Sponsored Link

足の裏のカサカサの原因はコレ!【対策を詳しく解説!】

<監修医師 豊田早苗>

1

冬になるとストッキングや靴下が履きにくくなるという経験はありませんか?

足の裏を触ってみると、カサカサボロボロ…保湿クリームを塗っても効果は一時的。このカサカサには思わぬ原因が隠れていることがあります。

スポンサーリンク
 

足の裏のカサカサの元凶は乾燥!

 

古い角質と乾燥の悪循環

足裏のカサカサは冬の乾燥が大きな原因ですが、さらに皮膚の代謝サイクルが関係して、カサカサの悪循環を引き起こしています。問題となる部位は足裏の角質層です。

 

角質とは皮膚の一番外側にある層です。この層が摩擦や圧力といった外部刺激から皮膚を守る働きを持っています。特に足の裏は常に刺激を受けているため、ほかの部位より角質が発達しています。

 

刺激が加わると古い角質層が剝がれていき、その下にある新しい角質層が表面に出てきます。このサイクルがうまく機能している間はカサカサになることはありません。

しかし何らかの原因でこのサイクルが乱れてしまうと、古い角質が次々と蓄積していき、カサカサの悪循環になってしまうのです。

 

冬は足の血行不良になりやすい

ではなぜ肌サイクルが乱れてしまうのでしょうか?

 

足は体の中でも末端に位置します。末端には毛細血管が張り巡らされ血液を供給しているのですが、冬になると寒さから血管が細くなってしまう傾向にあります。

結果的に栄養や酸素を効率的に運ぶことができず、肌の代謝が落ちてしまうのです。

 

足の裏は数倍汗をかきやすいけれど

人間の体は外部の刺激から体を守るため、つねに湿潤な環境に保つようになっています。その作用を担うのが汗腺や皮脂腺といった器官です。

 

汗腺からは水分となる汗を出します。皮脂腺では主に皮脂を放出し、それが皮脂膜となり水分の蒸発を妨げることで、体表面の潤いを保持しているのです。

 

特に足には背中の5倍~10倍の汗腺があるといわれています。しかし皮脂腺は足の指にしかありません。

このことから、足の裏は汗をたくさんかいても、潤いを保持する力は弱い傾向にあります。つまり、足裏は乾燥しやすい部位でもあるのです。

スポンサーリンク

カサカサの足の裏から分かる体の不調

 

足の裏が人間の体全体を表していることをご存じでしょうか。各臓器の不調は痛みやコリ、皮膚の乾燥といった形で現れます。

逆に足裏を刺激することで、各臓器に良い影響を与えます。これは経穴、もしくはツボという言葉でよく耳にすることがあります。

 

足の指から足裏の中心までは頭部、上部消化管、肺、など

足の指から足裏の中心までは、主に上半身のトラブルを表します。特に足の指は頭部の不調を表現するため、花粉症や鼻炎、自律神経の乱れを患っている人は足先の乾燥や角質の肥大化が見られるようです。

 

自律神経の乱れについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
自律神経失調症の症状チェック!5つの原因も解説!

 

中心から踵にかけては腸、生殖器、泌尿器など

足裏の中心から踵へかけてのコリや乾燥は、主に下半身の不調を表します。腸や生殖器、泌尿器がこの部位にあたります。

女性であれば卵巣や子宮、男性であれば前立腺の不調を抱えている時に起こりやすいようです。

 

また便秘や腹部膨満感が起こりやすい人も、この部位のコリや乾燥が起こります。特に肥満体質で内臓脂肪が蓄積しやすい人は、お腹周りの脂肪が腸を圧迫するため、便秘を引き起こしやすい傾向にあります。

 

あまりに乾燥がひどい時は、腎臓のトラブルも

水分代謝に関係する臓器は腎臓です。長年の疲労蓄積や、トイレを我慢しがちな人、あまり水分を取らない人は知らず知らずのうちに腎臓に負担をかけていることがあります。

腎臓が疲れてくると、体がむくみやすくなり汗をかきにくくなってきます。このため足裏の発汗がうまくいかず、さらに乾燥を悪化させてしまうことがあります。

 

腎機能についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
腎臓の位置はココ!【腎機能低下の4つの原因や症状をチェック】

 

スポンサーリンク

足の裏がカサカサ!5つの症状ありませんか

 

皮膚のガサガサ以外にも、こんな症状が見られたら要注意です。

 

タコ、魚の目

タコも魚の目も、実は乾燥し肥大した角質層が皮膚を圧迫してできています。これは靴のサイズが合わないことに加え、足の乾燥が大きな原因のことがあります。

一度できてしまうと、除去した角質が何度も膨隆するため完治に時間がかかることがあります。

魚の目についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
魚の目の4つの原因や治療法【子供にできたら要注意!】

 

爪が白濁してポロポロと落ちる

これは爪に水虫ができた時にできる症状です。水虫というと、足の指のイメージがありますが、実は種類によって症状が出現する場所が違うのです。

初期は爪が白くなっていくだけですが、症状が進むと爪の変形やポロポロと爪が剥がれるようになっていきます。このタイプは特に痒みや痛みは伴いません。そのため発見が遅れてしまうことがあります。

 

爪が白くなった際に気を付けたいポイントについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
えっ爪が白い!原因はこの危険な病気かもしれない

 

足の指の皮がジクジクしている

この症状は主に足の指に起こります。皮膚がジクジクした湿った状態になります。強い痒みを伴う事が多く、皮膚が少しずつ剥がれることも特徴です。

 

足の裏に水疱がある

最初は赤い発疹のようなものができますが、症状が進むと水疱を形成します。

 

踵が固い、粉をふいている

踵の角質が肥厚して、なおかつ粉をふいたような症状がみられませんか?触ってみるとゴワゴワしたような感覚があります。さらに症状が進むと皮膚に黄色みがかかり、ひび割れたような状態になります。

スポンサーリンク

足の裏がカサカサ!原因はまさかのコレ!

 

カサカサ足の原因は水虫?!

角質の皮膚代謝サイクルの乱れが角質の肥厚を起こすことは前述しましたが、固く厚くなった角質の周囲に、独特の症状が見られたら、それは水虫によるものかもしれません。

 

水虫は足全体に起こります

水虫というと、足の指に起こるものと思っていませんか?実は爪、足裏、踵にも起こることがあります。それぞれの種類によって症状も対策も違ってくるため、ここからは水虫について見ていきましょう。

 

水虫の種類

足の指に好んで潜伏する水虫は趾間型水虫と呼ばれます。これは皮膚をジクジクさせ強い痒みを伴う事が特徴です。

 

踵の水虫は角質増殖型と呼ばれ、皮膚が乾燥しひび割れ、白くボロボロになっていきます。痒みはほとんどないため、一見するとただの乾燥肌に見えることがあります。

慢性化してくると、踵の皮膚がひび割れたような見た目になってきます。

 

足裏にできやすく、水泡を伴うタイプが水疱型水虫です。これは足裏の柔らかい部位に発症します。

初期の頃は、小さな発疹のようなものでき、だんだんと大きく水疱を伴うようになってきます。これは水疱が大きくなるにつれて痒みを増していきます。

 

また、皮膚以外にも水虫は感染することがあります。それが爪水虫です。これは足や手の爪にできる水虫です。

痒みや痛みなどは伴いませんが、爪が白濁し変形してしまうことが特徴です。症状が悪化すると、爪が粉のようにボロボロになってしまうことがあります。

 

水虫は高温多湿のところに発症しやすいですが、水虫の中でも、とりわけ角質増殖型は冬にかかりやすい水虫と言われています。

また根が深いために外用薬だけでは完治が難しい水虫ともいわれています。もしこれらの水虫を併発してしまった場合には、必ず医療機関に相談しましょう。

スポンサーリンク

足の裏のカサカサの2つの治療方法

 

足の裏のカサカサには色々な要因が重なっている場合があります。なかなか治らない乾燥であれば、一度皮膚科を受診しまましょう。

まずは白癬菌検査を行い、水虫が原因ではないかを見ることになります。検査内容は、患部と思われる皮膚を少し削り取り、顕微鏡で確認するだけです。

 

もし水虫が原因であれば、症状に合わせて外用薬と内服薬での治療が開始されることがあります。

 

①基本は外用薬で

趾間型水疱型であれば外用薬で治療が可能です。こちらは患部が皮膚表層より浅い部分にあるため、比較的治療が簡単に済む場合があります

しかし肌のターンオーバーは1か月前後と言われているため、1か月以内に水虫菌を完全に除去することは不可能です。

医師の指示や処方箋通りにしっかりと薬を塗布するようにしましょう。また、古くなった垢や爪はしっかりと除去し、患部を清潔に保つようにしましょう。

 

②やっかいな水虫は内服薬も併用

水虫の中でも厄介なタイプは角質増殖型爪水虫です。どちらも外用薬だけでは治すことが困難です。なぜかというと、患部表面から深い所まで菌が根付いているため、外用薬が届かないことが多いからです。

特に角質増殖型は厚い角質が幾重にも重なっているため、まずは専門医による角質の除去作業から始めないといけない場合があります。

ガサガサ踵に対して自分で軽石で除去する方法などもありますが、角質の下の柔らかい皮膚を傷つけ出血する事もあります。こうなると、さらに角質が肥厚してしまうことがあるので注意してください。

 

水虫の再発率は50%以上!

水虫の治療で注意したいのが、安易な自己判断で治療を中止してしまうことです。水虫は一見治ったように見えても、皮膚の下に隠れていることがあります。

そして気温が温かくなってきて汗をかきやすい時期になると活動を再開します。これが再発率の高さにつながっているようです。必ず指示された期間は薬を使い続けるようにしましょう。

スポンサーリンク

日頃からの対策で足の裏のカサカサをなくそう

 

保湿クリームで乾燥対策

足の裏は乾燥しやすいため、保湿クリームやワセリンを使用して乾燥対策をしましょう。特に尿素やヘパリン、セラミドオイルが含有されているクリームには高い保湿効果があります。

夜寝る前にクリームを塗った後、靴下でカバーをすればシーツにつくこともありません。

 

肌が弱い人には天然成分でできているホホバオイルがおすすめです。高い保湿力に加えて防腐剤などの添加物が入っていないため、安心して肌に使用することができます。

 

ワセリンについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
グリセリンの副作用は危険?【6つの使い方でこんなに活躍!】

 

角質ケアも大事

古い角質が溜まると乾燥の原因になります。角質ケアができる商品には、角質除去クリームや足用パックがあります。

特に今話題の「ベビーフット」は、使用してから数日後に角質が驚くほどとれることで人気の商品です。これらを有効に活用し、角質ケアをしましょう。

 

清潔保持

水虫にならないためにも、常に清潔に気を使いましょう。水虫はいったん皮膚に付着しても、24時間以内に石鹸で洗えば定着することはありません。

特に指や爪の間には古い垢が溜まりやすい傾向にあります。日々の入浴を習慣とし、必ず石鹸で丁寧に洗うようにしましょう。

 

冷え性は美肌の大敵

体が冷えてしまうと皮膚のターンオーバーの乱れにつながります。また免疫力の低下を起こすこともあり、水虫が皮膚に定着する環境を作りやすくなります。

冷え性対策として体を温かくし、湯船につかるようにしましょう。また体を温める効果のある食べ物を日々の食事に進んでとり入れるようにしましょう。

靴下には足の保温効果がありますが、5本指靴下はつま先の指一本一本の保温と除湿効果があります。足先の冷え対策におすすめです。

また、お勧めの冷え対策商品として健康サンダルがあります。履いているだけで足つぼを刺激し、足を温める効果が期待できます。

 

靴は毎日変える

水虫が好む環境は高温多湿です。毎日同じ靴を履いていると、汗で湿った靴が乾く前に履くことになってしまいます。

特に革靴は構造と素材上、つま先が蒸れやすい靴です。靴の中を乾かすためにも、毎日靴を変えるようにしましょう。

また、高いヒールや足に負担をかける靴も足の冷えを助長することがあります。自分にあった靴を履いて足への負担を軽減するようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ