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寝たきり老人の寿命は短くなるの?【原因を分かりやすく解説】

<監修医師 田中 恵文>
朝 

今元気で生活している方も多いと思いますが、数年後や数十年後も今のように元気で自分の足で立って歩けているか気になりませんか?もし年を老いて寝たきりの状態になってしまった場合に寿命が短くなるのか

 

そんな疑問について原因や状態をわかりやすく解説していきます。

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なぜ寝たきりになってしまうのか

 

そもそも、なぜ寝たきりの状態になってしまうのでしょうか?寝たきりになってしまうのには原因があります。寝たきりになってしまう原因をいくつか挙げます。

 

老衰

寝たきりになる原因として一番に思いつくのは老衰では無いでしょうか?年を追うごとによって心身の機能が衰えていきます。

 

体の機能が衰えてしまうために、病気にかかることもあります。

 

運動機能障害

老衰で体の機能が衰えることで、骨や関節などの健康維持が困難になってきています。体の衰えに運動機能の健康がついて行かないのです。

 

そのために病気やケガをしてしまうことがあります。下肢など関節の痛みや、筋肉が衰えることで転倒事故や骨折に繋がり、運動機能障害によって手術をする人は50歳ぐらいから急に増えます。

 

骨粗鬆症などによる骨折や、脊椎、膝関節の疾患が多いです。これらの重い後遺症として、寝たきりになってしまう事があります。

骨折についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
膝蓋骨骨折の手術やリハビリ法【治療後に後遺症が残るか心配・・】

 

脳血管疾患

脳血管疾患で寝たきりになってしまう人は約4割もいます。脳血管疾患には、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞があります。

 

脳は部位によって細かく役割が決まっているので、脳血管疾患が起きると異常が起きた血管がそれまで司っていた機能を失ってしまうことがあります。そのため、体が思うように動かせなくなり、結果として寝たきりになってしまいます。

脳出血の前兆についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
脳出血の前兆チェック!頭や目の異変に【要注意】

 

認知症

認知症で寝たきりになるのはあまり想像がつかないと思います。先ほど説明した脳血管疾患では脳の部分的な機能が失われ、認知症や体の麻痺を伴います。

 

認知症になった本人はもちろんのこと家族や周囲の人にとっても大きな負担になります。認知症ではリハビリをしますが、常に誰かが一緒に居なくてはいけません。

 

ですが、とても困難なので寝かせられて生活することになります。それによって寝たきりに繋がります。

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寝たきり老人の寿命が短くなる4つの原因

 

筋肉の衰え

寝たきりになる原因でも説明したように、筋肉が衰えます。特に足の筋肉は、「第2の心臓」と言われるように重要な役割を果たします。

 

寝たきりの生活で足を使わなくなる事によって大事な心臓が1つ欠けてしまいます。そうならないために、毎日適度な運動をしましょう。

 

また、運動機能が衰えることで食べ物を飲み込む力が弱くなり、誤って気管に食べ物が入ってしまい、肺炎を引き起こすなど病気の併発をする可能性があります。

誤嚥性肺炎についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
誤嚥性肺炎の症状と治療法をどこよりも分かりやすく解説!

 

消費カロリーの減少

寝たきりになる事によって消費カロリーが少なくなります。それと同時に食欲低下になります。一般的に、高齢者は1200kcal~1500kcalが必要ですが、身長や体重、活動量によって差があります。

 

寝たきりの場合では1000~1300kcalが必要だと言われます。数字を見ても分かるように消費カロリーは少ないです。消費カロリーより摂取カロリーが増えることで肥満に繋がることもありますので注意してください。

 

食事がうまくとれない場合には、病院での点滴をして栄養補給することもあります。

 

ホルモン分泌の低下

運動量が減り、日光に当たることが少なくなると骨を丈夫にするホルモンの働きが悪くなります。また、性ホルモンの分泌にも影響してきます。

 

女性ホルモンは50歳以降で急激に減少し、更年期障害をもたらします。男性ホルモンは思春期にピークを迎え、除々に低下していきます。

 

その他

1日の大半、もしくは1日中寝たままで居ると床ずれを起こす可能性があります。始めは赤く小さい範囲ですが、次第に大きくなりポケットのように皮膚がはがれ、場合によっては感染症を引き起こします。

 

寝たきりでいると寝返りなどができないために注意が必要です。

 

また、血糖値やコレステロール、血色素の数値が低く、このような人は寿命が短い傾向にあると言われます。

 

低血糖のリスクについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
低血糖が眠気や頭痛を誘う?【原因や対処法を詳しく解説!】

 

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高齢者の寝たきりを防止しよう

 

寝たきりになる事で、社会性が失われ急激に弱ってしまうこともあり、安楽死を望むことや延命治療を拒むことなどもあるかもしれません。

 

しかし、高齢者の寝たきりは未然に防げることも沢山あります。今家族や周りの人にできることがきっとあるはずです。

 

✅ できることはなるべく一人でさせる

→ 本人のすることにはなるべく手を出さないけれども、目を離さないことが大事です。

 

✅ 運動

→ 適度な運動など、早めのリハビリをする事で寝たきりになる事を予防できます。激しい筋肉トレーニングではなく、30分歩くだけでも違います。運動によって骨の強化にも繋がります。

 

また、寝たきりになってしまった場合には介護施設のデイサービス、ショートステイを利用するなどについてケマネージャーに相談するのが良いでしょう。在宅介護は、周囲の負担軽減にも繋がります

 

✅ 規則正しい生活

→ 特に食生活には気を付けなければいけません。消費カロリーを考えながら摂取カロリーをきちんと摂りましょう。食事の欧米化によって栄養のバランスが悪くなりつつあるので注意しましょう。

 

寝たきりになる事で周囲の家族が今まで普通にしていた生活の支えをしなくてはいけません。また、寝たきりになってしまった際、身体障害者手帳と言う物もあります。

 

視覚や聴覚、肢体不自由、心臓などに障害のある方に交付されます。様々な介護者支援の手段があるので、家族だけで悩まないようにしてください。

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