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腕や肩が上がらない!【6つの病気や原因を分かりやすく解説】

<監修医師 Dr.masa>
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腕や肩が上がらないという症状で、有名なのは五十肩です。

最近ではスマホ巻き肩などというのもあるようです。肩が上がらないとか、腕が上がらない原因について、病気も含めて解説します。

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腕や肩が上がらない原因

 

痛みがあるもの

腕や肩が上がらない原因には、炎症によるものが多いようです。

よく耳にする四十肩や五十肩は、肩関節の炎症によるものです。40~50歳くらいの人に多いのでこう呼ばれています。これは痛みがあって上がらなくなります。

 

痛みによるものでは他に、骨と筋肉をつなぐ腱(けん)の損傷・断裂によるもの、神経痛の痛みでも上がらなくなります。

また、枕が合っていない場合、不自然な姿勢が長時間続き、首や肩の筋肉が収縮して筋肉痛や頭痛・肩こりが起こり、腕や肩が上がらなくなります。

枕が合わないと寝違えも起こしやすくなり、肩や首の痛みから上がらなくなります。

 

痛みがないもの

痛みがなくて腕や肩が上がらない時は、少し深刻になります。脳梗塞や脳内出血が起こると神経マヒが起こり、右半身とか足や腕などが動かなくなったりします。

【関連記事】
小脳梗塞の症状チェック【後遺症についても解説】

 

神経が関係するものでは、スマホ巻き肩があります。不自然な前かがみの姿勢をつづけることで神経が圧迫され、筋肉が弱ったりマヒして腕や肩が上がらなくなります。

また、風邪のウイルス感染が原因の腕神経叢麻痺(わんしんけいそうまひ)で、神経が変性して腕や肩が動かなくなります。

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腕や肩が上がらない病気

 

肩関節周囲炎

よく耳にする五十肩、四十肩とも言います。40~50歳前後の人に多い症状です。肩が痛くて腕が上がらない状態でだるさもあります。

原因は不明で、肩の周囲に起こる炎症が特徴です。腕を上げ始めると痛み、上げるにつれて痛みが強くなります。

 

痛みは長くても半年くらいで徐々に軽減します。一方で筋肉の動きが悪くなり、肩や腕を上げたり回したりの動作がしにくくなります。

これも半年から1年半ほどのうちにゆっくりと回復します。

 

腱板損傷(けんばんそんしょう)

五十肩と同じく肩が痛くて腕が上がらないという症状です。この症状のほとんどが腱板損傷で、残りが五十肩と言われます。

肩と腕の骨をつないでいる、四つの筋肉の腱(けん)でできた腱板の損傷によって痛みが出ます。重いものを持ったり、スポーツなどで傷めることで起こります。断裂すると激痛があります。

 

肩関節骨折・脱臼・打撲

交通事故やスポーツなどで、肩に強い衝撃、強打をうけて起こる外傷です。

肩関節骨折は鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)、上腕骨外科頚骨折(じょうわんこつげかけいこっせつ)、肩甲骨折などの総称です。

診断は病院でレントゲンを撮れば簡単にできます。固定する保存的治療になり一か月以上肩・腕は動かせません。

 

脱臼の場合は関節が変形して、動かなくなります。整形外科で簡単に整復できますが、3~4週固定します。固定をきちんとしないと習慣性になり、手術が必要になります。

 

骨折がなく、変形もなければ打撲です。1~2週間の安静期間中は動かせません。

肩の骨折についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
肩を骨折した!【手術やリハビリ期間について徹底解説!】

 

上腕二頭筋長頭炎(じょうわんにとうきんちょうとうえん)

力こぶの筋肉として知られる筋肉で、肩甲骨の後ろ側との接続部分の炎症です。

けがや刺激による変性が原因で、けがの場合断裂することもあります。

肩の関節前側、上腕、前腕に強い痛みが起こり、動かせません。痛みは夜に特に強くなります。

 

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

胸の動き方が悪いために、肩を通る太い血管が圧迫されて、肩や腕、肩甲骨あたりに痛みやしびれが起こります。

痛みよりもだるさが強く、腕を上げるのがつらくなります。

 

インピンジメント症候群

肩関節の周囲にある腱板という筋肉や滑液包(かつえきほう)という袋が、肩を上げたりする動きで衝突したり挟まって痛みを起こします。

この痛みのため肩や腕を上げることができなくなります。生まれつきの骨の変形や、加齢による筋肉の変性、事故やスポーツの外傷が原因です。

 

その他

他に肩や腕が痛くて上がらない病気には、リウマチや痛風、感染症、心臓疾患、胆石症、肺がんなどがあります。

男性では痛風、女性ではリウマチが多い病気です。強い痛みや発熱、手足などのほかの部分にも症状があるなどの場合は早めに診断を受けます。

肺がんについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
肺がんの11の初期症状【咳や胸痛を見逃したら危険です】

 

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腕や肩が上がらないときの対処法

 

枕が合わないとか寝違え、スマホ巻き肩などの不自然な姿勢が原因の場合の対策法は、肩や首周辺の筋肉が凝り固まっているので、これをほぐすのが有効です。

そのほかにも考えられる対策法を紹介します。

 

ツボを押す

手軽にできるツボを押してみましょう。中指で5秒くらい繰り返して押します。

✅ 臂臑(ひじゅ)…肩の関節から肘に向かって三分の一くらい下がったところにあります。

✅ 肩井(けんせい)…乳頭からまっすぐ上、肩の1番高い部分です。

✅ 曲池(きょくち)…肘を曲げるとシワができます。その端の部分です。

 

ストレッチ

肩甲骨周辺、首筋、胸、腕などを曲げ伸ばしして、血流をよくすると効果的です。

少し痛みが治まったら、手足の運動などで動く範囲を多くするとさらに効果的です。

 

マッサージ

肩の周辺、首回りは自分でもマッサージできます。筋肉の緊張をゆるめます。

 

安静

痛みが激しい時は無理に動かすと逆効果です。首や肩に負担をかけないような姿勢で安静にします。

 

姿勢

姿勢が悪い場合は普段の生活の中での改善を心がけます。枕の調整など、寝る姿勢も見直しましょう。

 

痛みが強いときは、我慢せずに薬を飲むと早く楽になります。筋肉緩和薬や消炎鎮痛剤が市販されています

 

冷・温湿布

痛みが和らぎますが、冷・温の判断が難しいところです。次のような点が目安になります。

✅ 冷やす…痛みと熱がある。安静時も痛む。動かした後痛みが続く。

✅ 温める…痛みは弱め。腕を動かすとき抵抗がある。にぶい痛みが続く。

湿布の使い方についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
打撲への湿布の効果がスゴイ!【いつまで貼れば良いの?】

 

病院

以上のような自己対処でも改善しない時は、病院へ行きます。治療は整体院でもできますが、原因、状態をはっきりさせることが優先なので、まず病院です。

症状が肩、腕だけなら整形外科になります。他に発熱や胃腸症状、どうきなど別の症状もあれば内科を受診します。

 

まとめ

しるし   

腕や肩が上がらない原因はたくさんあるものですね。四十肩や五十肩だとつい軽く考えがちですが、病気が隠れていることもあります。

2,3日ようすを見ても治まらないようなら、受診して原因をはっきりさせましょう。

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