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ドンペリドン錠10mgの3つの効果【コノ副作用に注意して!】

<監修薬剤師  cinnamon>
薬 

ドンペリドン錠10 mg」は風邪や胃炎などからおこる吐き気、嘔吐、胸やけ、食欲不振、腹痛などの改善に効果を示すお薬です。

病院でよく処方され、医師の診察により処方されますので病院へ行かないともらえません。

 

大人では慢性胃炎、胃下垂などの吐き気、嘔吐、食欲不振など、小児では風邪、周期性嘔吐症などによる吐き気などの改善に処方されます。なお、発症原因が異なるため二日酔いや車酔いの吐き気止めには効き目がありません。

今回はドンペリドン錠10mgの効果や副作用について解説していきます!

 

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 ドンペリドン錠の特徴を知ろう

 

「ドンペリドン錠10 mg」は消化管運動改善剤のジェネリック医薬品(先発品;ナウゼリン)です。十二指腸のドパミンの働きを抑制(抗ドパミン作用)して胃腸運動を活発化し食物を胃から腸へ運ぶのを手助けすることで消化器症状を改善します。

 

また、吐き気に関与する上部消化管のCTZ(化学受容器引金帯)の作用を抑制して吐き気などの症状を改善します。

 

従来の類似薬に比べて副作用が比較的少なく普通錠の内服薬の他に水なしで飲める口腔内崩壊錠、子供にも使いやすいドライシロップや坐薬があるため小児科を含め広く処方されます。

先発品のナウゼリンについてはこちらをみて参考にして下さい。

【関連記事】
ナウゼリンの効果や4つの副作用【食後に飲んでも効くの?】

 

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ドンペリドン錠10 mgの3つの効果

 

風邪や胃炎などからおこる消化器症状の改善効果

風邪、胃炎、消化器系の疾患(慢性胃炎、胃下垂症、胃・十二指腸潰瘍など)や胃切除後症候群などからおこる消化管運動の低下による吐き気、嘔吐、食欲不振、膨満感、胸やけなどの消化器症状の改善効果があります。

 

小児の消化器症状の改善効果

小児の周期性嘔吐症(自家中毒)、上気道感染症(風邪)が原因でおこる消化器系症状(吐き気、嘔吐など)の改善効果があります。小児が服用しやすいようにシロップまたは坐薬で処方されることが多いです。

 

なお、処方量は必ず医師の指示に従ってください。大人がもらったものを適量とって飲ませたりすることは厳禁です。

 

胃腸運動改善の作用機序

ドンペリドンの抗ドパミン作用には消化管(末梢性)と脳(中枢性)の2つがあります。

末梢性の抗ドパミン作用は消化管運動亢進効果と胃排出促進作用効果により消化管運動を改善し、中枢性の抗ドパミン作用は嘔吐中枢遮断作用による嘔吐抑制効果により吐き気や嘔吐を防止します。

 

嘔吐抑制の作用機序

ドンペリドンは吐き気に関与するCTZのD2受容体への拮抗作用によって吐き気を抑えて上部消化管の運動機能を調整します。

このD2受容体は延髄や上部消化管にあり、それぞれに作用しますがドンペリドンは血液脳関門を通過りにくくその成分が中枢へはほとんど移行しないので延髄への作用が弱く主に上部消化管に作用します。

そのため、成分が中枢に移行する類似薬と比較して比較的副作用が出にくいと言われます。

 

他剤の服用で起こる悪心・嘔吐などの軽減効果

嘔吐抑制作用は他の薬剤の服用でおこる場合にも効果があります。例えば、抗悪性腫瘍剤や「レボドパ製剤」(パーキンソン病治療薬)」は悪心・嘔吐や食欲不振といった副作用が非常に起こりやすいという大きな弱点を持ちます。

 

副作用が出ても治療を続けなければならない場合に、ドンペリドンの血液脳関門を通過しないという特徴からこれらの治療を邪魔せずに副作用を軽減する効果があります。

 

さらに、「レボドパ製剤」との併用では悪い吸収率を高めて治療効果を向上させる作用も持つため、副作用軽減と治療効果向上の2つの目的から処方されることがあります。

市販の吐き気止めにかんしてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
吐き気止めの市販薬はコレがおすすめ【スッキリ解放されよう】

 

乗り物酔いや二日酔いに効かない訳

車酔いによる吐き気は自律神経のバランスの乱れによるものです。ドンペリドンには自律神経のバランスを整える作用はありませんので車酔いによる吐き気には効果がありません。

 

また、二日酔いによる吐き気は胃の塩酸分泌過多、アルコールの炎症反応、脱水症状、酸素不足などによるものです。ドンペリドンにはこれらの症状を改善する作用がありませんので二日酔いによる吐き気には効果がありません。

二日酔い対策についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
五苓散は二日酔いに効果ある?副作用も確認してみて!

 

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ドンペリドン錠10mgの副作用はコレ

 

副作用は比較的に少ないのですが、どんな薬にも体質に合う合わないがありますし体調によっても変わりますので服用時の体調の変化には気を付けてください。

 

主な副作用

作用の過程から以下の症状があらわれる可能性が考えられ、時々みられます。このような場合には使用を中止し、すぐに医師の診療を受けてください。

下痢、便秘、胸やけ、吐き気、嘔吐、眠気、めまい、発疹

 

特に注意すべき重篤な副作用

めったに起こらないですが薬が体質に合わない場合に起こります。以下の症状起こった場合は早急に医療機関を受診してください。処置が必要です。

 

いずれもカッコ内症状の初期症状です。これらがあった場合は要注意です。さらにひどく急激に起こったらカッコ内症状となり大変危険ですので迷わず早急に医療機関を受診してください。

✅ めまい・たちくらみ、冷や汗、顔色が真っ青(ショック症状)

✅ 呼吸困難、蕁麻疹、眼および口の周りのはれ(アナフィラキシー)

✅ 手足のふるえや筋肉のこわばり、首のねじれやつっぱり、眼球が上を向く(錐体外路症状)

✅ 意識が薄れる(意識障害)

✅ 痙攣が起こる

✅ 全身がだるい、食欲がない、黄疸(肝機能障害)

 

黄疸についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
黄疸の症状を新生児と大人で分けて解説【末期がんとも関係してるの?】

 

乳汁分泌、乳房膨満感、月経異常、女性化乳房

プロラクチン分泌促進による副作用です。プロラクチンはD2受容体の刺激によりの分泌が抑制されますがドンペリドンはそのD2受容体を遮断するためプロラクチンの分泌が促進されることによりが現れます。

 

心疾患

海外で重篤な心室性不整脈・心臓病死が起きたことが報告されています。そのため、長期使用者、高齢者、心疾患のある患者には注意が必要と考えられています。

 

また、QT延長が知られている薬剤との併用、強力なCYP3A4阻害薬との併用も控えたほうが良いと言われますので、心当たりがあれば医師に相談してください。

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こんな時はドンペリドン錠10 mgの使用を控えて

 

服用前に医師への相談が必要な方

以下に当てはまる方は診察時に医師に申告して相談してください。

 

✅ 持病があり薬を服用中

✅ アレルギーを発症したことがある(今はなくとも以前に発症した方も含まれます)

✅ 小児で脱水症状または発熱がある

✅ 肝障害

✅ 腎障害

✅ 心疾患

 

脱水症状の対応についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
脱水症状の5つの対処法【高齢者は注意して!】

 

服用ができない方

以下の患者は服用が禁忌となっています。

 

✅ ドンペリドンにアレルギー反応がある方

✅ 妊娠中、授乳中又はその可能性がある

✅ 消化管出血がある、または消化管穿孔のある患者

✅ 機械的イレウスの患者

✅ プロラクチノーマの患者

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