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インフルエンザで微熱が続く原因を簡単にチェック!

<監修医師  WASHIO>
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寒くなり、空気が乾燥してくるとインフルエンザが流行します。

インフルエンザといえば高熱を発し節々が痛くなると思いますよね。

 

でも、微熱しか出てなくてもインフルエンザの場合があります。

微熱が続くインフルエンザとはどんなものなのでしょう。またその対処の仕方について考えてみます。

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インフルエンザとは

インフルエンザウィルスによって起きる感染症です。

インフルエンザウィルスには3種類あり、それぞれに特徴があります。

 

流行するのは季節性インフルエンザ(A型、B型)で冬場の流行が主ですが、最近では夏場にも流行しています。

高齢者、妊婦、乳幼児、慢性疾患、代謝性疾患などがある人がかかると肺炎や気管支炎等を併発し、重症化する場合があります。

 

・インフルエンザの種類

A型 B型 C型
流行性 A型>B型 数年おき
流行時期 12~1月 2~3月 通年
発症まで 1~2日 1~3日
発 熱 高熱(38℃~40℃) 微熱(37~38℃)
まれに高熱も
37℃前後
感染者 人、鳥、豚、馬、鯨等 子どもから大人まで 幼児
自覚症状 寒気、悪寒、節々の痛み、筋肉痛、呼吸器系合併症を起こすこともある 風邪と酷似、A型より症状が軽い。消化器系に症状が出やすい 鼻水 風邪と酷似
自然宿主 人・鳥・豚・馬・鯨等 人、豚
ウィルスの特徴 変異しやすく感染しやすい 変異しにくい
予防できれば流行しない
変異しにくい
幼児期に感染する
免疫 一定期間持続するが
タイプごとに違う
一定期間持続するが
タイプごとに違う
一生涯続く

 

・新型インフルエンザ

今までにない種類のインフルエンザウィルスにより発症するものをいいます。

ほとんどの人が免疫を持っていないため、短期間にたくさんの人に感染します。

また、毒性が強く症状が重症化する恐れがあります。

 

症状だけでは季節性のインフルエンザとの区別がつきません。遺伝子検査によって判断されます。

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インフルエンザで微熱が続く原因とは?

 

まず、なぜ発熱するのかを考えてみましょう。

発熱はウィルスや細菌の増殖を抑えるための防御反応です。

 

免疫活性食細胞(白血球やマクロファージなど)が身体を守るために異物(ウィルスや細菌)を取込み無力化します。

これらの細胞が活発に活動できる温度は38.5℃です。

 

脳の視床下部はウィルスが体内に入ると体温を上げる指示を出し、身体は熱生産(筋肉をふるわせる)を行い、なおかつ熱放散(血管収縮、汗腺を閉じる等)を抑え、体温を上げます。

 

ですから安易に解熱すると免疫活性食細胞の活動を妨げることになり、完治までに時間がかかってしまうことがあるので注意が必要です。

 

最近はインフルエンザにもかかわらず発熱しなかったり微熱が続くという症例が出ています。

考えられる理由は4つあります。

 

1.免疫力が高い

免疫機能が強くウィルスの抗体を持っている場合は高熱になりにくいです。

 

2.予防接種をしている

感染する前に予防接種をしていると症状が軽くなることもあります。

症状は軽いのですがウィルスには感染していますから軽く見ずきちんと養生しましょう。

うっかりすると肺炎などを併発する恐れがあります。

 

3.市販薬(風邪薬・鎮痛剤など)を服用している

風邪薬や鎮痛剤には解熱効果のあるものも入っているため熱が上がりません。

風邪だと思って市販薬を早めに服用していると熱が上がらずインフルエンザと気づくのが遅れる場合があります。

 

4.熱を出す力がない

加齢やダイエットにより発熱させるエネルギーが低下してしまうと微熱が続くことがあります。

微熱が続くと身体がだるかったり、体力的にもつらくなります。

なるべく早く病院に行きましょう。

【関連記事】
インフルエンザで微熱や吐き気がある!どうしたら楽になる?

 

インフルエンザB型だと微熱が続くの?

B型の場合、インフルエンザだと気づかない場合があります。

・高熱が出ず、症状から風邪や胃腸炎と思われる。

・A型と違い症状の現れ方が遅いので気づくのが遅れる。

風邪だと思い市販の薬を飲んでしまうと熱は下がりますがウィルスは生きているため、なかなか平熱には戻りません。

 

熱が低くても風邪の症状と共に消化器系の調子が悪かったり、関節の痛みや悪寒を感じる場合はすぐに病院に行き、病名の確認、治療をしてもらいましょう

B型インフルエンザの場合、下痢や腹痛といった症状も見られます。

詳しくは以下の記事で解説しています。
インフルエンザで腹痛や下痢がヒドい!助けて!

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微熱だったら外出しても平気?

 

微熱だからと言って外出してはいけません。

上記の通り、熱がなくてもウィルスは生きています。症状が治まっても最低2日間は安静にしていましょう。

 

インフルエンザは発症してから3~7日間はウィルスを排出するといわれています。

熱が下がっても感染力は残っています。

どうしても外出が必要な時にはマスクを着用し、他の人に感染しないよう気を付けましょう。

 

インフルエンザの予防法

 

予防法は難しいものではありません。

 

・帰宅後の手洗い・うがい

・室内を適度な湿度に保つ(ウィルスは乾燥した環境が好き)

・鼻・喉粘膜の保温と保湿のためのマスク

・十分な睡眠

・バランスの良い食事

・適度な運動

・人ごみを避ける

・予防接種

・喫煙者の場合はなるべく喫煙本数を減らす(気管支の保護)

 

インフルエンザは感染力が高い病気です。

病院でもらった薬は熱が下がっても全て飲み切りましょう。

【関連記事】
インフルエンザの頭痛にカロナールは有効?しっかりチェック!

 

また、予防して罹らないようにするのが第一です。

日頃から体調管理には気を付けて生活するよう心掛けてください。

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