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驚きのクコの実の効能効果!【肝臓や妊娠との関係を解説します】

<監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>

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中華食材の売り場で乾燥した小さな実が販売されているのを見たことがありますか?

「クコの実」という食べ物ですが、食べ方や何に良いのかなどわからないことが多いですね。

 

中華料理に入っていることはありますが、なんとなく彩りとして見過ごしてしまったり。そんな知られざるクコの実のパワーを解説します。

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クコの実とは?

 

薬膳や中華食材としてお馴染みのクコの実、原産地は中国から東アジアにかけた地方です。英語ではウルフベリー・ゴジベリーと呼ばれていて、漢字では「枸杞子」と表記します。

ナス科なので花は淡い紫色でナスの花によく似ています。楕円形の実がつき、熟すと赤い色になります。

その実を天日干しにすることで杏仁豆腐に乗っているお馴染みのクコの実になるのです。漢方薬やスーパーフードとしても注目されていますが、実はレーズンなどと同様ドライフルーツだったんですね。

 

ちょこんと乗っているクコの実の味はというと、ほのかな苦味と酸味がします。

たくさん食べるものではないので、味の印象は薄いかもしれませんね。ちなみに生で食べるとちょっとトマトのような風味、さすがはナス科の植物という味がします。

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クコの実はこんな成分でできている

 

体に良さそうな印象のあるクコの実の栄養成分について見てみましょう。クコの実とは言いますが、枸杞は実が「枸杞子」葉は「枸杞葉」根は「地骨皮」と呼ばれ、全てが漢方薬として利用されています。

 

カロテノイド

クコの実の赤色であるカロテノイドβカロテンやリコピン・ゼアキサンチン・ルテインなど、目に良いとされる栄養素です。視力低下の予防や網膜の保護作用もあります。

 

ポリフェノール

ポリフェノールは言わずと知れた抗酸化作用の強い栄養素です。体の内外に働きかけ、細胞自体の老化を抑制する効果が期待できます。

 

ビタミン・ミネラル

ビタミンC・B1・B2・鉄分・カルシウムなどがバランスよく含まれています。

中でもビタミンCはオレンジの500倍とも言われ、化粧品メーカーのテストでも紫外線による色素沈着に効果があるとのデータが出ています。

 

ビタミンCといえばメラニン色素の生成や沈着を抑えてくれる効果がありますが、クコの実のエキスには通常のビタミンCよりもさらに多くの効果があるそうです。

 

ビタミンCはメラニン色素生成酵素「チロシナーゼ」を抑制するとともに「ヒドロキシプロリン」というコラーゲン構成物質の生成促進効果もあります。

 

リノレン酸

リノレン酸の効果は血流を良くする作用のある不飽和脂肪酸です。高血圧・アレルギーの予防抑制に効果が期待できます。

 

アミノ酸

クコの実にはアミノ酸が18種類も含まれています。

 

中でもベタインというアミノ酸の一種は脂肪の蓄積や糖の吸収を防ぐ作用があります。肝臓の機能向上や血糖値・コレステロール値の上昇を抑える効果を持っています。

動脈硬化予防や皮膚・髪の毛の艶をあげる美容効果も期待できますし、アルカロイドの作用で代謝アップ疲労回復も期待できます。

 

食物繊維

食物繊維腸内環境改善の効果があります。ビタミンB2やベタインとの相乗効果で脂肪燃焼やダイエットに良い作用が期待できます。

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クコの実の7つの効能

 

小さな実に多くの栄養成分を詰め込んだクコの実は、私たちの体に対してどのような効能があるのでしょうか。

 

冷えや肩こりを改善して代謝促進

クコの実に含まれるビタミン類にルチンヘスペリジンというものがあります。

これは毛細血管を強くして血流改善効果を持っています。冷え性や肩こり・腰痛・むくみなどを改善して肌のくすみなどにも効果が期待されます。

 

エイジングケア

化粧品メーカーからも白羽の矢が立つビタミンCポリフェノールはその高い抗酸化作用からエイジングケアや美肌に期待されています。

細胞の酸化を防ぐということは老化の防止にも役立つのです。不老の果実として楊貴妃が、不死の薬として徳川家康が食していたのも頷ける効能ですね。

 

肥満予防

糖質にはビタミンB1、脂質にはビタミンB2ベタインが効果を発揮します。

脂肪や糖質の代謝促進作用と貯留を防止しながら代謝もアップするので、肥満を防止してダイエットサポートにも効果が期待されます。

 

PMSや更年期におすすめ

クコの実に含まれる植物ステロール「βシトステロール」はホルモンバランスに働きかけます。

毎月やってくる憂鬱なPMSや更年期前後や真っ只中の手強い症状を緩和してくれると注目されています。鉄分などのミネラルも豊富なので、貧血予防にもなりそうです。

 

眼精疲労

ゼアキサンチン・ルテインなどのカロテノイドは目に効くサプリメントに配合されることでも有名になりました。

特に網膜に存在するゼアキサンチンは抗酸化作用があり、白内障や結膜乾燥症の予防や改善に効果が期待されています。

 

免疫力の向上

豊富なビタミンC体内に入ったウイルスなどを退治する役割があります。

同時に含まれるルチンがビタミンCの吸収を促進し、免疫力を高めて感染症予防に効果を発揮します。解熱やストレスに対抗するためのホルモンの合成にも役立つのです。

 

疲労回復にも

ビタミンB1は糖質代謝に関わります。

体を酷使すると乳酸が溜まって疲れが出るということは知られていますね。糖質の代謝を促進することで疲れの元になる乳酸の蓄積を抑えます。

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クコの実で妊娠しやすい体作りを心がけよう

 

体の冷えを取り去り温める効果のあるクコの実が妊活にも取り入れられるようになってきました。どのような使い方や効果があるのでしょうか。

 

冷えをとり温めるということは血行促進効果から。体の末端にまで血液を行き渡らせれば子宮や卵巣はもとより、臓器への血流も良くなって活性化されます。

低体温だと妊娠しにくいという話はよく聞きますが、全身の血流が促進されると平熱自体をあげて高体温を維持することができます。

 

血流が促進されると子宮内膜は厚みができ卵子も成長がよくなり、必然的に受精卵が着床しやすい環境が準備されることになります。

ホルモンバランスを整える効果によって低温期と高温期それぞれに分泌される卵胞ホルモン・黄体ホルモンのバランスも良くなりますね。

女性だけでなく、男性にも滋養強壮剤としての効果が期待できるとされています。

 

妊娠中や妊娠後にはあまり食べない方が良いという意見もあります。理由は中絶作用や生理(月経)促進作用のあるベタインが原因と言われています。

ベタインはカフェイン同様アルカロイドに分類されますが、クコの実に限らず魚介類にも含まれています。漢方の国である中国ならば産前産後はたくさんクコの実を食べなさい、と教えられているようです。

 

「妊婦は魚介類を食べてはいけない」なんてことは聞いたことがなく、何を摂るにも適量を心がけるということが大切なのでしょう。

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クコの実が肝臓にどんな効果をもたらすのか

 

クコの実は漢方薬として使用されており、様々な効果を上げています。ここでは肝臓に対する効果を解説します。

 

クコの実に含まれるベタイン・ルチン・β−シトステロールが肝臓に有用な成分と言われています。

肝臓への脂肪蓄積を防いで脂肪肝を予防するとともに、肝細胞の生成・成長を活発にして肝機能向上へと導く作用があります。

慢性肝炎や肝硬変などにも抗炎症作用があるので機能低下を緩やかにすることが期待できます。

また、長期間適量を服用することで、細胞自体の老化抑制作用や血圧低下にも期待できます。肝臓を保護する効果については、ラットなどの動物実験により数値的に有用との結果が実証されています。

 

副作用に注意して!

 

クコの実には妊活を始め様々な健康効果があるということがわかりました。入手して毎日食べよう!と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、効果があるということはその裏に副作用があるかもしれません

 

高栄養価でも食べ過ぎには注意

高栄養価でスーパーフードとも言われるクコの実をダイエットに取り入れたいと考えるかもしれません。

確かに脂肪の燃焼や細胞自体に脂肪がつきづらくなるなどの効果がありますが、意外と高カロリーなのです。

 

食べ過ぎると体を冷やす

ナス科の植物は食べ過ぎることで体を冷やす作用があります。血流改善効果を期待できるクコの実でも、食べ過ぎることにより徐々に体温低下が起きることもあります。

また、食べ過ぎると血糖値上昇作用があるとも言われているようですので、糖尿病治療中の方は摂取を控えた方が良いのかもしれません。医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

高血圧治療薬を服用していたら

血圧を下げるお薬を服用している場合は、クコの実の血圧を下げる効果が作用して急激な血圧低下を起こすことがあるので避けた方が良いでしょう。

また、もともと低血圧の場合では、倦怠感やめまい・たちくらみなどを起こすこともあるので食べる量にも注意しましょう

 

胃腸の不調

体を冷やす効果が出すぎると、消化不良や下痢・胃痛などが発生することがあります。胃腸が弱っている時やもともと胃腸が弱い方は、避けた方が良いかもしれません。

 

生理が早まる?

血流量を増やして血行や代謝促進作用があるクコの実ですが、食べすぎるとその作用が増強して生理が早まったり早産になることもあると言われているようです。

 

中国では妊娠中でも食べることを勧められる滋養食ですが、勧められる効果も過ぎれば毒にもなりかねないということなのかもしれませんね。

たとえ実証されていない言い伝えだったとしても、昔の人の言うことを聞いて損をすることはありません。

 

注意したいアレルギー

クコの実でアレルギーを起こすこともあります。食べてみないとわからないかもしれませんが、キウイ・アーモンド・トマトなどにアレルギーがある場合には注意した方が良いようです。

もしも食中・食後に蕁麻疹・口や目の周りの腫れや鼻炎様の症状などが現れた場合には、食べるのを中止して医療機関で相談してみましょう。

 

相互作用

血液凝固を起こしにくくするワーファリンとの併用は避けます。心臓疾患などでワーファリンを服用中の場合は、クコの実との相互作用により出血リスクが上がります

 

また血圧降下作用のあるサプリメントや血糖値を下げるサプリメントなど、市販のものがたくさん出回っているため利用している方も相互作用によって反応が強く出る場合もあるようです。

必ず医師や薬剤師・販売元などに確認して使用するように注意しましょう。

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効果的な摂取方法を紹介します

 

食べ過ぎないように注意しながら適量を栄養食として摂取したいクコの実ですが、適量はどれぐらいなのでしょうか。

 

小さな果実でそんなに大量に食べるようなものでもなく、栄養価の高さも考え合わせると1日20〜30粒程度が良いのではないでしょうか。

食べ過ぎると消化不良を起こすこともあるため、お腹の調子を見ながらごく少量ずつ食べ慣れていくのが良さそうです。

 

そのままでも、水で戻しても

乾燥して販売されているクコの実は洗う必要はありません。水で戻しても良いのですが、栄養分をそのまま食べられるので水気のあるもののトッピングにして食することをおすすめします。

 

ヨーグルトに混ぜてもよし、シリアルと一緒に牛乳や豆乳をかけて食べると簡単ですね。またスープやお粥・スムージーにトッピングしても、しっとりした柔らかさを楽しめます。お粥には炊き込んでも美味しいですよ。

 

具材として

レーズン入りのパンを見かけますね。同様にクコの実を混ぜ込んだパンを焼いてみてはいかがですか?

レーズンほどの甘みはありませんが、ほんのりとした酸味と穏やかな苦味がパン具材として上品な味わいです。

 

漬け込んでも美味しいクコの実

クコの実はお茶としても親しまれています。クコの実を大さじ1杯強ぐらい、2リットルのお湯で煎じます。

クコの葉のお茶は市販されていることもありますが、実のお茶はフルーティーな味わいで栄養価もたっぷり。

 

もっと手軽に飲むなら、ティーカップに3粒ぐらい入れて熱々のお湯と紅茶のティーバッグを3分間ほど蒸らせばベリーフレーバーティーが出来上がります。

ティーにするにもそのまま食べるにも、甘みがもう少し欲しいと言う方ははちみつに漬け込んでみてはいかがですか?小さめのビンにクコの実を入れてはちみつ漬けにするだけで、自然の甘みも味わえますね。

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