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電気風呂で腰痛は治る?!【効果から危険性まで詳しく解説】

<監修医師 豊田早苗>

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銭湯などに行くと良く「電気風呂」を見かける事があります。見かけるけど、実際に入った事は…という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

今回は電気風呂にどのような効果があるのか、また危険性などについてもお話していきましょう。

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電気風呂は関西人に愛されている

 

銭湯などで見かける電気風呂ですが、その歴史は意外にも古く、1876年にアメリカのケロッグ博士という方がサナトリウム療法という、結核患者に十分な栄養と休息を取ってもらう事で自己治癒力を高めてもらうという療法の一つとして開発した事が始まりです。

 

日本での電気風呂の始まりは昭和初期頃のようで、日本に始めての電気風呂が設置されたのは京都の船岡温泉という場所です。

 

医療用の低周波治療器に発想を得て、設置されたようです。関西圏の温泉から、電気風呂は広まっていったのですね。

 

その影響からか関西圏には電気風呂を設置した銭湯が多いようで、関東圏にはあまりないのだそうです。

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電気風呂の仕組みとは

 

電気風呂と聞くと、電気がビリビリと流れるイメージで少し入るのもドキドキしますよね。電気風呂の仕組みについて、お話していきましょう。

 

電気風呂の装置は電源、電線、電極板の主に3つの装置から成り立っています。電源から発生させた微弱な電気を電線に通して、浴槽に設置している電極板へと流す仕組みになっています。

 

この電源装置には種類が主に4つあり、電源装置の種類によって電流が変わってきます。

 

電源装置の種類を見ていくと、

1. ソフトタイプ→連続的な刺激を与えるベーシックタイプのもの。

2. マッサージタイプ→ゆっくり揉まれるような刺激を与えるもの。

3. タタキタイプ→肩叩きのようなトントンと叩かれるようなタイプの刺激。

4. マルチタイプ→1〜3を自動で変えながら、刺激を発生させるもの。

 

上記の4つがあり、各銭湯によって異なってきます。気になる場合はどのタイプのものを設置しているか、直接問い合わせてみると良いでしょう。

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電気風呂は腰痛に効果あるの?

 

マッサージのような微弱な電気で刺激を与える電気風呂ですが、「腰痛」に効果はあるのでしょうか

 

電気風呂の効能について

まずは電気風呂の効能についてですが、一般的には

1. 筋弛緩(肩こり、腰痛の改善)

2. 血流改善(肩こり、腰痛の改善)

3. 疼痛緩和(関節痛や神経痛の改善など)

に効果があるとされています。

 

なぜ電気風呂にこのような効果があるのか

電気風呂は微弱な電気を流して刺激を与える仕組みになっていますが、この仕組みは整骨院や整形外科にある低周波治療器と同じような効果が得られるとされている為です。

 

電気風呂に入る事で筋肉に刺激を与えて収縮させる為、凝り固まった筋肉がほぐれて、このような効果があるとされています。

 

またお風呂の水圧によって、血流促進の効果も期待出来るので、まさに電気風呂は一石二鳥と言えるでしょう。

 

その他にも血行促進し、老廃物が流れやすい状態にしてくれる為、代謝アップやむくみなどのデトックス効果も期待できるようです。

 

しかしながら、電気風呂はあくまで症状の一時的な緩和であり、完全に痛みなどを治す医療目的ではない事を理解しておいた方が良いでしょう。

 

あまりに症状がつらい際には電気風呂への入浴は避けて、きちんと病院での治療を受けるようにしましょう。

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いざ入ると痛そうで怖い

 

実際に電気を流して、その刺激を感じる電気風呂ですが、いざ入ろうと思うと電気の刺激がビリビリと感じ、痛そうで怖いイメージの方も多いでしょう。

 

実際入った方の感想も様々なようで、

✅ 電気の刺激で悪い箇所に効いているような気がする。

✅ 慣れるまで、痺れるような感覚が気になる。

✅ 疲れが取れやすくなった。

✅ 症状が緩和された。

など個人差がありますが、効果も期待できるようです。

 

ヒトには元々微弱な生体電流というのが流れており、これが腰痛や関節痛などで滞ってしまうと言われます。

 

電気風呂によって外部から刺激を与える事で、この流れをスムーズにして症状を緩和させる事が期待できるのです。

 

電気のピリピリの感じ方も個人差があり、意外にも足から入ってしまえばそれ程ピリピリしない事も多いようです。初めて入る方はドキドキしますが、ぜひ症状がある方は試してみても良いかもしれませんね。

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危険!電気風呂に入れない8つのタイプ

 

電気風呂の刺激はそれ程までに感じない事もあり、個人差がある事をお話しました。

 

しかしながら「電流」を流している事に変わりはないので、電気風呂に入る際には注意が必要なケースもあります。どのような場合なのかを見ていきましょう。

 

1.心臓病の方、ペースメーカーを使用している方

体に電流が通るので、電流がペースメーカーに刺激を与えてしまう事があります。

 

2.高血圧、動脈硬化の患者さん

電気風呂に入る事によって、血流が促進されるので血圧の高い方、動脈硬化のある方は避けましょう。

 

3.皮膚病や外傷のある方

傷に電流が刺激を与えてしまう恐れがあります。

 

4.神経過敏症、てんかんの症状がある方

神経を電流によって刺激する可能性があります。

 

5.ギックリ腰になった場合

腰痛に良いからといって、治療目的で電気風呂に入る事はNGです。ギックリ腰はまず冷やした方が良いとされていますので、入浴によって温まる事により、悪化させる可能性があります。

 

6.その他内臓疾患のある方

肝臓病、腎臓病などの内臓疾患のある方は電気風呂に入る事を控えましょう。

 

7.妊娠中の方、乳幼児、高齢者の方

胎児に影響を与える可能性も無くはありません。また乳幼児、高齢者の方も入浴を控えましょう。

 

8.その他の注意点

電気風呂は電流を流していますので、電気を通す金属製のアクセサリーなどを着用したまま、電気風呂に入る事は避けましょう。

 

このように元々の疾患のある方は電気風呂に入る事は避けた方が良いでしょう。

 

その他に症状が緩和されて気持ちが良いかもしれませんが、長風呂は避ける様にし、1回3分程を目安に1日2〜3回に分けて、入浴を行う事をオススメします。

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電気風呂の正しい入り方をマスターしよう

 

では、最後にピリピリと刺激のある電気風呂の入り方についてお話していきましょう。

 

電気風呂に入る前に

まず普通の湯船に入り、十分に体を温めて体を湯に慣らしておきます。

 

その後、電気風呂の湯船に入る前に電気風呂の湯を身体にかけて、刺激の強さを確認しておきましょう。

 

入る際には

電気風呂の湯船の電極版から離れた場所から、ゆっくりと足から入ります。電気刺激が弱い場合には電極版に近い湯船に入り、強く感じる時は電極版から離れた位置で湯船に浸かります。

 

体勢によっても電気刺激の感じた方が変わりますので、色々な体勢で浸かってみるのも良いでしょう。

 

入浴時間

電気風呂は長湯は禁物です。1回3分程度、1日2~3回を限度に浸かるようにしましょう。

 

また電気風呂には必ず注意事項などが書いてあります。当てはまる事項がある方(既往症のある方など)は入浴は避けるようにしましょう。

 

電気風呂はちょっと抵抗があった方も正しく入れば、特に電気の刺激も問題ないでしょう。

 

思わぬ健康効果も得られるかもしれませんので、電気風呂にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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