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白目の黄ばみの10の原因【改善方法から隠れた病気まで詳しく解説】

<監修医師 豊田早苗>

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キレイな瞳は憧れますよね。いくらキレイにお化粧をしても瞳がくすんでいると、印象は大きく変わってしまいます。

 

女性の方であれば、メイクをするときに白目の黄ばみなどに気づく方もおられるのではないでしょうか。

 

今回は、白目の黄ばみについて改善方法や病気の可能性などを含めて解説していきます。

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白目には人には欠かせない役割があった

 

人間の目には白目と黒目の両方がはっきりとあります。では動物はどうでしょう。

 

動物にも白目は存在していますが、白目があることで周囲と同化できず目立ってしまうことや、眼の動きが強調され逃げる方向が分かってしまうなど生きていく上でデメリットとなるために白目を隠し露出させないようにしていると言われています。

 

しかし、人間には瞳の大きさには個人差がありますが必ず白目が見えています。人間では白目にも役割があるのです。

 

人間はコミュニケーションを通して人間関係を構築していきます。

 

コミュニケーションには言葉による言語的コミュニケーションと顔の表情や視線・身振りなどの言葉以外の非言語的コミュニケーションがあります。

 

人間のコミュニケーションの中で、情報伝達に必要なコミュニケーションの7割が非言語的コミュニケーションとも言われています。

 

ことわざにも「目は口ほどにものを言う」とあるように、人間には生きていく上でコミュニケーションは不可欠なものであり、さらに目の役割がとても大きいということが分かると思います。

 

人間が動物と同じように黒目だけであれば、相手が何を考え何を思っているのかを図り知ることはできません。白目があり黒目が動くからこそアイコンタクトがとれ、目から感じ取ることができるのです。

 

人間の白目には、進化とともに得ることができたコミュニケーションツールとしての役割が大きいようです。

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生活習慣から白目が黄ばむ4つの原因

 

白目と表現されることからもわかるように、眼の白い部分を表します。しかし、よく見ると、白の色味には個人差があります。

 

青みがかった澄んだ白目から全体的に黄色がかった白目まで様々です。ここでは、生活習慣によって白目が黄ばむ原因について解説していきます。

 

日焼け

顔や露出している肌には日焼け止めを塗って対策している方は多いと思いますが、目も同じように紫外線を浴びているのです。

 

そのため、紫外線を浴びている量が多くなると眼も日焼けします。

 

日焼けすることで活性酸素が増えると共に、目のたんぱく質などが紫外線を浴びることによって褐色化し白目が黄ばんだように見えることが考えられます。

 

喫煙

たばこは「百害あって一利なし」とも言われますが、喫煙することで血管が収縮し血流が悪くなります

 

また、たばこは活性酸素を増やしビタミンCを消費してしまうため目の老化を早めてしまうことが考えられます。それにより、白目の黄ばみが目立ってしまうのです。

 

スマートフォン・パソコン

スマホやパソコンの画面からはブルーライトが出ています。このブルーライトは目の活性酸素を増やしてしまうため、それが白目の黄ばむ原因と考えられています。

 

また、長時間ディスプレイ画面を見ていると、まばたきが減りドライアイ眼精疲労を引き起こしやすくなります。

 

加齢

子どものころはキレイな白目をしていても、年齢とともに紫外線などの影響により白目が濁ってみえるようになってきます。

 

また、加齢や紫外線などが原因でタンパク質や脂肪の色素沈着により「瞼裂斑」となることもあります。

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白目が黄ばんだのは目に問題がある

 

前項目では生活習慣によって引き起こされる原因について解説しました。ここでは、目自体のトラブルなどによって引き起こされる黄ばみの原因について解説していきます。

 

コンタクトレンズ

コンタクトレンズは眼球にしっかりと付いているため、常に刺激が加わっている状態ともいえます。

 

この刺激により炎症を起こしやすく白目の黄ばみの原因の一つと言われています。

 

ソフトコンタクトレンズよりもハードコンタクトレンズの方が起こりやすいため、コンタクトレンズを使用する場合はソフトタイプの使用がすすめられています。

 

眼精疲労

現代社会において、パソコンやタブレット・スマホは生活に欠かせないものとなっています。

 

生活習慣からくる白目の黄ばみの項目でも解説しましたが、液晶画面を長時間見て作業する機会の多い人が眼精疲労となりやすく、それにより充血しやすかったりドライアイになりやすくなります。

 

これらの目の疲労は目にトラブルが起きやすく、また目の老化も早めることとなり白目の黄ばみやくすみなどの原因となります。

 

瞼裂斑

瞼裂斑はタンパク質や脂肪が色素沈着を起こし、白目にシミのようなものが出来たり黄色いかたまりが出来たりすることで、加齢紫外線の影響により生じます。

 

生活習慣によって、紫外線を浴びやすい環境や目に刺激や炎症が起きやすい人に多くみられ、加齢だけでなく若い人にもみられます。

 

視力には影響しないため、すぐに治療が必要というわけではありません。

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白目の黄ばみが目立ってきたら病気の可能性も

 

今までは、白目が黄ばむ原因について解説してきましたがこれらは生活習慣によるものや、目のトラブルによるもので、治療の対象とまではならないものがほとんどです。

 

ここでは、白目の黄ばみでも注意が必要な症状や病気の可能性について解説していきます。

 

肝臓の病気

目が黄色かったり、皮膚が黄色がかっていたりすると、「肝臓が悪いんじゃない?」と言ったり言われたりしませんか。

 

それほど、黄疸と呼ばれる症状には肝臓が影響していると認識している方が多いのだと思います。

 

肝臓には様々な役割がありますが、黄疸に関係してくる役割として胆汁の分泌があります。

 

血液の中の赤血球の寿命がくると、赤血球は壊れ胆汁の成分となって体外に排泄されます。この胆汁の成分となるのがビリルビンです。

 

分泌された胆汁は腸へ排泄され脂肪を消化するために働きます。しかし、何らかの理由で肝臓の機能が低下すると胆汁がうまく排泄できなくなります。

 

それにより、血液のなかのビリルビン濃度が上がりビリルビンが皮膚などへ色素沈着を引き起こすのです。

 

これが黄疸と呼ばれるもので、皮膚よりも白目が一番に発見しやすい部位となります。肝臓がんウイルス性の急性肝炎などで引き起こされることが多いです。

 

胆管の病気

胆汁は肝臓で分泌されることは解説しました。この胆汁は肝臓から胆管を通って腸へと排泄されます。

 

そのため、この胆管が詰まってしまうと胆汁は出口がなくなり、肝臓と同様に血中のビリルビンの濃度が上昇しビリルビンが沈着し黄疸という症状を起こします。

 

胆管の病気には胆管がん胆石などがあります。

 

膵臓の病気

膵臓は消化液を分泌しているため、胆汁とは一見関係ないようにみえます。

 

しかし、肝臓・胆管・膵臓はそれぞれ違う臓器でそれぞれの役割を持ちながらもとても深い関係にあるのです。

 

膵臓がんでは膵管にできた腫瘍が胆管の出口を塞いでしまい胆汁の排泄を邪魔してしまうことが多く、膵臓がんの多くの人に黄疸が初期症状としてみられます

 

これら病気による黄疸で白目が黄ばんでいる場合には、白目の一部が黄色いというわけではなく、白目全体が黄色い・手足が黄色いなど全体的な黄ばみとなります。

 

また、色以外にも疲れやすさ皮膚の痒みなどが強い場合にはすぐに病院を受診するようにしましょう。

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白目の黄ばみは目薬で改善できるの?

 

では、白目の黄ばみを治す方法はあるのでしょうか。ここでは、白目の黄ばみを改善する方法の一つとして、目薬について詳しく説明していきます。

 

第2類 医薬品

市販の目薬の中でも第2類医薬品に指定されている目薬には、血管を収縮させることで一時的に目の充血を抑え白目を白くする働きがあります。

 

この血管を収縮させる作用を持つ成分が「塩酸テトラヒドロゾリン」「ナファゾリン塩酸塩」とよばれるものです。

 

白目を白くするのに効果が早くみられるうえに、市販されているため購入しやすくなっていますが、血管を収縮させるため実際には目に悪い影響を及ぼすとされています。

 

そのため、最近では塩酸ナファゾリンを含む目薬は減ってきています。目薬を使用する場合には、含まれている成分にも注意が必要です。

 

白目のホワイトニング

歯のホワイトニングは一般的でよく耳にしますし、実際にされているかたもおられるかもしれません。

 

白目のホワイトニングも、病気ではないが健康的に見せるなどの美容目的でおこなわれます。といっても、自分で目薬をするだけなので難しいことはありません。

 

「ブルードロップ」はノコギリソウから抽出されるアズレンやハーブの一種であるエルダーフラワー・メリロートなどの天然成分から出来ている目薬ですので安心して使用することができます。

 

目薬の青い成分はメチレンブルーといわれる成分で、メトヘモグロビン血症の治療にも使われる成分です。

 

眼のエステ

正式名称は「ネトラバスティ」。別名「眼のエステ」とも呼ばれるアーユルヴェーダの一種で、ギーと呼ばれるバターを溶かし不純物を排除し精製されたオイルに眼球を浸し、眼の周辺のマッサージを行います。

 

眼精疲労が解消され、白目のホワイトニングにも効果があるとされています。

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美しい白目になるためには食生活を見直して

 

目薬などを使用するのも一つの方法ですが、やはり日々の生活の中でも気をつけ、食生活などの生活習慣からキレイな白目を手に入れていきたいですね。

 

食生活の中で、意識して摂取していきたいものでは「ルティン」「DHA」「ビタミンB群」です。

 

「ルティン」は抗酸化作用が強く、目を保護してくれる働きがあります。ルティンは野菜に多く含まれており、特に「ほうれん草」は積極的にとっていきたい食材です。

 

しかし、ルティンをたくさんとることが難しい場合にはサプリメントなども使用してもよいかもしれません。

 

「DHA」はイワシやサバなどの青魚に多く含まれており、白目をキレイにする働きがあります。

 

「ビタミンB群」のなかでも特にビタミンB1は筋肉の疲れを改善し、視神経を強くしてくれます。

 

ビタミンB2は不足すると充血の原因になります。これらのビタミンはレバーや卵・豚肉・納豆・海苔に多く含まれており日々の食事のなかに取り入れやすい食材が多くあります。

 

疲れ目や白目の黄ばみを改善するためには欠かせません。

 

また、食生活以外でも眼を酷使してしまう前に適度に休憩を挟むことは目を守るためにも必要です。

 

そして、いくらケアをしていても紫外線を浴び続けていたりタバコを吸っていてはキレイな白目には近づけません。

 

日ごろからサングラスを着用し、禁煙するなど意識することが第一歩となるのかもしれませんね。

 

今回は白目の黄ばみについて解説してきました。加齢とともに出てきやすくなる黄ばみ。出来ることから始め、いつまでもキレイな白目で輝いていたいものです。

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