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勉強できないのはコノ病気や障害かも!【8つの特徴を解説】

<監修臨床心理士 鈴木崇弘>
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勉強できない・集中できない・ケアレスミスが多すぎるなど、子供のことで悩むことがあります。

中学生になったのに言語は理解しているけれど計算が出来ず落ち着きがなかったりすると、どう対処したらよいのか考え込むこともあるでしょう。

 

中にはじっとしていることも困難な子供もいますし、大人になっても社会性が足りないがために周囲と衝突したりすることが多い場合もあります。

 

このように勉強ができなかったり社会性がないなどのケースは性格以外にも病気の可能性があります。勉強ができない病気や集中できない理由について解説します。

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勉強ができない人の特徴

 

「勉強できない」とされる人は一体どんな特徴があるのでしょうか。どうして勉強できないのか、悩んでいたら思い当たる節があるかもしれません。

 

周囲の環境

「類は友を呼ぶ」と言いますが、周囲の友人が勉強を良くして成績が良いと自分も同じような環境に身を置くことになります。勉強するより遊びに行こうという友人の中では自分も勉強から遠ざかる結果になる傾向があります。

環境が人を作るとも言えます。少し視点を変えて、新たな環境を求めてみる必要があるかもしれません。

 

聞く気がない

人の話自体を聞く気がなくて一方的に話すばかりという特徴もあります。人の話を聞かないということは授業を聞くことも無く、知識や教養を吸収することなく毎日を過ごしています。

一方的に話すということを少しずつ改めて行くことが重要です。

聞く気がない人についてこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
頭の悪い人の6つの特徴!【原因はこれだった!】

 

努力や忍耐を知らない

何事も努力と忍耐は肝心ですが、その経験がないという人もいます。勉強する努力なんてしたことないし、という場合はここに当てはまるのかもしれません。

面倒なことを続ける努力や経験がなくすぐ投げ出してしまうというのも勉強ができない原因の一つです。

 

知ったかぶり

理解していないのにわかったフリ・納得した風を装う人も注意が必要です。つじつま合わせはできるのに理解することを知りません。わからないことをわかるようにする必要性を感じないのです。

 

それが継続していくことで理解することがさらに困難になっていくのに知ったかぶりは続きます。どこかで断ち切る努力をした方が良いですね。

 

集中力がない

学生の頃に「文武両道」という言葉をイヤというほど聞いた人もいるでしょう。文武両道はすべてに通じる言葉で、勉学と体力をも現します。

武道で困難に打ち勝つ力と体力・集中力を養うことで、勉強にもその集中力を活用せよということなのです。

 

裏付けのないプライド

実績の裏付けのないプライドは意味のない錯覚だということです。わけのわからない「自分はできる人」というプライドが高いと勉強することがありません。

 

自尊心はある程度は必要ですが、無意味なプライドは人間形成の中でいくつもの過程を飛ばしてしまうことになります。勉強した・努力したという裏付けのあるプライドを持ちましょう。

 

【ながら対象】が多い

子供部屋や書斎など、部屋の中にも問題があることが。スマホやゲーム、テレビなど楽しめるもの・興味を惹かれるものが多すぎる場合は勉強自体に気が向きません。

 

スマホでインターネットをしながら勉強はできないので、思い切って漫画の本やゲームを部屋から排除する勇気も必要でしょう。

 

思考の癖

どうせやってもできない、人と比べると劣っているからなどと後ろ向きに考える癖があると勉強をすることすら遠ざけてしまいます。

道は前に開けるのだというポジティブな思考でいる人の方が結果的にネガティブ思考の人よりも勉強ができるという結果になります。

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勉強できないのはコノ病気や障害かも!

 

勉強できないということにおいて、器質的な病気を抱えている場合もあります。また、障害という場合もあるので一概に「なぜ勉強ができないのか」と責めるわけにもいきません。

教育現場や一般社会でもこれらのことに対して意識や理解が進んでいます。病気である場合は加療が必要になります。

 

脳の疾患

まず疑うべきは脳出血や脳腫瘍・梗塞など脳の病気です。脳は病変ができた部位の働きを満たすことができないため、勉強ができないという症状が出ることがあります。

【関連記事】
脳出血の前兆チェック!頭や目の異変に【要注意】

 

脳神経外科などで頭部CTなどの画像診断や脳波検査を行います。そこで異常がないことが確認されれば段階的に知能テスト・心理学によるカウンセリングや検査で脳自体の機能評価が行われます。

 

テストは読み書きや数学的問題など数種類のものがあり、それにより診断と評価がなされ、疾患や障害それぞれの対処法や治療法が導き出されるのです。

 

学習障害

学校で発覚するのが学習障害と呼ばれるもので、発達障害の中に含まれている障害です。知的発達には問題がないのですが、特定のものだけを覚えたり使ったりすることがとても困難な状態を指します。

 

「聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する」のどこかが困難であるということです。著しく指示の聞き漏らしがある・早合点や考え方が飛躍しすぎている・指示を聞いても実行できないなどの兆候があります。

 

話はできるのに読むことができない、かくことができても計算ができないなどが発生します。

 

ADHD

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は子供だけでなく大人にもある障害です。不注意(集中できない)・多動性(じっとしていられない)・衝動性(突発的な行動をする)の3つの症状がみられる発達障害です。

 

落ち着いて座っていられなかったり他人の邪魔をして自分が手を出してしまうなど、その場の空気を読むことができないため周囲から理解されにくくなります。

 

大人になってから見つかるADHDが近年注目されていますが、年齢や発達度合いに釣り合わない行動が様々なことに対して支障をきたしてしまう障害です。

 

症状により「多動性・衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」に分類されています。勉強するしない以前に、そこへ座っていることすらできないという状態が起こります。

ADHDについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
思い通りにならないでイライラする!【これ危険な病気ですか?】

 

広汎性発達障害

広汎性発達障害とは発達障害をまとめた意味を持つ言葉です。自閉症・アスペルガー症候群・学習障害やADHDなどの障害を意味しますが、重度の知的障害を持っていたり逆に高い知的能力を持つ人までが含まれています。

 

高機能自閉症このなかでも知的障害を伴わない場合を意味します。高機能の説明としては知能指数(IQ)が高いグループという意味合いになります。

 

IQ平均値は100とされ、85ぐらいでは知的障害未満ではあるものの日常生活に支障がある場合も出てきます。広汎性発達障害の人の中には特に優れた才能を持つ人が多いことも特徴です。

個性的で著名な芸術家であったり並外れた推論のできる学者などが良い例です。

 

起立性調節障害

起立性調節障害は自律神経失調症の一種とされています。思春期の女子に多くみられる障害で、朝起きられない・立ちくらみがするなどが一番特徴的な症状です。

 

倦怠感や睡眠障害なども見られますが、午前中に体調が悪く午後になると改善することが特徴です。

勉強のことを考えると吐き気がしたりという身体症状が現れるものです。決して怠けているわけではなく、れっきとした障害なのです。

【関連記事】
大人の起立性調節障害の5つの原因!治療法も分かりやすく解説!

 

受験うつ

受験競争はすでに幼稚園から始まっている昨今、「受験うつ」の数はうなぎのぼりに増えています。

未成年に多く、受験期に発症したうつ病を指しますが、気分障害や性格だと勘違いされて「なまけもの」だというレッテルを貼られて不登校や引きこもりの要因にもなります。

 

打たれ弱い年ごろに受験という試練や周囲からのプレッシャーに押しつぶされそうな不安に毎日さいなまれています。

 

今後の人生にまで漠然とした不安を抱えながら受験勉強をしなければならないことを考えると、受験うつを患ってしまうのも現代社会ならではのことなのかもしれません。

記憶力や集中力が欠如しはじめ、しまいには勉強はもちろん日常生活もままならなくなってしまいます。

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集中力を回復させる方法

 

病気ではなく勉強できないという場合、集中力が続けば何とかなるというケースが多いものです。いったん途切れた集中力を回復させる方法を考えてみます。

 

休憩

脳も疲労を感じます。集中力は一般的に45分の継続が限界だと言われています。学校の授業時間を考えてみるとわかりやすいのですが、大抵50分授業があり10分の休憩という60分スパンで構成されています。

 

45分集中したら15分の休憩をとることが脳にとって一番良いことなのです。脳が辛さを感じてしまうと集中力も低下しますし、更に勉強できないという状態が加速してしまいます。

どうにもならないという場合は30分以内の昼寝をするのも効果的です。

 

深呼吸

お腹を意識して腹式呼吸で深呼吸をするのも良い方法です。脳と筋肉の緊張を解くためにも有効ですが、気が抜けた時にやる気を取り戻すためにも有効なのです。

 

肩の力を抜いて手をだらんと下げ、お腹いっぱいに鼻から息を吸い込み口からゆっくり吐き出すだけです。難しくもなく場所も選ばないのでこっそりいつでもできるのでやってみてください。秒数などにはこだわる必要はありません。

腹式呼吸についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
横隔膜の場所はココ!【収縮させる呼吸法をしっかりマスター】

 

軽い運動

運動というと大きく体を動かすことを考えがちですが、そうでもありません。脳をスッキリさせる意味では顔の筋肉が手っ取り早いです。

目を大きく開いてギュッとつぶることを10回繰り返すだけで、頭の回転を取り戻して目の疲れも癒せます。舌を出すのも効果的なので、誰もいない場所なら思いっきり舌を「べー!」と出してみてください。

 

前頭葉を刺激して集中力を取り戻せます。時間に余裕があるなら少しだけ外に出て早歩きをするのも良いでしょう。座りっぱなしならつま先を上げたり下げたりするだけでも良いのです。

毛細血管を刺激して血液循環を良くすることで脳が活性化されます。

 

マッサージ

こめかみの周囲を指でかるくさするだけでも効果的です。また目を両手で覆って温めながら深呼吸するのも効果があります。

目の周りにも血管がたくさん通っているので、この周辺が凝り固まると頭の回転が悪くなってきます。首から肩にかけてもさすってやるとより効果が上がります。

 

飲む・噛む

即効性が高いのは飲むことです。脱水症状まではいかなくても水分補給は忘れがちです。暖かい飲み物で血液循環を上げ、副交感神経を刺激して落ち着きを取り戻せます。

咀嚼も大切で、ガムを噛みながら勉強すると集中力が増すことが実証データとして出ています。

 

環境

部屋の環境を少しだけ変化させましょう。あまりにも集中できない時には脳が疲れにくい部屋を作ることも大切です。アロマディフューザーなどで香りを取り入れると脳や身体の疲労に直接作用します。

 

ローズマリーやペパーミントは集中力アップと疲労回復に効果的です。また、リラックスすることでいったん脳を休める音楽も効果があります。

よくクラシック音楽は脳に良いと言われますが、とくにジャンルは限定せずに自分が心地よいと思う音楽を休憩時間に聞くのも良いことです。

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