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耳の中が臭い4つの原因と病気【こうやって治療してみて】

<監修医師 豊田早苗|監修看護婦 ジビ子>
耳

耳の中が臭い時、自分では気付きにくいものです。知らないうちに周りに迷惑をかけているかもしれませんから、時にはチェックも必要です。

この記事では、耳の中が臭い原因・病気・治療法についての知識、そしてこうやって治療してみて、といったアドバイスをお伝えします。

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耳の中が臭い4つの原因

 

皮脂腺・耳垢腺(じこうせん)

耳の中には皮脂を分泌する皮脂腺がたくさんあります。また汗腺の一つである耳垢腺からは脂肪やタンパク質の多い分泌物が出てきます。

体質で皮脂や汗などの分泌量が多い場合には、耳の中がべたついて細菌が繁殖し、臭いが出やすくなります。

 

洗い忘れ

風呂に入っても、耳の周辺を洗い忘れる、あるいは習慣的に洗わない人が意外に多くいます。

耳の周囲は皮脂腺や汗腺が多いので、臭くなりやすい場所です。耳の穴の周辺も含めてちゃんと洗ってきれいにしておきましょう。

 

また、たまった耳垢を風呂の湯気で湿ったままにしておくと、耳の中で雑菌が繁殖して臭うようになります。

適度に耳掃除をして耳垢がたまりすぎないようにするとともに、入浴後は綿棒などで水分を取り、清潔にして臭いの元を作らないようにしましょう。

【関連記事】
耳垢が取れない!耳垢水を使えばゴッソリ取れる?

 

加齢臭

耳は頭皮や背中とともに加齢臭の発生しやすい場所です。耳の周辺にはアポクリン腺という汗腺が多く、ここから分泌される汗の臭いが加齢臭のもとになります。常に清潔を心がけましょう。

臭う原因には、加齢に加え、脂肪の多い食事、ストレス、タバコ、生活習慣の乱れなどがあげられます

 

カビ

耳の穴(外耳道)に外から入ったカビが居座って、繁殖して炎症を起こします。炎症部分から膿が出てきて臭うようになります。

耳掃除のしすぎとか、小指で耳をほじったりしてキズがつき、そこにカビがついて繁殖するきっかけになります。

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耳の中が臭くなる4つの病気

 

耳の臭いは健康状態を反映していることがあります。耳が臭いのは大人だけでなく、子供や赤ちゃんにも見られます。

何かの病気の可能性もありますから、注意が必要です。

 

中耳炎

鼓膜の奥にある中耳という部分が細菌感染で炎症を起こす病気です。風邪などで免疫力が落ちている時に喉の奥から細菌が侵入して炎症を起こします。

耳の周囲の腫れ、痛み、発熱を伴います。炎症による膿の臭いで耳が臭くなります。

中耳炎についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
中耳炎(大人)の症状チェック【治療法も確認しよう】

 

外耳炎

外耳道炎ともいい、耳の穴の中、鼓膜までの外耳道に起こる炎症です。炎症による膿が臭いの原因になります。

耳掃除などでキズがついて炎症を起こすことが一番多い原因です。細菌や真菌(カビ)の感染、中耳炎の膿や点耳薬の刺激によっても起こります。

 

細菌感染には頭皮の皮膚炎からくるものもあり、この場合は頭皮も含めた治療が必要です。夏休みの季節には、プールなどで耳に水が入って外耳炎になる子供が多くなります。

 

真菌の感染では外耳真菌症、炎症で湿疹ができれば外耳道湿疹と呼ばれます。悪化すると痛みや腫れ、かゆみが起こります。膿が混じった耳垢が臭いことが炎症の前兆、または症状になるので、臭いときは早めに手当てしましょう。

外耳炎に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
外耳炎の症状一覧!【3つの治し方や市販薬を紹介します!】

 

先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)

耳介の前にあることが多い、うまれつきの小さな孔(あな)です。孔の奥に袋状のものがあって、中には分泌物や垢でできた臭いのある泥状のものが入っています。

 

周囲を押すと中身が出てきてかなり臭うこともあります。ここに細菌感染などで炎症が起こり、孔の周囲が赤く腫れて痛みがあります。

炎症が広がると膿がたまって激痛が起こり、強い悪臭になります。

 

粉瘤(ふんりゅう)

皮膚の表面が、毛穴の炎症など何らかの原因で奥に入り込み、小さな袋状になります。そこに汗や皮脂、皮膚の常在菌の残骸などがたまってできた小さなつぶつぶです。小さな開口部があり、押すと中身が出てひどい悪臭を放ちます。

 

炎症を起こすと大きくなり赤み、痛みが出てきます。もともと細菌のかたまりみたいなものですから、悪化しやすくなります。体中どこにでもできますが、耳の周囲はできやすい場所です。

粉瘤に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
くさっ!粉瘤の臭い対策はこれを試してみて!

 

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耳の中の臭いはこうやって治療してみて

 

口臭と同じで耳のニオイは自分では気付きにくく、他の人もなかなか注意してくれません。うっかりすると周囲に迷惑をかけるエチケット違反になります。

耳が痛むとか膿が出るなど、病気が疑われる場合は早めに病院へ行って治療を始めます。

病気以外の原因では自分でケアすることになります。耳掃除や入浴時などに注意することで臭いを防ぐことができます。

 

◎病院

耳の病気の場合は、放置すると症状が悪化して直りにくくなり、聴力にまで影響します。治療に長期間かかることにもなるので、早期に治療することが大切です。

病気かどうかわからないとう人も、臭い場合は一度受診したほうが対策方法が確実になります。病院は耳鼻科へ、粉瘤の場合は皮膚科か形成外科へ行きましょう。

 

◎耳掃除

耳かきが好きで毎日する人もいますが、やりすぎると傷がついて病気のもとになります。耳垢は新陳代謝で自然に外に出てくるので、皮脂が多い体質でなければあまり頻繁に掃除する必要はありません

また耳垢は入り口から1cmくらいまでの部分にしかありません。あまり奥まで耳かきを入れると、外耳道にキズがつき、炎症の原因になります。

耳垢に関してはこちらの記事も参考にして下さい。

【関連記事】
耳垢が多い原因はコレ!病気の可能性を解説!

 

余談ですが、初めて赤ちゃんの耳掃除をしていて、黒い耳垢が取れることがあります。これは妊娠中に耳に入っていた羊水が変化したもので、心配はいりません。

 

◎入浴

風呂に入ったら、耳の周辺も忘れないように洗うようにします。汗腺や皮脂腺が多く加齢臭や体臭の原因にもなっているので、耳たぶから耳の後ろまでていねいに洗ってください。

入浴後は綿棒などで水分を取って、耳の中が湿ったままにならないようにします。湿った耳垢は細菌やカビの繁殖場所になり、臭いのもとになります。

 

◎生活習慣

耳の周囲から出る加齢臭を防ぐには、生活習慣の見直しが有効です。原因になるストレスを溜めない、抗酸化物の多い食事を摂る、運動で新陳代謝を高めるなどの点に注意することで加齢臭の軽減が図れます。

 

まとめ

しるし   

耳が臭いのは自分ではわかりにくいのですが、耳垢の状態などで見当はつきます。それらしいことに気付いたら、病気の場合は早めに受診して大事になるのを防ぎましょう。

そうでなければ自分でこまめにケアして、臭わないように気をつけましょう。

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