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リゾチーム塩酸塩の2つの副作用【この市販薬に注意しよう】

<監修薬剤師 藤沢 淳司>
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リゾチーム塩酸塩とはノドの炎症を抑える効果やたんを出しやすくするための市販薬です。また、鼻水・たんなどのどろっとしたものを作りだしている成分を分解する作用があります。

その成分を分解することにより、鼻水・鼻炎・たんを柔らかくしてくれます。それによってノドに溜まってしまったたんを溶かして出してくれる働きをしてくれるのです。

 

成分としては、一般用医薬品として風邪薬や口腔内殺菌トローチ、花粉症薬の中に配合されています。

そんな効果があるリゾチーム塩酸塩にも注意しなければいけない副作用があります。今日はそんなリゾチーム塩酸塩の副作用や効果について紹介していきたいと思います。

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リゾチーム塩酸塩の効果

 

そんな副作用が心配なリゾチーム塩酸塩ですが、確かな効果も出ています。今からはリゾチーム塩酸塩の効果をお伝えしていきます。

 

たんを溶かしてくれる作用

リゾチーム塩酸塩の成分は、鶏卵の卵白から取り出した酵素の成分により、炎症をおこしている部分の腫れ、または鎮痛を抑えてくれ、ネバネバしている粘り気のあるたんを溶かしてくれる作用があります。

 

イブプロフェンが炎症緩和に繋がり、痰、膿、粘膜修復の作用もあります。その作用によって、内服としての効果は副鼻腔炎、呼吸器系では気管支炎・気管支窒息などの病気に関わるたんのつまりを治してくれる効果があります。

【関連記事】
イブプロフェンの7つの副作用!【効果や飲み合わせも徹底解説】

 

他には歯科系では痛みを緩和してくれたり、皮膚科系では皮膚の潰瘍に効果があります。眼科系では目薬点眼の慢性結膜炎などに使用されています。

 

さまざまな市販薬に含まれている

リゾチーム塩酸塩は実はたくさんの市販薬に含まれている成分です。かぜ薬や鼻炎用の内服薬としては、一例としてあげるのであれば、大正製薬のパブロン系にはほとんど使用されています。

よく聞く名前では、パブロンエース、パブロンAなどに使用されています。またトローチなどでは、コルゲンシリーズの新コルゲンコーワトローチにも成分が含まれています。

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リゾチーム塩酸塩の2つの副作用に注意

 

リゾチーム塩酸塩がどのような効果をもたらしてくれるか分かりましたね。しかしリゾチーム塩酸塩にも副作用もあります。基本的には副作用は少ないのですが、まれに重篤な副作用もあるため、それを分けて紹介していきます。

 

注意するべき副作用

リゾチーム塩酸塩の注意するべき点は、成分自体が卵白を使用しているので、卵アレルギーのある人は使用をさけるべきと考えます。

アレルギーの副作用だけではなく、主に出てくる症状として胃の不快感、吐き気、食欲不振、発疹があります。他にも軽い症状としては気持ち悪くなり、めまい、水ぶくれ、手足のしびれ、体の冷えも感じます。

アレルギーがるかどうかは検査で確認することが出来ます。検査内容についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
【アレルギー検査の費用】と種類を徹底解説!

 

重篤な副作用にも注意

基本的には副作用が少ないリゾチーム塩酸塩ですが、まれに重篤な副作用も報告されています。症状としてはアナフィラキシーショックや中毒性表皮壊死融解症などの症状が考えられるため、注意が必要です。

名前から考えると怖い気持ちにもなりますが、多くの薬に含まれている成分ですので、安心して使用していただいて良いと思います。

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リゾチーム塩酸塩の市販薬は注意が必要

 

リゾチーム塩酸塩の効果が分かり、副作用も少しではありますが報告されています。今では多くの製薬会社から市販薬として発売されていますが、その市販薬にも注意が必要です。

 

リゾチーム塩酸塩が含まれる市販薬

リゾチーム塩酸塩が含まれている市販薬は今やたくさん販売されています。代表的なものとしては、新ルルA錠、パイロン、カイゲン、スマイル40、スカイナー配合、パブロンがあげられます。

 

しかし、今紹介したリゾチーム塩酸塩が含まれている市販薬はリゾチーム塩酸塩以外にも成分が含まれています

市販薬は子供の人にも使用が許可されていますが、アレルギーなども心配ですので、飲み合わせについては医師や薬剤師にしっかりと聞きましょう。

 

実は、リゾチーム塩酸塩のみが入っている市販薬は販売しておりません。それでもリゾチーム塩酸塩だけが入っている薬を飲みたい場合には医療機関での処方が必要です。

医療機関で処方してもらえる処方名としては、リゾチーム塩酸塩錠剤、リゾチームシロップです。

もし仮にリゾチームを単体で服用したい場合には、病院でリゾチームのみが配合された薬を処方してもらう必要があります。

 

実は現在は販売中止となっている

リゾチーム塩酸塩は昔から販売されていますが、現在はリゾチーム塩酸塩とプロムナーゼについて、薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会はこの2つの成分について有用性が確認できないと公表しています。

そのため、リゾチーム塩酸塩を販売している、シオエ製薬、あすか製薬等が相次いで製造販売中止の発表をしているのが実情です。

 

痰に困っている場合はこの対処方法もお試し下さい。

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