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魚の目の4つの原因や治療法【子供にできたら要注意!】

<監修医師 春田 萌>
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足の裏に硬い芯ができる魚の目は歩くと痛みがあり、また見た目も気持ち悪いので本当に嫌になりますよね。

皆さんの中にもカッターやハサミで硬い部分を削ったり、市販の魚の目用絆創膏を貼ってケアしたりした人も多いのではないでしょうか。

 

ですが子供に魚の目ができた場合は実は見た目がよく似た別の病気の可能性があり注意が必要なことを皆さんはご存知でしょうか?

ここでは魚の目ができる原因とその治療法について解説していきたいと思います。

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魚の目とは

 

魚の目とは正式名称を「鶏眼(けいがん)」という皮膚の疾患です。

足の裏や指の表皮の角質層の一部が真皮に向かって増殖して芯を作り、その見た目が魚の眼球に似ていることから「魚の目」と呼ばれています。

 

魚の目はたこやいぼによく似ていますが、この2つは痛みの症状がないのに対して、魚の目は芯が皮下組織内の神経を刺激するため、歩くなどして圧迫すると強い痛みがあるのが特徴です。

 

魚の目は老若男女問わず誰にでもできますが、後述するような原因から女性のほうができる確率が高いです。

症状についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
足の裏の皮が固いのはナゼ?【痛いのは魚の目のせいかも】

 

魚の目の原因

 

ポイント 魚の目はウイルスなどによる感染が原因ではないので、身体の他の部分や他人にうつることはありません

 

サイズの合わない靴を履いている

魚の目の原因のほとんどは足に合わないサイズの靴や先端の狭いハイヒールなどを履いていることが原因です。

小さい靴や先端の狭い靴を履き続けることで指同士の圧迫・摩擦が続くと負担や刺激を軽減するために皮膚表面の角質層がどんどん分厚く硬くなっていき、魚の目ができやすい状態になります。

 

また大きすぎる靴も足裏のアーチ型が崩れてしまう「開張足(かいちょうそく)」の原因となり足裏の受ける衝撃を分散吸収しにくくなるため魚の目やたこができやすくなるといわれています。

 

このような場合の対処としては自分の足にジャストフィットする靴や先端の狭くない、ヒールが低めの靴を選ぶようにするとよいでしょう

靴擦れに関してはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
靴擦れの水ぶくれ処置方法!つぶすと大変なことに!?

 

姿勢や歩き方が悪い

立っている時の姿勢が悪かったり、ハイヒールなどを履き続けると足にかかる加重バランスが崩れ、足裏の一部にかかる負担が大きくなるため魚の目ができやすくなります。

 

また外反母趾や内反小趾や扁平足などで足に変形があったり、癖のある歩き方をしているとやはり足の加重バランスが崩れるため魚の目ができやすくなるので注意が必要です。

 

このような場合はクッション性の高い靴や中敷きなどで足裏への負担を軽減するように対処するのがおすすめです。

 

新陳代謝が悪い

足の冷えや運動不足などで新陳代謝が悪くなっていると古い角質がたまりやすくなり、角質層が分厚くなるので魚の目が生じやすくなります。

新陳代謝の低下を防ぐには日頃から睡眠や食生活に注意して運動不足やストレスを溜め込まないようにすることが大事です。

 

足の血行不良

血行が悪くなると水分や栄養素が行き届かなくなり、皮膚が乾燥して魚の目ができやすい状態になります。

また栄養分が行き届かなくなると皮膚のターンオーバーがおきにくくなるため古い角質がたまりやすくなり、魚の目のできる原因となることも知られています。

 

どちらの場合も保湿をしっかりして角質が硬くならないようにすることが大事です。

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子供に出来たら怖い魚の目

 

魚の目は子供にもできる可能性がありますが、特に9歳以下の子供に魚の目ができた場合は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい:いぼ)の可能性を疑ったほうがいいかもしれません。

 

尋常性疣贅はヒトパピローマウイルスが原因のウイルス感染症で、痛みがなく表面に血管が通っているので削ろうとすると出血するのが魚の目との大きな違いです。

 

原因となるウイルスや見た目などの違いによって「ミルメシア」「糸状疣贅(しじょうゆうぜい)」などと呼ばれることもあります。

 

ヒトパピローマウイルスは本来、免疫作用がきちんと機能している健康な皮膚には感染しないとされていますが、抵抗力が低い子供や免疫力が落ちた人や皮膚に傷のある人の場合、皮膚の細胞に感染していぼができてしまいます。

 

尋常性疣贅を気づかずに放置したり魚の目のように削ってしまうと、いぼが大きくなったり他の場所にも感染して数が増えたりするので、判断がつきかねる場合は皮膚科専門医の診断を受けることが大事です。

 

なおヒトパピローマウイルスに直接効果のある薬はないため、いぼをとる対症療法の他は患者本人の自然治癒力を高める治療方法が主になります。

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魚の目の治療法

 

薬で柔らかくする

魚の目の症状が軽い場合、治療法としてはサリチル酸メチルなどの薬剤で患部を柔らかくして魚の目を除去するのが一般的です。

スピール膏などを使い自宅でセルフケアすることもできますが、皮膚科の専門医で治療を受けたほうが安全かつ確実に芯を取り除くことができます。

ただし一度に芯を取り除くわけではないので完治するまでに時間がかかるのが難点です。

魚の目に使用する市販薬についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
イボコロリで魚の目を撃退【正しい使い方をご存知ですか?】

 

冷凍凝固療法

魚の目表面の角質を取り除き、そこに液体窒素を塗って患部を凍結・壊死させて除去する方法です。

数回の施術で完治するので早く直したい人や長期間魚の目に悩んでいる人におすすめしたい方法です。

 

ただし液体窒素を塗る際に火傷のような痛みを伴い、また完治するまで患部に痛みが残ることもあるので歩き回る必要のない時期に治療を進めるようにしたほうがよいでしょう

 

なお「液体窒素の代わりにドライアイスで魚の目が取れる」という噂もありますが、ドライアイスでは一瞬で患部を凍らせることができず、逆に低温火傷のような状態を起こす危険性があるので勝手な自己治療は絶対にやめてください。

 

外科手術

魚の目の芯が深くて大きい場合、局所麻酔下で患部を開いて芯を除去する手術が行われる場合もあります。また電気メスを用いて芯を焼き取る方法(電気焼灼法)も比較的よく行われる方法です。

 

いずれの方法も芯を確実に除去できるので再発の可能性が低いのが特徴です。ただし人によっては術後に傷跡の痛みが強く出ることもあるので注意してください。

 

レーザー治療

局所麻酔下で炭酸ガスレーザーなどを患部に照射して魚の目の芯だけを削り取る方法です。

深い芯も確実に除去できるうえ、痛みや出血も少ないのが特徴ですが、保険が適用されないため費用が比較的高額になりやすいのが難点です。

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