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ヒゼンダニの症状はコレ!【3つの治療法や駆除方法を伝授】

<監修医師 田中 恵文>
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ヒゼンダニとは疥癬になる原因の虫ですが、どのような症状が出て、どのような治療法があるかご存知ですか?疥癬は放っておくと悪化する為、皮膚に痒みや赤い斑点などが見られた場合はすぐに皮膚科を受診するようにしましょう。

今回はそんなヒゼンダニの症状や治療法・駆除方法について解説します。

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ヒゼンダニの特徴

 

ヒゼンダニとは体長0.4mmのサイズで、肉眼で見る事は出来ません。人体の体温が最も生活しやすい温度で、人の体から離れると動きは鈍くなり、更に16℃以下で動けなくなります

 

手首や手のひら、指と指の間、足、肘、腋の下、外陰部などで角層に横穴を掘り進みます。これを疥癬(かいせん)トンネルといい、そこに卵を産み付けます。1日に2~3個の卵を産み、1か月間は卵を産み続けると言われています。

 

ヒゼンダニにとって人間の体はとても居心地がいい物なので、人から人への感染も起こるのです。ヒゼンダニはフケ、垢、埃や食べかす、角層の中の体液や栄養分を食べ物にしています。

 

ただし、血液は吸わないといわれています。このように、生きている限り生活している範囲に必ずあるものを、ヒゼンダニは栄養にしているのです。

 

その他、人間の身体に規制しているダニについてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ニキビダニの3つの治療法!【この症状に注意して!】

 

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ヒゼンダニの3つ症状

 

疥癬トンネル

疥癬に感染すると、およそ1か月から2か月の間潜伏して、症状が出現します。非常に強い痒みがあり、それ以外にも丘疹、結節、疥癬トンネルといった皮膚症状を引き起こします。このうち疥癬トンネルは疥癬だけに起こる症状です。

 

この中に糞や抜け殻を残していき、これによってアレルギー反応を引き起こし、かゆみや赤みなどの症状が表れます。多くの場合、患部からヒゼンダニは見つかりませんが、死滅した後でもかゆみや赤みを発症します

 

丘疹

丘疹(きゅうしん)とは、直径約10ミリメートル未満の硬く盛り上がった皮膚病変の事を言い、ヒゼンダニの症状だけでなく、いぼや虫刺されでも見られます。

 

また丘疹と違い、ヒゼンダニが見つかる可能性の高い部位には、疥癬結節が見られる事があります。結節は小豆大で赤褐色をしており、男性の場合は外陰部によくできます。

 

その他にも腋窩、肘頭部、臀部などに認められることがあります。この場合、ヒゼンダニは結節の表面に見つかります

 

角化型疥癬(かくかがたかいせん)

通常の疥癬の場合は、首より上では発症しないといわれています。しかしこの角化型疥癬の場合、首や耳、頭などにも発症する事があります。

 

特に高齢者や感染者、悪性腫瘍などの基礎疾患がある人、ステロイドや免疫抑制剤を長期間服用していて、免疫力が低下している人に発症しやすいと考えられています。また、角化型疥癬は人によって痒みの強さも異なります。

 

その他のダニによる湿疹についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ダニによる湿疹の症状はコレ!見分け方と治療法も知っておこう!

 

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ヒゼンダニの被害の治療法

 

塗り薬

塗り薬は、正常な所も含め、塗り残しのないようにくまなく塗ることがポイントです。塗り薬の場合は、オイラックス、イオウ剤、フェノトリンローション、安息香酸ベンジルを使用します。

 

安息香酸ベンジルを使う場合は、患者または代理人の同意が必要になります。また痒みに対しては、抗ヒスタミン薬の飲み薬を使います。

 

オイラックスは毎日首から下の部位に2週間~3週間薬を塗り続ける必要があります。皮膚の状態がよくない時(ジクジクしている時など)は、刺激が加わって湿疹が悪化するデメリットがあります。

 

一方フェノトリンは通常の場合、1週間間隔で2回薬を塗ります。このように塗る回数が少ないため、刺激による作用が問題になることはほとんどないようです。

 

飲み薬

1回または2回の服用で効果があるといわれる、イベルメクチンを使用します。また薬は、自分の判断で勝手に辞めると効果が出なかったり、副作用を防ぐことが難しくなることもあります。なので、飲み薬も塗り薬も必ず医師の判断を仰ぎながら使用しましょう。

 

この薬は疥癬に有効な唯一の飲み薬で、うまくいけば1か月後には疥癬は治癒します。しかし寄生している疥癬が一気に死滅する為、反動によって一時的にかゆみが増す事があります

 

市販薬

角化型疥癬の場合は、市販されている殺虫剤を使用する事が感染防止のためにも有効と言われています。それ以外のシラミ駆除などのシャンプーの疥癬に対する効果は不明と言われています。

 

またステロイド配合の薬には注意が必要です。ステロイドを使用すると、疥癬は徐々に悪化していきます

ポイント 疥癬に有効な飲み薬は販売されていませんが、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬が効果を発揮します。

 

ステロイドが配合された薬はヒゼンダニ以外のダニに効果を発揮します。くわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
イエダニの2つの症状や特徴【この薬を試してみて!】

 

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ヒゼンダニを駆除しよう

 

ヒゼンダニの嫌いな環境を作る

ヒゼンダニは、人の体温が一番住みやすい環境です。なので、人の肌から離れると長く生きることが出来ません。また、高熱や乾燥に弱いので、50℃以上の環境に10分以上さらされると死滅することも分かっています。

 

このような事から、サウナが治療にいいのかしら?と考える人も多くいますが、サウナに関して医学的に治療に有効であるという記述は発見できませんでした

 

環境条件的にはいいかもしれませんが、不特定多数の人が足ふきマットなどを使うため、一概にいいとは言えないかもしれませんね。

 

殺虫剤

疥癬には通常疥癬と、角化型疥癬の2種類があります。このうち角化型疥癬の場合に、殺虫剤は有効であるといわれています。

 

患者が使用するベッドや寝具などは清潔に保ち、ピレスロイド系の殺虫剤を安全に配慮して使用する事が有効です。また、虫よけスプレーは疥癬には効果がありません

 

感染を防ぐ

原則として、疥癬に感染している患者と同じ足ふきマットを使ったりすることは避けましょう。疥癬はこのように足ふきマットやタオルなどを介してうつるので、注意が必要です。

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