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パルスイートは糖質制限や糖尿病にも安心!?【副作用に注意】

<監修医師  WASHIO>
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パルスイートをご存じですか?セルフ式のコーヒースタンドに行くと、コーヒーに入れるための砂糖がダイエット用と通常の物で選べる場所もあるくらい、身近なダイエット食材ですよね。

 

しかしその実態をよく知らずに使用していませんか?今回はパルスイートの便利な面である糖質制限や糖尿病にも安心できる作用と、知っておきたい副作用についてお伝えします。

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パルスイートとは?

 

パルスイートとは、味の素から発売されている人工甘味料の名称です。日本国内に限らず、味の素はアメリカ・カナダ・ヨーロッパで特許を取得し販売しています。

まずはこのパルスイートの成分と、どのような製造方法で生成されているのかを解説します。

 

パルスイートの成分

パルスイートを主に構成するものは「アスパルテーム」と呼ばれる人工甘味料です。ショ糖(砂糖)の100~200倍の甘みを持つ「高甘味度甘味料」と称されています。

そのため、砂糖などを使用する場面で従来の量よりもずっと少ない量で済み、低カロリーに抑えることができるとして人気です。

 

この特質を活かし、ローカロリーやゼロカロリーを標榜する飲料水や食品に使用されますが、パルスイート単体としてではなく砂糖やその他の人工甘味料(アセスルファムカリウムやソルビトール、スクラロースなど)と混合して使用することもあります。

パルスイート自体はアスパルテームの他にエリスリトール、食物繊維、アラニン、粉末還元麦芽糖水飴が混合されています。

エリスリトールについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
エリスリトールの5つの危険性【甘味料の怖さを解説】

 

パルスイートの生成方法

パルスイートを構成するアスパルテームはアミノ酸由来の成分です。

味の素が特許を取得しているため厳密な生成方法は分かりませんが、アスパルテームはフェニルアラニンに含まれるメチルエステルとアミノ酸に含まれるアスパラギン酸をペプチド結合させることにより生成します

 

アミノ酸は肉・牛乳・卵・野菜など、普段私たちが摂る食品の中に含まれている成分と同じものです。またアスパルテーム以外にも、アセスルファムKを含んでいます。

これは酢の成分から作られる甘味料で、アスパルテームと同じような特徴を持ちます。

 

アセスルファムKについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
アセスルファムKは毒性があって危険?【含まれてる食品も解説】

 

パルスイートの特徴

最大の特徴は、砂糖の200倍近い甘さでありながら、味わいが砂糖に似ている点です。砂糖のように後味が残るため、砂糖の代替品として使用しても違和感を感じる味付けになりません。

 

またむし歯菌の栄養になる成分を含まず、血糖値に影響を与えない種類の糖類になります。ただし水分に弱いのが短所で、製品も開封後は一ヶ月以内に使いきりと明記されています。

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糖質制限や糖尿病にも安心?

 

パルスイートの特徴の一つとして、「血糖値に影響を与えない糖類」という点が挙げられます。糖質制限や糖尿病の人でも摂取できるのか、解説します。

 

糖質制限や糖尿病の場合、パルスイートを摂取しても大丈夫?

味の素の公式見解としては、「糖質制限がかかっている人でも糖尿病の方でもパルスイートを使用できます」となっています。

実際に、医学的観点から糖質制限や食事制限の必要な糖尿病にかかった人向けの食事療法案内を読む限りは、過剰に摂取しない限りパルスイートを使用できます。

 

ただし自己判断で使用する前に、念のためかかりつけの医師に相談してから使用するようにしましょう。人により症状が異なり、どれくらいの量までなら過剰摂取になるのか許容量が異なるからです。

 

なぜ糖質制限中でもパルスイートを使用していいの?

糖質制限や糖尿病にかかった場合、砂糖の摂取はかなり制限されます。そもそも糖尿病の場合、体内の血糖値を下げる役割のインスリンをコントロールできない状態です。

 

そのため砂糖を摂取し血糖値が上昇しても、それを下げることができずさまざまな身体疾患が発生するリスクが高まります。そのリスクを回避するために、極力糖分を摂取しないようにするのです。

 

ただしパルスイートは甘味であっても血糖値を上げたり下げたりする作用のない糖質です。そのため糖質制限中の人や糖尿病の人であっても使用できるのです。

 

コレステロール値を下げるのに役立つ?

パルスイートは摂取しても血糖値を上げない上、砂糖の1/200の量で目的を果たすことができるため使用量は少なくて済み、カロリー過多に陥らずに済みます。

 

カロリー摂取量が多いと体内で中性脂肪に変わり、中性脂肪が増加すると悪玉コレステロールも増加し健康的な血液の循環が阻害されます。

つまりパルスイートを摂取することでコレステロール値のコントロールもうまくいきそうですが、注意すべき点があります。

 

それは、血糖値が上がらないということは、身体にとっては「なかなかお腹いっぱいにならない」と誤解する原因となりうると言うことです。

またパルスイートはインスリンの分泌を促進する効果もあり、インスリンの分泌が高まると体内の脂肪蓄積度がアップすることになります。

 

簡単に食事制限中でも甘味を補えるからといって、安易にパルスイートを使用するのは考え直した方がよさそうです。

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パルスイートの副作用

 

ローカロリー食品や糖質制限中の甘味料にと、幅広く活用されるパルスイートですが、「人工的に作られた成分は本当に安全なのか」と心配している方も多いかと思います。

 

実際に、アスパルテームを含む食品には、パッケージに「L-フェニルアラニン化合物である旨又はこれを含む旨の表示」の義務があります。やはり気になる人がいるからこそ、表示する必要があるのです。

実際にパルスイートの使用に際してどのような副作用の心配があるのかを解説します。

 

下痢・頭痛・目眩

パッケージに「食べ過ぎるとお腹がゆるくなります」という表記があるように、パルスイートを摂取しすぎると下痢や頭痛、目眩といった副作用が引き起こされます。摂取を控えると、症状はおさまります。

 

むくみ

人によってはむくみを感じたり、逆に肥満傾向が強まる可能性があります。いくら砂糖の1/200の甘さと言っても、パルスイートの中には粉末還元麦芽糖水飴が含まれており、完全なゼロカロリーとは言い難いのです。

 

そのため過剰に摂取するとやはり太る原因となります。さらにアスパルテームはアミノ酸から作られていますが、この成分がインスリンとレプチンの放出を促す役目を担います。

 

インスリンとレプチンは新陳代謝はもちろん、満腹感などを左右する効果があり、過剰摂取により「もっと食べたい」という気持ちを誘発してしまい、ついつい食べ過ぎてしまうことになります。

ダイエット中に摂取するのは避けた方がいいでしょう。

還元麦芽糖についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
マルチトール(還元麦芽糖)の危険性に驚愕!【虫歯になりにくい?】

 

うつ

パルスイートの生成に関わるフェニルアラニンは神経伝達物質のひとつです。そのためフェニルアラニンは脳内でドーパミンを合成することになります。

脳内に過剰にドーパミンが分泌されると頭の中が混乱し、うつといった症状を引き起こす可能性があります。

 

神経毒

パルスイートの主成分アスパルテームにはメチルエステルが含まれています。このメチルアステルは体内でメチルアルコール(エタノール)に変わります。

 

エタノールは人体にとっては神経毒として作用し、小さじ一杯ほどの量で失明、大さじ一杯分もあれば成人一人を死に至らしめることもできるのです。

 

パルスイートから摂取する分量は微々たる量ですが、もしも過剰摂取し長い期間をかけて蓄積してもやはり人体に悪影響を及ぼす危険性があります。

 

メチルアルコール中毒が原因で、脳障害・腫瘍・気分の顕著な変化・不眠症・血液のがん・脳に起因する発作症状といった疾患が引き起こされる可能性があります。

 

パルスイートは危険?安全?

副作用について解説してまいりましたが、多くの場合「過剰摂取」が原因で引き起こされる症状です。

パルスイートは米国食品医薬品局の検査結果によると、体内に摂取しても代謝や吸収もされずそのまま体外に排出されるため通常の食品代わりに使用することは危険性がないと判断されています。

 

日本でも同様の審査が行われ、食品添加物の審査が厳しいことで知られる日本生活協同組合連合会も2002年には「懸念が払拭された」としてパルスイートを取り扱うようになりました。

 

しかし比較的歴史の浅い成分であることは確かです。長い間人体に蓄積されるとどうなるのかについては、まだはっきりと分かっていません。

特にパルスイートの主成分であるアスパルテームの毒性が最近になって問題視されるようになってきています。

 

またパルスイートを構成する人工甘味料は遺伝子組み換え作物から生成されているとみられるものもありますが、パッケージへの記載義務がないために消費者には分かりにくいのが現実です。

遺伝子組み換えの問題についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
遺伝子組み換えの4つの危険性!【メリットとデメリットを解説】

 

糖質制限や糖尿病に悩む人にとっては、砂糖の1/200の量で甘味を感じられる上、血糖値を左右しない糖分であるパルスイートはありがたい存在です。

しかし過剰摂取すると副作用の恐れがあります。きちんと適量を守り、過剰に摂取しないように気を付けて付き合っていきましょう。

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