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尿管ステントの痛みがヒドい【抜去も辛いの?】

<監修医師 田中 恵文>
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尿管ステントを初めて入れるのは怖いですよね。激痛があるとか、そうでもないとか、人により、情報により意見は様々ですが、本当のところはどうなんでしょうか?

 

また、留置する時にとても痛かった人は、やっぱり交換や抜去時も痛いの?

抜くのが嫌なんだけど放置したらどうなるの?など、今回は尿管ステントの痛みや抜去についてお話していきます。

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尿管ステントとは?

 

そもそも尿管ステントはなんの為にあるのでしょうか?簡単に説明します。

尿管ステントとは、管状の器具で腎臓と膀胱をつなぐ尿管に挿入しその状態で留置して使います

 

管になっていますので、尿管が狭くなったり詰まっている場合に尿管を広げてくれるのです。

 

先がカーブしていて尿管に留置した時に、勝手に奥に入っていったり戻ってくるのを防ぐように設計されています。尿管の太さ長さに合わせたサイズがあります。

 

種類もいくつかあり、尿管側が軟らかく痛みの少ないものや、刺激を減らすためにカーブを変えているなど、患者の適応性に合わせて選択されます。

 

尿管ステントは、尿管が何らかの原因で詰まってしまい尿が腎臓から膀胱におりてこれなくなり腎臓に尿が溜まってしまう(水腎症)を防ぐのが主な目的です。

 

そのほかにも結石が尿管内で発生するのを抑制したり、砕いた石をスムーズに排出するためにも使われます。

 

尿道カテーテルとにていますが、目的からして違うものです。尿道カテーテルは膀胱から外尿道口(尿の出口)をつないで、尿を外に排出するために用います。

尿道に関するトラブルについてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
排尿痛が辛い!【尿道が痛い原因を男性・女性別に解説します!】

 

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尿管ステントの留置術!留置後の痛みについて

 

尿管ステントの留置

尿管ステントの留置の方法です。

 

1. 痛み止め(または麻酔)をします。ここまでは、看護師の方が行い、薬が効くまで10分ほど待っている場合が多いです。

2. 内視鏡やX線により内部を透視しながら行うために内視鏡を外尿道口からいれます。

3. 造影剤をいれてX線による確認ができるようになります。尿道が閉塞し尿が止まっている場合にはどこで止まっているかがわかります。

4. ステントよりも細い線を腎臓まで挿入します。

5. その線を軸にしてステントを被せながらステントを挿入します。

6. ステントが腎臓まで届いたら線を抜きます。

7. 造影剤とX線で尿の通りなどを確認して、内視鏡を抜いたら終了です。

 

留置後の症状

個人差がありますが、留置術では内視鏡を入れる、ガイドの細い線をいれる時が痛みが強いようです。ステントを留置したあとは、次のような症状が出る場合があります。

 

1. 頻尿・残尿感

ステントにより膀胱が刺激され尿が溜まってきた・出切っていないと感じてしまいます。

 

2. 排尿時痛

尿が出る時に下腹部に痛みが出のは、ステントの刺激を感知してしまう為です。

 

3. 下腹部の違和感

下腹部に常に違和感を感じます。

 

4. 血尿

尿に血が混じります。術直後のみで、次第に治まる方が多いです。

 

これらの症状は副作用といえるでしょう。強い場合には薬で対処できるので医師に相談してください。

 

血尿に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
血尿が出た男性はアノ病気が原因?痛みなしだと危険なの?

女性で血尿が出る原因!痛みなしだと危ない?

 

次の症状がでたら注次に注意すべき症状です

✅  38度以上の高熱

✅ 激しい下腹部または背部痛

✅ 吐き気・嘔吐

これらの症状が出ている時は、ステントが詰まっている、あるいはステントに感染している可能性があるのですぐに病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

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尿管ステント交換術について

 

尿管ステントには留置期間があり、数週間~3カ月前後で交換・抜去しなければなりません。

 

交換時期を過ぎてしまうと、ステントのまわりに結石が付着してステントが抜けなくなったり、衛生的に長く留置すると細菌感染から合併症が起こる可能性がある為です。

 

方法は、留置の時とほとんど同じで、古いステントを抜く工程がプラスされています。

 

工程が増えますが、ステントが抜けにくくなっていたり、狭窄が進んで入りにくくなっていない限りは、留置の時よりも痛みが出ないのが一般的です。

 

1. 痛み止めを処置する。

2. 内視鏡を挿入する。

3. 古いステントを抜去する。

4. 細いガイドを挿入し、ステントを入れる。

. 造影剤で状態を確認して、内視鏡を外す

 

という流れで行われます。尿管の狭窄が進んでいる場合や、古いステントに結石が付着してしまって抜けない場合などは全身麻酔での手術になり入院の必要があります。

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尿管ステントの抜去方法!痛みはある?

 

前項でもお伝えしましたが、ステントの留置は一時的なもので放置するのは危険です。

必ず医師の指示に従い適切な処置を受けましょう。抜去の方法は次の通りです。

 

1. 痛み止め(または麻酔)。

2. 内視鏡を挿入。

3. ステントを抜く。

4. 尿管が通っているかなど確認して終了です。

 

抜去の時も内視鏡を挿入する時が一番痛いです。太さがあるので仕方ないと思います。

 

また、ステントを抜く際に、結石が除去しきれず周囲に付着していたりすると痛みがでることがあるようです

 

また抜去費用は、1300点で3900円です。抜去後も経過を観察しなければならないため、その後もしばらくは泌尿器科に通うことが多いようです。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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