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咽頭炎の症状チェック!4つの原因も徹底解説します!

<監修医師 吉野 聖奈>
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上咽頭炎(じょういんとうえん)には急性上咽頭炎と慢性上咽頭炎があります。

 

上咽頭とは鼻の一番奥、喉の一番上にあります。鼻と喉の間にある為、口を開けても見えにくいのです。

 

口を開けても見えにくい事と多様な症状が現れる事から、上咽頭炎となかなか診断がつきにくく、慢性化してしまう事が多い病気です。

 

今回は上咽頭炎の症状と原因を詳しくお話させて頂くとともに、治療方法についてもお話させて頂きたいと思います。

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上咽頭炎になる4つの原因

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まず上咽頭炎になる原因についてお話させて頂きます。

誰もがかかりやすい上咽頭炎ですが、慢性化しやすい病気です。

 

またひどくなると慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)という、腎臓の病気の原因にもなってしまうのです。

 

慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は腎臓の糸球体(しきゅうたい)の炎症が続き、血尿・たんぱく尿、悪化すると腎機能の低下が起きます。

 

また急性中耳炎等の耳の病気の原因となる事もあります。

なかなか診断のつきにくい病気ですが、原因をしっかりと把握し、未然に防ぎましょう。

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ストレス・身体の疲れ

人間の身体は心や体が疲れている時、またストレスを多く受けている時に免疫力が低下します。

免疫力が低下している場合には、上咽頭だけでなくあらゆる部分がウイルスからの攻撃に弱くなってしまいます。

 

その為、上咽頭に風邪等の細菌やウイルスが付着(ふちゃく)・感染し、炎症を起こします。

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体の冷え・喉の乾燥

喉には線毛(せんもう)という細かい毛のような組織があります。

この線毛は細菌やウイルスを体外へ排出する働きを持っています。

 

ですが、乾燥をしている時にはその働きが弱くなってしまうのです。

 

また体が冷えている時にもその働きを弱めてしまいます。

その為、喉に風邪等の細菌やウイルスが侵入しやすくなり、上咽頭に付着(ふちゃく)・感染し、炎症を起こします。

 

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、風邪等の細菌やウイルスにより、鼻の周りの骨にある副鼻腔という空洞部分に炎症が起こる病気です。

 

よく蓄膿症と呼ばれる事も多いですが、同じ病気です。

 

副鼻腔炎の症状は主に鼻づまりや頭痛、膿のような粘り気のある鼻水が出ます。

その膿を含んだ鼻水が喉へ流れ落ち、上咽頭の炎症を引き起こします。

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後鼻漏(こうびろう)

後鼻漏(こうびろう)とは、風邪やアレルギー性鼻炎、萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)等の鼻の病気の症状として、鼻水が鼻の奥から喉に流れます。

 

後鼻漏(こうびろう)の場合、鼻水の量が多くなり、粘り気のある鼻水が出る為、鼻と喉の間に違和感を感じます。

喉に鼻水が流れ込む事により、上咽頭に炎症を引き起こします。

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上咽頭炎の症状チェック こんな症状が見られます

 

続いて上咽頭炎の症状についてです。

色々な症状が現れる為、なかなか診断のつきにくい病気ではありますが、どんな症状があるのかしっかりと把握しましょう。

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・鼻と喉の間に焼けるような痛み

・咳

・耳のつまり

・耳が痛い

・発熱

・喉の痛み

・鼻と喉の間の乾燥

・鼻と喉の間の違和感(何か詰まっているような感じ)

・頭痛

・口臭

・鼻水や痰の塊が喉にくっついている

・鼻水や痰の塊を吐きだすと血が混じる

・ひどい肩こり

・後鼻漏(こうびろう)

・全身倦怠感

・耳鳴り

・めまい 等

このように本当にたくさんの症状が現れます。

 

症状が1~2週間程度で治まる場合を急性上咽頭炎といいます。

 

それ以上の期間、症状が続く場合は慢性上咽頭炎といいます。

患部がずっと炎症を起こしている状態になってしまいます。

 

先程もお伝えしましたが、ひどくなると耳の病気や腎臓の病気の原因にもなりますので、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

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上咽頭炎の治し方を解説!

 

最後に上咽頭炎の治し方についてです。

症状に個人差があり、その症状に合わせた治療法を行っていきます。

 

詳しい治療法についてと、日常生活で気を付ける点についてお話させて頂きます。

 

内服薬の服用

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まずは上咽頭が細菌やウイルスに感染している為、内服薬を服用します。

 

炎症を抑える消炎剤・痰の切れを良くする粘液調整薬・細菌やウイルスに対する抗生物質を服用します。

 

また症状に合わせた消炎鎮痛剤等を使用する場合もあります。

それに加えて、下記の他の治療法も取り入れます。

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ネブライザー吸引治療

副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の入った液の噴霧が有効とされています。

 

スチームを口や鼻から吸引し、喉や気管に潤いを与え、薬剤を付着(ふちゃく)させる治療法です。

 

ネブライザー吸入治療により、

✓ 文痰が柔らかくなる

✓ 文痰の絡みを取れやすくする

✓ 文痰が出やすくなる

 呼吸が楽になる

 気道を滑らかにする

 気道の粘膜の保護

をする事が出来ます。

 

Bスポット療法

Bスポットは上咽頭の事をいいます。

口の中、または鼻の中から上咽頭に塩化亜鉛等の消炎剤を直接塗る治療法です。

上咽頭炎の炎症を消すのにとても効果的な治療法です。

 

症状のひどい方は、Bスポット治療後に強い痛みや、頭痛が強くなる事があります。

ですが、数時間経過するとそれも落ち着き、上咽頭炎の症状も改善していきます。

 

ほとんど副作用はありませんが、塩化亜鉛を飲み込むと胸やけを起こす可能性がある為、飲み込まないようにしなければなりません。

 

慢性上咽頭炎の治療では週1~2回のペースで10回程度治療を行います。

一度だけで症状が軽快する場合もありますので、医師の指示に従ってください。

 

鼻うがい(鼻洗浄)

鼻から生理食塩水やうがい薬、洗浄薬を吸い込み、鼻もしくは口から吐き出します。

鼻の奥深くまでを洗浄する事が出来ます。

 

鼻うがいをする際に注意しなければならない事があります。

鼻うがいでは専用洗浄水、生理食塩水、うがい薬等を使用します。

 

ただの真水を使ってはいけませんので、注意してください。

 

真水に含まれる成分濃度が、人間の体液よりも低い為、鼻の粘膜に刺激が加わってしまうのです。

 

また鼻うがいをしている時に液体を飲み込んではいけません。

 

うがいをしている液体を飲み込む事で、液体が耳へと流れ込み、中耳炎等を引き起こす可能性がありますので、気を付けましょう。

 

市販で鼻うがいのお薬も出ていますが、しっかりと説明書を読み、正しく使用しましょう。

 

市販のお薬を使用する場合は、まずは医師や薬剤師に相談してください。

 

日常生活で気を付ける事

上咽頭炎の予防には、

✓ ストレスを溜め込まない事

✓ 疲れを溜めない事

✓ 体を冷やさないようにする事

 喉の粘膜の乾燥を防ぐ事

が大事です。

 

先程もお伝えしましたが、身体の疲れやストレスにより、免疫力が低下してしまいます。

また体の冷えや喉の粘膜の乾燥により、線毛(せんもう)の働きが弱くなってしまいます。

 

これらの原因は日常生活で気を付ける事が出来ますので、心掛けるようにしましょう。

 

冷えは万病の元というように、上咽頭炎だけでなく、他の病気にも関わってきます。

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なるべく温かい飲み物を飲んだり、手足を冷やさないように心掛けましょう。

また喉の粘膜の乾燥を防ぐには、こまめな水分補給が必要です。

 

冬場は乾燥しがちな部屋も、空気が乾燥しないように保湿をしましょう。

日常生活で気を付ける事で自分の身体をしっかりと守りましょう。

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