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突然のミミズ腫れ!かゆい原因はストレス?!【治療法も詳しく解説】

<監修医師 まっちゃん>

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ミミズ腫れというと、肌を強く擦ったり、虫刺されなどが原因と考えている人が多いのではないでしょうか。

 

しかし特に原因が思い当たらないなら、それはストレスが原因となっているかもしれません。今回はミミズ腫れが起こる原因と対策について見ていきます。

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ミミズ腫れの原因がストレスって本当?

 

ストレスが原因となるミミズ腫れを見ていく前に、まずはミミズ腫れとはどのような状態を云うのでしょうか。

 

国語辞典には「皮膚への刺激が原因となって、赤く細長く腫れる事。また、その傷」といった記載があります。

 

赤く細長く腫れる様子が、まるでミミズのように見えることからミミズ腫れと呼ばれるようになったようです。

 

医学的には、ミミズ腫れは「膨疹」や「発疹」「蕁麻疹」と呼ばれており、原因によってアレルギー性と非アレルギー性に分けられます。以下で、ミミズ腫れの原因について見ていきましょう。

 

物理性蕁麻疹

物理性蕁麻疹は、肌への刺激や圧迫、運動、摩擦、日光、汗、温度変化などの刺激で起こるミミズ腫れです。非アレルギー性の蕁麻疹となります。

 

皮膚表面が刺激を受ける事で、皮膚内部にある脂肪組織からヒスタミンが遊離し、一時的に膨隆が出現します。

 

赤みは短時間で消失することがほとんどで、痕も残りません。ほとんどの場合において、痛みや痒みを伴わない事が多いようです。

 

食物性蕁麻疹、薬剤性蕁麻疹

食物性・薬剤性蕁麻疹は、アレルギーを引き起こす原因食物や薬剤を摂取してから、30分以内に起こる蕁麻疹です。アレルギー性の蕁麻疹に分類されます。

 

全身性に発疹と痒みが出現しますが、症状はすぐに消失します。しかし繰り返し蕁麻疹を起こす事で、症状が悪化しやすくなります。

 

あせも

夏場に首や肘、膝といった部分にあせもができたとき、ミミズ腫れが起こることがあります。

 

あせもは汗が汗腺からうまく排出されず、詰まって炎症が起きてしまう病態です。

 

この皮膚の炎症がミミズ腫れのように見える事があります。痒みはあせもと相まって、強い痒みを感じる事があります。

 

虫刺され

虫に刺されることで、刺された部位がミミズ腫れになる事があります。これは虫に刺されることによって皮膚に一時的なアレルギー反応が起こるためです。

 

虫刺されによるミミズ腫れは刺されてから短時間で消失することが多いですが、稀に「蚊アレルギー」で激しい症状を起こす人もいます。

 

痒みだけでなく、ひどい腫れや発熱、呼吸苦といった症状を感じたら、すぐに病院に行くようにしてください。

 

手術痕(ケロイド)

手術後に傷が治ったにも関わらず、少ししてミミズ腫れのようになってくることがあります。

 

原因ははっきりとわかっていませんが、傷の治癒過程で作られたコラーゲンが過剰に生成されてしまうために起こります。

 

痛みや痒みを伴い、ミミズ腫れの赤みが増すと痒みが増強するのが特徴です。

 

時間が経てば治まっていく事が多いようですが、中にはゆっくりと広がっていく事もあります。この場合は一度病院を受診するようにしましょう。

 

ストレス

上記のどれにも該当しなかった場合は、ストレス性の蕁麻疹の可能性があります。ストレス性の蕁麻疹の特徴は以下になります。

 

✅ いつも同じ時間帯に出る

✅ 同じ部位に繰り返しできる

✅ 形は不揃いで時間によって変形する

✅ 時間の経過とともに消える 

などです。

 

ストレス性の蕁麻疹である場合、強いストレス環境にいる間は蕁麻疹が出る事はありませんが、一息ついた時や、家に帰って入浴中や睡眠中に出る事が多いようです。

 

もしストレス性蕁麻疹の可能性があるならば、精神的にかなり無理をしていると考えてよいでしょう。

 

蕁麻疹の症状の他にも、憂鬱な気分、焦燥感、無気力などを伴うならば、一度しっかりとした休息をとり、必要ならばメンタルクリニックなどを受診するようにしましょう。

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金属アレルギーとは違う機械性蕁麻疹の特徴

 

ネックレスや指輪、時計といったアクセサリーをつけていて、ある日突然アクセサリー周囲にミミズ腫れが起こる事があります。

 

これは金属アレルギーと呼ばれる症状です。アクセサリーをずっと肌につけている事で、その部位の金属が汗で少しずつ溶かされてしまい、金属が皮膚から吸収されます。

 

これに対して、体がアレルギー反応を起こすようになったために起こるのです。

 

しかしアクセサリー周囲にできたミミズ腫れが全て金属アレルギーによるものとは限りません。実は前述した物理性蕁麻疹の可能性もあるのです。

 

物理性蕁麻疹は原因によって大きく7種類に分けられます。その中でも皮膚への摩擦や刺激によって起こる蕁麻疹を機械性蕁麻疹といいます。

 

機械性蕁麻疹はアクセサリーや下着によって皮膚が摩擦・圧迫されることで起こる蕁麻疹です。

 

わずかに痛みや痒みを感じる人もいれば、全く感じない人もいます。基本的には短時間で改善します。

 

一方金属アレルギーはというと、アクセサリー自体に含まれる金属が原因となるアレルギー性の蕁麻疹です。痒みと共に、なかなか消えにくい発赤・膨隆が起こります。

 

貴金属のアクセサリー以外にも、入れ歯や銀歯などが原因になって金属アレルギーを起こす事もあり、悪化すると全身性にアレルギー症状が出ることがあります。

 

一度特定の金属アレルギーになると、蕁麻疹が改善した後でも、同じ金属を身に着ける事で再度アレルギー反応が起きてしまうため、金属アレルギーを起こした金属を避けるしかありません。

 

このように2つの蕁麻疹は似たような皮膚症状を持つ部分はありますが、原因は別のところにあります。

 

特に痒みを伴わないミミズ腫れができた場合や、アクセサリーに限らず下着のラインに沿ってミミズ腫れができやすい体質ならば、機械性蕁麻疹を疑ってみるのも良いかもしれません。

 

もし機械性蕁麻疹が疑われたら、皮膚への摩擦や圧迫を極力避けるようにしてください。

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ミミズ腫れ蕁麻疹の原因は体質の可能性もある

 

ミミズ腫れを伴う蕁麻疹を起こす人の中には、体質によってもミミズ腫れが起こりやすいという状態にあるようです。

 

アレルギーを引き起こしてしまう対象をアレルゲンといいますが、以下の体質を持つ方は、アレルゲンを極力避けるようにしなくてはいけません。

 

食べ物アレルギー

特定の食品を食べた後、運動することで出現する蕁麻疹です。特定の食品には小麦や卵、青魚、甲殻類、果物、ナッツ類など、人によって大きく異なります。

 

また、食べただけでは蕁麻疹になることはあまりなく、食後に運動をした場合に出現することが多いようです。

 

症状は30分以内に出現しますが、すぐに消失します。

 

コリン性蕁麻疹

コリン性蕁麻疹は、ストレスを受けている時や、飲み物で体が温まった時、入浴後、運動して汗をかいたときなどに出る蕁麻疹になります。

 

原因ははっきりとわかっていませんが、一説には体内の発汗をコントロールする「アセチルコリン」という物質が原因となって蕁麻疹を起こしていると考えられています。

 

汗をかくたびに生じる事から、汗に含まれる成分が原因ではないかとも考えられているようです。

 

接触蕁麻疹

蕁麻疹の中には何かに触れただけで発症するものがあります。対象となる物には、食品やゴムラテックス(ゴム製品や化粧品など)、抗生物質などです。

 

触れただけで蕁麻疹が出ますが、アレルゲン検査をしてもはっきりとした原因物質がわからない事があります。

 

金属アレルギー

特定の金属を身に着けている時、皮膚に触れている部分に沿って蕁麻疹を起こすことがあります。今まで平気だったアクセサリーで、ある日突然蕁麻疹が起きてしまうケースもあるようです。

 

また原因不明の皮膚トラブルが続いているという人の中には、入れ歯や銀歯が原因となっていることもあります。

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ミミズ腫れがかゆい!3つの症状に要注意

 

ここからはミミズ腫れができてしまった時に、注意すべき点について紹介していきます。

 

痒いけど、掻かない

ミミズ腫れができると、多くの場合は痒みを伴います。しかし痒いからと言って好きなだけ掻いてしまうと、皮膚が傷ついて炎症が悪化し、症状はさらに悪化します。

 

痒みを感じた時は、患部を冷やして痒みを感じさせないようにしましょう。

 

しかし寒冷蕁麻疹と呼ばれる、冷たい空気にさらされる事で発症してしまう蕁麻疹の場合は、冷やす事は逆効果です。この場合は温めるようにしてください。

 

瞼や唇の腫れ、呼吸苦

稀にですが、ミミズ腫れが悪化して瞼や唇、口の中にむくみや蕁麻疹を伴う事があります。

 

この時、一緒に息苦しさや下痢といった症状が出るようなら、すぐに病院を受診するようにしてください。放置すると気道閉塞などのリスクがあります。

 

発熱が続くとき

ミミズ腫れと共に、原因がよくわからない発熱が続くときは別の病気が考えられることもあります。

 

他の自覚症状に、朝方の手・膝関節の動かしにくさ、持続する発熱がある場合は、自己免疫性疾患の恐れがあります。必ず病院を受診するようにしましょう。

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治療はダニ薬などむやみに使わずまずは専門医に相談

 

では、実際に蕁麻疹が出てしまったときは、どうすればよいのでしょうか。

 

痒みが出た時に、まず思い浮かぶのが痒み止めの軟膏です。しかし繰り返す蕁麻疹に市販の外用薬は有効ではありません。

 

繰り返す蕁麻疹を治すには、専門の皮膚科医を受診し、血液検査やパッチテストを使ってアレルゲンをしっかりと特定することから始めるようにしましょう。

 

蕁麻疹の治療は抗アレルギー剤抗ヒスタミン剤の内服を基本としています。これに追加して、症状に合ったステロイド軟膏などを併用していくことになります。

 

ただ、残念なことに内服を開始して初日から、蕁麻疹が大きく改善することは期待できないと言います。

 

状況に合わせて内服量を調整したり、薬の種類を変えたりする事が必要になってきます。

 

しかし根気強く治療を続けていく事で、蕁麻疹が大きく改善したという意見も聞かれます。まずは専門医に相談することから始めましょう。

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ミミズ腫れ湿疹は7つの行動で再発する

 

ここからは、日常生活で注意したいポイントについて見ていきましょう。

 

蕁麻疹は皮膚への刺激やアレルゲンが原因となって起こる反応です。慢性的な蕁麻疹に悩んでいる人は、以下の点に注意して生活するようにしましょう。

 

かきむしらない

痒いからと言って掻きむしると、高確率で蕁麻疹は悪化します。どうしても痒い時は保冷剤を当てて患部を冷却するようにしましょう(寒冷蕁麻疹の場合は温めてください)。

 

内服はしっかりと続ける

蕁麻疹治療の内服は、即効性があるとはいえません。本人の症状やアレルゲンに合わせて薬の量を調整していく事が大切です。

 

自己判断で減量増量などをせず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

 

お風呂はぬるめ

皮膚への刺激で、特に注意したいのがお風呂です。熱めのお風呂につかると、皮膚への刺激だけでなく入浴後の発汗で皮膚に刺激を与えることになります。

 

特に蕁麻疹が出てしまったときは、入浴は避けた方が良いですが、どうしても入浴したい時はシャワーを活用したり、ぬるま湯で入るようにしてください。

 

長袖を着用

慢性的に蕁麻疹を繰り返す人にとっては、温度変化や日光、エアコンの風なども皮膚への強い刺激になってしまいます。

 

あまり肌を露出する事を避け、半袖よりも長袖を選んで着用するようにしましょう。

 

汗はこまめにふき取る

蕁麻疹に悩まされる人の中には、体質的に体温上昇と発汗によって蕁麻疹を繰り返す人もいます。

 

暑くなってきたら体温を調整し、汗はこまめにふき取るようにしましょう。

 

食生活にも注意

食品の中には、痒みを助長させる食品もあります。さば、あじといった青魚やカニやエビといった甲殻類、豚肉、卵などです。

 

また一部の研究では腸内環境を整えることでアレルギーが起きにくくなるという結果がでています。乳酸菌発酵食品を上手に取り入れましょう。

 

規則正しい睡眠

睡眠不足は自律神経の働きを鈍らせ、ストレスを蓄積しやすくなります。

 

また、睡眠は体の機能を修復させ、内臓機能を強化させます。質の高い睡眠をとるよう心がけましょう。

 

ミミズ腫れと、その原因について見ていきました。

 

蕁麻疹の原因は人によって大きく異なってきます。ミミズ腫れを伴う蕁麻疹が起きてしまった場合、何度も繰り返す場合は、身近に蕁麻疹の原因となるものがあるはずです。

 

治療を進めながら、原因を探し出し、根本的な解決をしていきましょう。

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