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菌血症の症状一覧!【7つの原因や治療法を徹底解説!】

<監修医師  WASHIO>
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菌血症(きんけつしょう)」という病気を耳にしたことはありますか。

子どもが急に高熱を出した場合に疑われる病気です。今回は菌血症とは何か、原因や治療法についてお話しします。

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菌血症とは

 

菌血症とはその名の通り、血液中に細菌の存在が認められる事を言います。血液の中に居るので、血流に乗って菌が体内を循環しています。

 

常日頃から私達の身体の中には菌が常在しているので、普段の生活の中では菌が血液中に入ってもすぐに排除される為、感染症になる可能性はほとんどありません。

 

しかしながら、何らかの原因で免疫力が低下している場合には血液中の細菌が排除されずに増えてしまう事があります。そのような場合になると菌血症が他の感染症や敗血症になる重篤な場合も考えられます。

 

身体の各臓器に入り込んだ場合の重篤な症状は以下の通りです。

✅ 脳の感染症(髄膜炎)

✅ 心臓の感染症(心膜炎、感染性心内膜炎)

✅ 骨の感染症(骨髄炎)

✅ 関節の感染症(感染性関節炎) などが挙げられます。

 

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髄膜炎による後遺症に注意!【頭痛やてんかんが起こるかも】

 

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菌血症になる原因

 

感染症を引き起こすと重篤な症状を引き起こす可能性も考えられる菌血症ですが、菌血症の原因とは何なのでしょうか。原因となる事を6つご紹介します。

 

歯磨き

いつもより強く歯磨きをしてしまった場合や歯周病等がある場合、歯茎に存在する細菌が血流に入ってしまう事で菌血症の原因となりうる場合があります。

 

食べ物の消化の際

食べ物の消化の際に腸から血液中に細菌が入る事で原因となります

 

歯科処置

歯医者さんに行った際に歯の治療をしたり、歯科衛生士さんによる歯の洗浄をした場合に歯茎の細菌が剥がれ落ちて、血液中に細菌が入り込み菌血症の原因となる場合があります。

 

医科的処置

例えば手術によってカテーテルを膀胱に挿入したり、チューブを消化管や尿路に挿入した場合にも菌血症になる場合があります

細菌は挿入の行われた部分にも存在しているため、無菌的な手法が使用される場合であっても、菌が入り込む事により菌血症になる可能性があります。

 

けが、外科的処置

けがによる傷口が感染症になっている場合の外科的処置をした際に、感染している部位から細菌が剥がれ落ちて菌血症を起こす場合があります

 

肺炎や皮膚膿瘍

細菌が周期的に血液の中に入り込む事で、菌血症を引き起こす可能性があります。子供に多い原因の一つになります。

肺炎の症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
肺炎の症状チェック!えっ大人でもうつるの?

 

麻薬によるもの

麻薬使用者は注射針などを使いまわす事が多く、その針が菌に汚染されている事も少なくはありません。

 

元々私達の体内に居る菌が原因で、菌血症になる可能性は大いにあります。通常の生活の中で感染するような事はほとんどありませんが、風邪などの免疫力が低下している場合などに起こる事があり、注意が必要です

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菌血症の症状

 

血液中に入った細菌によって、菌血症はどのような症状が出るのでしょうか。

 

一般的な症状は

✅ 悪寒がする

✅ 体温の上昇

✅ 呼吸や心拍数が異常に早い

といった風邪に似たような症状が見られる事があります。菌血症が疑われる場合には血液検査を行い、検査室で細菌の培養を行い判断します

また脱力感、錯乱、吐き気、嘔吐、下痢などの症状があった場合には、それらの症状から敗血症を疑います。

悪寒についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
悪寒戦慄の2つの原因!【更年期に注意して!】

 

菌血症の症状が進行すると

菌血症の症状が重篤な症状になった場合には

✅ 精神の錯乱、物事を明確に考えられない

✅ 皮膚の赤い点が現れる

✅ 尿の量が少ない

✅ ショック症状が現れる

重篤な症状が現れると、身体の中でも命に関わる危険な病気が潜んでいる事があります。決して症状を放っておかずに早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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菌血症の治療法

 

菌血症の治療法に関しては以下の通りの事が挙げられます。

 

抗生剤の投与

早い段階で抗生剤を投与して治療を行います。内服では十分な効果が得られない事が多く、点滴での抗生剤の投与を行い治療をします。

 

また菌血症の症状になりやすいと考えられる人(心臓の弁に特定の異常が見られる方、人工関節や人工心臓弁を入れている方など)はあらかじめ歯科治療や外科治療を行う前に抗生剤を投与します。あらかじめ投与を行う事で、重篤な症状を防ぐ事が可能です

 

予防接種をする

治療法というよりは予防法になるかもしれませんが、子どもや高齢者は「肺炎球菌」が原因による菌血症になる事があります。

肺炎球菌は人の身体の中に常にいる常在菌ですが、肺炎球菌による抵抗力が子どもや高齢者には少ないため、感染する事があるのです。

 

肺炎球菌による感染症が重篤になると、肺炎、気管支炎などの他に、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、菌血症などになる事が報告されています。

中耳炎の症状についてはこちらを確認して下さい。

【関連記事】
中耳炎(大人)の症状チェック【治療法も確認しよう】

 

この肺炎球菌による症状が重篤化しない為にも、事前に予防接種を行う事で防ぐ事が可能になってきます。

子供から大人まで細菌が原因で菌血症になる可能性は大いにあります。風邪だからといって自己治癒のみに頼らず、症状が長引いたり悪化した場合にはすぐに医師の診察を受けるようにしましょう

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