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膝の腫れの4つの原因【痛みなしならこの病気かも】

<監修医師 田中 恵文>
膝痛い

ある日突然膝が腫れている、痛みもないのに何故腫れているのかわからない時、それは病気のせいかもしれません。

 

その膝の腫れについて原因と症状、対処方法について解説します。

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膝が腫れた時何してた?

 

膝が腫れるには、何かしらの運動やきっかけがあったと思いますが、その時何をしてそうなったかを解説します。

 

スポーツ

スポーツで痛めたり、また運動後に腫れている事が多いです。

 

特に激しい動きを伴い、しかも跳躍したり前後左右に動きまわるサッカーやバスケット等の運動時は膝に荷重がかかり負担をかけ酷使しますので腫れやすく痛めやすいです。

 

また、運動後ストレッチなどせずにいますと、腫れてくる場合があります。

 

 歩く

運動の一部でそんなに過激ではない軽い運動ですが、その歩行のフォームが悪い、靴が合っていないなどが影響して膝に負担がかかり腫れたり痛みが出る場合があります。

 

日常生活動作

日常生活の中で、階段を上ったり下りたり、立ち上がったり座ったりが頻繁にある場合、膝に知らず知らずのうちに負担がかかってしまい腫れる事があります。

 

また、仕事柄立ったり座ったりの繰り返しが多い場合も同様の事が言えます。

 

正座

日本の生活でまだまだ正座をする機会は多いと言えます。子供の時から正座に慣れている人だけでなく、慣れていない人も正座でしびれるなど膝に負担がかかり血液の循環が悪くなり膝が腫れる事があります。

 

その他の膝の痛みについてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
膝を曲げると痛い6つの原因!重い病気の可能性アリ?

 

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膝が腫れた時の症状

 

では、膝が腫れた時はどんな症状が現れるのか、腫れプラス症状の関係から原因に繋がります。

 

 痛い

膝が腫れて痛みがある場合は、膝の半月板損傷や靭帯損傷等や多くの原因で関節内に骨のかけらや血液がたまり腫れと痛みを生じさせている場合です。

 

風邪などを引き膝関節が痛い場合、また骨肉腫など重篤な疾患の場合も痛みがでます。

 

こちらも見て参考にして下さい。

【関連記事】
膝の皿の上が痛い!【4つの原因や治療法を知って解放されよう】

 

痛みがない

痛みがないのに膝が腫れているケースも多いですが、原因としては関節腔内(かんせつくうない)が細菌感染されて腫れている場合等が考えられます。

 

また、糖尿病やアルコール、ビタミンの欠乏等様々な原因で末梢の神経が炎症を起して腫れる場合があります。

 

熱をもつ

膝が腫れて熱も持っている場合は、関節腔内、関節周囲の部位に何らかの原因で炎症が起こっているためです。

 

水が溜まる

関節腔内に水が溜まり腫れが生じる場合があります。水は普通の水ではなく関節を滑らかに動かしたりクッションの役目をする滑液(かつえき)が炎症によって多く分泌されそれが膝に溜まって腫れる事があります。

 

加齢

加齢によって膝関節が骨の損傷や摩耗ですり減り痛みが出る事があります。年齢を重ねるために遅かれ早かれ誰でもなります。

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膝の腫れの4つの原因

 

では膝が腫れるその原因について紹介します。また、原因によって引き起こされる疾患もあわせて紹介します。

 

加齢

加齢によって膝関節の骨が脆くなったり筋肉が衰えクッションなどの役目をはたす滑液の分泌が減り腫れを起します。また、加齢によって引き起こされる様々な病気によっても膝の腫れが発症します。

✅ 関節リウマチ

→ 膠原病など自己免疫によって膝に起こる炎症で朝のこわばり、関節の痛みがあり発熱を伴う事があります。

 

✅ 化膿性関節炎

→ 何らかの原因で関節腔内に細菌が入り化膿して、関節の軟骨が破壊されさらに骨まで破壊され関節に障害が残ります。

 

✅ 結核性関節炎

→ 肺結核の経過中に結果結核菌が血液により関節に運ばれ発症し、時に痛みが出、腫れや熱を持ちます。

 

リュウマチについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
リュウマチの初期症状チェック!【4つの治療方法も解説!】

 

水が溜まる

水が関節腔内に溜まって放置していますと、関節周囲が腫れてくる場合があります。炎症によって関節腔内の滑液が多く出るためです。

 

✅ 関節水腫

→  関節腔内に滑液(かつえき 関節にある液)が異常に溜まってむくみなどが見られる疾患です。

 

✅ 半月板損傷

→ 半月板は膝関節の大腿骨(だいたいこつ 一番太い足の骨)と脛骨(けいこつ すねの骨)の間にある骨でクッションなどの役目をしており激しい運動などで破壊され痛みがでます。

 

✅ 靭帯損傷

→  靭帯(じんたい)は骨と骨をつなぐ丈夫な筋肉組織で膝には4本ありその一部が傷ついたり切れたりする疾患です。

 

痛い

痛みがある場合はスポーツや加齢、普段の生活の中で起きやすい原因と言えますが、広範囲の原因が考えられます。

 

✅ 変形性関節症 → 女性に多く歳をとって膝が痛い原因の多くがこの疾患です。

 

✅ 打撲 → 膝を物に打ちつけたり、転倒や他人と衝突して痛みが発生します。

 

✅ 捻挫 → 関節をねじったりした時に痛みが生じます。

 

✅ 骨折 → 膝を強打して骨折したりひびが入った時にも痛みが生じます。成長期の子供は早く処置しないと左右の長さが違ったりする場合があります。

 

✅ 疲労 → 疲労やストレスが原因で膝が痛む場合があります。

 

炎症がある

炎症がある場合も多くの原因である疾患が考えられます。

 

✅ 細菌性関節炎 → 関節に細菌が入り急速に軟骨の劣化・損傷を起し痛みが出て早期の治療が必要な疾患です。

 

✅ 通風(痛風) → 体内の尿酸が膝に溜まり炎症を起し痛みがでます。

 

✅ 偽痛風 →    痛風ではありませんが、良く似た症状を表します。

 

✅ 乾癬性関節炎 → 皮膚の病気の乾癬に関節炎を合併した疾患です。

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痛みのない膝の腫れ

 

一方、痛みがない膝の腫れもあり病状としてはわかりにくいものですが、腫れが長引くようですと病院にかかる必要があります。

 

その原因と症状を解説します。

 

変形性膝関節症

膝関節の軟骨が長年の使用や怪我等の為にすり減って炎症を起したり関節が変形する疾患で、ゆっくり関節破壊する等中高年特に女性に多い疾患です。

 

初期には自覚症状もなく軽度の腫れなどが見られる程度ですが、炎症が強くなると腫れに痛みも加わって動きが制限されます。

 

糖尿病性神経障害

糖尿病の合併症に一つで末梢神経が障害されるために、手足のしびれや痛み、感覚麻痺等の症状が現れますが、ひざにもその症状が出現します。

 

アルコール依存症

アルコールを習慣的に飲んでしまうアルコール依存症の影響で手足に麻痺やしびれなどの症状が現れ、膝にも腫れなどをもたらします。

 

脊髄の疾患

脊椎空洞症(せきずいくうどうしょう 脊髄に水がたまる病気)、脊髄損傷(せきずいそんしょう 脊髄が傷つくこと)、脊髄ろう(せきずいろう 梅毒が原因で脊髄が変形する病気)など神経障害が起き麻痺や痛みを感じない状態になったり、関節が腫れていても痛みを感じない場合があります。

 

ビタミン欠乏症

ビタミンDの欠乏により骨や歯の成長障害、骨粗しょう症、軟組織の石灰化、骨がもろくなったりして関節が変形し腫れを生じる場合があります。

 

結核性関節炎

結核菌が原因で糖尿病者や高齢者に多い疾患です。結核菌が関節腔内に血液を介して入り、軟骨や骨が破壊され関節の痛みや腫れがでる疾患です。

 

膝が腫れた時の対処方法

 

膝が腫れた時の対処方法はどのような方法があるかを説明しますが、対処方法を間違えますと症状が悪化したりすることもありますので要注意です。

 

冷やす

症状によって温めた方がいいのか、冷やした方がいいのか迷う事があります。患部が熱を持っている時は冷やすのが鉄則ですが、冷やし過ぎには注意が必要です。

 

また、出来るだけ迅速に冷やす事がその後の症状改善を早めます。腫れがあっても熱がなければ温めて血行不良を改善させるようにします。

 

テーピングやサポーターで固定

腫れがそんなにひどい状態でなければ、膝をテーピングやサポーターで固定すれば少々の運動も可能ですが、腫れがひどい場合はテーピングしない方が賢明です。

 

テーピングの巻き方には知識が必要です。誤った巻き方をすると、効果がないばかりでなく、かゆみやむくみ、湿疹が出現することもありますので、正しい巻き方を学び、処置することが必要です。

 

病院に行く

膝が腫れても痛みがなかったり、痛くても日常生活に支障がなければそのままにしておくと言う事が多いと思いますが、腫れている期間が長引いたりするようでしたら病院にかかる事です。

 

しこりや膿がある場合は血液検査を実施してもらい抗生物質などの注射を受け早めの処置が必要です。

リハビリが必要な膝の腫れもありますので、くわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
膝蓋骨骨折の手術やリハビリ法【治療後に後遺症が残るか心配・・】

 

このように膝の腫れの原因をよく認識しけっして放置せず、お灸や湿布、アイシングなど応急処置や整体にかかるだけでなく、長引くようですと重大な病気が原因の場合も考えられますのでとりあえず整形外科など病院にかかる事が必要です。

 

また、自分で対処する場合、温めたり冷やしたりする場合やテーピング等は正しい方法で実施し、患部を悪化させることのないように注意が必要です。

 

食事なども影響しますので、ビタミン等の補給やサプリメントのグルコサミン等の摂取もしっかり行います。

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