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献血で自分の健康を知る【メリットとデメリットをしっかり解説】

<監修医師 まっちゃん>

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毎年成人の日が近づくと「ハタチの献血」というコマーシャルをよく目にします。あなたは献血をしたことがありますか?

 

献血は18歳から69歳まで、男女問わずできる社会貢献の一つです。自分が献血をすることで誰かの役に立つということが目に見えて知らされることもあります。

 

社会貢献とは言っても、自分自身の健康を知ることができるというメリットにつながることもあるのです。

昔は血液が金銭売買されていたこもありましたが、現在は健康なら出来るボランティア・人道的支援として成立しています。

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血液の働きを改めて考える

 

普段あまり血液について考えることは少ないです。血液とは私たちの体中を毎日巡っています。

 

血液の流れが無くなってしまえば、私たちの体は直ぐに酸素が欠乏してしまったり、血液が固まり血栓が血管をふさぎ、死んでしまいます。そのため、血液は私たちにとって大変重要なものです。

 

血液の成分

赤血球・血漿・血小板・白血球などで構成されているのが血液です。液体の成分は血漿などです。

血液に粘度があるのは液体とともに固形の成分があるからで、固形成分が赤血球・白血球・血小板なのです。比率は液体55%・固形45%ほどです。

 

血液の働き

血液の主な働きは、身体の中を隅々まで巡って栄養素や酸素を運搬することです。

 

赤血球はその中に持つヘモグロビンで酸素と結合したり離れたりします。肺のような酸素が多い部位では結合し、手足の先などの酸素が少ない末端部分で離して放出するという仕組みです。

 

血漿の1割はたんぱく質や抗体・栄養分などで、残りの9割は水分です。たんぱく質は血液凝固のため、抗体は病原体や老廃物を撃退するものです。

 

血小板も止血(血液凝固)の働きを持っています。血小板に含まれるフィブリンやカルシウムイオンが凝固因子となります。

 

白血球・リンパ球は体内に入る細菌などを撃退する働きがあります。白血球の中の「好中球」と呼ばれるものがこれらの細菌を捕食しています。

傷口に膿が溜まった経験がある方、あの膿は菌を捕食し撃退した後の好中球だったのです。

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献血した血液はどこへ行くのか

 

献血ルームや献血車でするものだということはうっすらとわかっていても、その先はどうなっているのかという疑問を解消しましょう。

 

まず献血をすると各地域の血液センターに輸送されます。そこで血液は様々な検査を受けることになります。

血液型・抗原や抗体検査(B型肝炎やエイズウイルスなどの感染症予防)などですが、献血した人へ送付される生化学検査もここで行われます。

 

献血された血液は比重の差異を利用して各成分に分離されます。

血漿や血小板の「成分献血」では分離する必要がないのですが、全血200ml・400mlの場合は分離したのち成分輸血されることが多いのです。

 

検査に合格すると「輸血用血液製剤」となり、輸血後の拒絶反応を予防するため放射線照射して製造されます。

 

こうして製造された輸血用血液製剤は冷凍もしくは冷蔵保管され、発注のある医療機関に24時間体制で供給されることになります。

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献血のメリットはコレだ

 

ボランティア精神の元で成り立っている献血制度ですが、実は「献血するだけで得られるメリット」があるんですよ。

 

人の役に立つという実感

メリットにあげるべきか迷うところではありますが、この実感は経験上のものです。

 

初めて献血車に乗り込み献血をして数日後のことです。ポストに郵便が届き、開封してみると血液検査の結果と一緒に記されていた文言で実感しました。

「○月○日、○○病院にて重度の火傷の患者へ血液を提供しました」と書かれていたのです。

20年以上前のことですが、「自分にも人の役に立てることがあるのだ」という確かな喜びを感じました。

 

血液検査の結果を提供してくれる

検査目的での献血が禁止されていることを始めに記しておきます。善意での献血では生化学検査や血球計数検査の結果を郵送してもらえます。

普段病院にかからない健康な人ほどありがたい制度ですね。肝機能や糖尿病・メタボリック症候群・貧血などに関わる数値を知ることができます。

 

無料でくつろいでプレゼントも!

各地の献血ルームは暑さ寒さも感じず快適、wi-fiが整っているところもあるようでかなりくつろげる空間です。

 

雑誌や漫画も読み放題、待合室にはお菓子や飲み物が数種類並べられ「ご自由にお取りください」などと表示されています。

この時代に血液を差し出すだけでこんな待遇を受けられるなんて、ちょっと不思議なぐらいです。献血車だったとしても、スポーツドリンクや歯磨き粉など数種類選べるプレゼントがあるようです。

 

ポイント制度にイベントも?

献血回数によって記念品がもらえます。文房具や衛生用品などをポイントを貯めてもらうようなものですね。

地域によって商品が違うのも特色があって面白いのではないでしょうか。また全国共通のものではガラスの器や感謝状、100回を数えると金色有功章を手にすることができます。

 

献血ルームによっては、ほぼ毎日イベントを開催しているところもあります。ハンドマッサージや占い・人生相談に救護服を着ての撮影など、様々です。

 

また、コミックマーケットのような大きなイベント開催時に会場周辺で献血応援イベントが行われたりもします。

 

デトックス効果?

中世ヨーロッパで支持された治療法に「瀉血療法(しゃけつ)」というものがありました。簡単に言えば注射針やチューブを利用して血液を身体から抜くというものです。

 

しかし、医学的根拠がなかったというのが現代の見方だそうです。女性は毎月生理で血が排出されるので、男性ほど献血をした方が血液が入れ替わってよいとは言えません。

 

出そうが出すまいが、血液は120日程度で入れ替わっているのです。

また個人的な感想ですので、誰にでも当てはまるものではないと思いますが、献血をしたら平均的な体温が上がったり、肩こりが軽くなったという人もいるようです。

 

しかし、特定の効果があるとはうたわれていませんのでご注意ください。全血で400ml献血したら物理的には400mlの水分がなくなるのでむくみは若干軽減するかもしれませんね。

心臓がかんばってなくなった血液を補完してくれて血行は良くなるかもしれませんが定かではありません。

 

本当?ウソ?優先的に輸血を受けられるという説

ウソです。かなり昔の話ですが、献血者とその家族は優先的に輸血を受けられるということを書いてありました。

しかし、それでは公平な医療の提供・享受ができないと思いませんか?「預血」ではなくあくまでも「献血」だということを忘れてはいけませんね。

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善意の献血にもデメリットがあった

 

始めに書きたいのですが、デメリットと声高にいうようなことは実はあまりないのです。デメリットというよりも「注意点」の方がフィットする気がします。

 

休息と水分補給を忘れずに

献血が終わったら最低10分は休息が必要です。また水分補給も大切なので、ちょっとくつろぐつもりで20分ほど無料のドリンクを飲みながらゆったり過ごすと良いでしょう。

まさかと思うかもしれませんが、「血が止まったかどうか」の確認もお忘れなく。

 

献血後に避けた方が良いことなど

運転は最低限の休息を取り止血を確認してからにしましょう。

当日は激しいスポーツは避けた方が良いとされ、力を入れる重労働も気をつけた方が良いでしょう。

 

血液が減って稀にふらつくこともあるので階段の昇降にも注意します。時間をおいた方が良いものは入浴(2時間後から)と喫煙や飲酒(1時間後から)であり、サウナも避けた方が良いでしょう。

 

血管から血液を抜いているので、針を刺した跡を強く揉んだりしないようにしましょう。

 

ごく稀に起こること

1万分の1ぐらいの確率だと言われていますが、注射針が太いので皮下出血が起きたり、手先にごく稀に痺れが残る場合があります。

献血後の注意点を表示したものがありますがその他気になったことがあれば、看護師さんに尋ねてみましょう。

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献血でわかる自身の健康状態

 

自分自身が健康であることが最優先の協力基準になります。裏を返せば普段病院に行かない人が多いというのが現実でしょう。

 

職場などで健康診断を受けていれば良いのですが、そうでもないという方には、献血はおすすめかもしれません。献血してから2週間程度経つと、ハガキで通知されますが、くれぐれも検査目的の献血はダメですよ。

 

生化学検査と血球計数検査

通知項目について解説します。7項目の生化学検査8項目の血球計数検査の結果が通知されます。

 

一般的な血液検査の項目ですが、これらをインターネットでも確認することができるようになっています。

検査項目ごとに標準値や意味が添えられているので、自分の健康状態や慢性疾患がないかなどを知ることができますね。

 

生化学検査

GPT(ALT)・γ-GTP・GOT(AST)は、肝臓に関わる数値です。急性もしくは慢性の肝炎やアルコール性の肝障害などを示す値です。

肝臓に主に含まれる酵素の量を調べます。

 

アルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在しています。

体内の栄養状態・糖尿病に関わるグリコアルブミン・生命維持のための総蛋白や動脈硬化などに関わるコレステロールなどはアルブミンと深く関わっています。

肝細胞でしか作られないので、肝機能が低下すると血液中のアルブミンの値も低下します。

 

血球計数検査

赤血球の数やヘモグロビン量など、主に貧血などに関わる数値がわかります。「疲れやすいので貧血じゃないか」と感じている人などはこの検査数値でわかります。

 

白血球数(WBC)は細菌感染や免疫疾患などがわかりますし、血小板数(PLT)が少なすぎると止血ができず出血傾向になっていたりします。

 

その他の項目

ABOにRhなどの血液型はもちろんのことですが、B型C型肝炎ウイルス・梅毒血清・HTLV-1なども検査されます。

B型C型肝炎ウイルス・梅毒・HTLV-1検査については受付時に結果の通知を希望し、かつ「異常が認められた場合にのみ」通知されるということになります。

 

HLA検査

白血球にはHLAという型があり、移植医療などにおいて重要な役割を示し、非血縁者間で適合する確率は数万人に1人というものです。

 

兄弟姉妹でも4人に1人と言われ、このHLA適合血小板献血者の登録を呼びかけています。

 

HLA検査は登録・同意した場合に行われ、適合者にはメールや電話で連絡されることになっています。

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初めての献血。どうしたらいいのか

 

救急医療に限らず医療現場では常に血液が不足しているようです。

注射が苦手だからなどと言わないで、「もしも大切な人が事故や病気で輸血が必要だとしたら」と考えるようにしませんか?

ここからは献血初心者の方に向けて、流れを説明します。

 

献血ができる場所で

各県の献血ルーム(献血施設)や巡回している献血車を探してみましょう。献血車は案外細かくスケジューリングされているようです。

 

受付で行うこと

本人確認は身分証明証が必要です。申し込みには住所氏名などの個人情報を記入したり、一通りの副作用や血液をどのように使うのかなどの説明と同意が必要です。

 

次に問診票を記入します。当日の体調や服用中の薬がないか・予防接種をいつ受けたのかなど細かい質問が書かれています。

 

その後医師による問診と血圧の測定が行われ、最後にヘモグロビン濃度測定や血液型の事前判定が行われます。

 

いよいよ献血!

献血には全血献血(200ml・400ml)と成分献血があります。採血ベッドに横になり、施設によって小画面のテレビを見たりしながら時間を過ごせます。

一応針を刺すのでちょっと痛みはありますが、そこは看護師さんが常に目の届くところにいるので安心ですね。

 

全血で15分程度。成分献血は種類と量によって40分から90分程度かかることもあります。

 

採血量や種類によって体重や最高血圧などに基準の差はありますが、健康で年齢が16歳から69歳までの条件に合っている人はぜひ献血に行ってみましょう!

 

献血できない人もいる

健康な身体か採血をしてこそ成り立つ献血、献血ができない場合というのが発生します。

 

体調不良はもちろん、歯科治療中であったり海外渡航経験や予防接種・服用中の薬など様々です。

全て問診で尋ねられることですが、献血をする人・輸血を受ける人双方の健康を守るためには重要なことなのです。

 

他にもピアスを6ヶ月以内に開けたかどうか・刺青の経験・輸血経験の有無・妊娠や特定疾患の罹患はないかなどです。該当する人は残念ながら採血は延期または中止ということになりますね。

 

また、献血には次の献血ができるまでの間隔も定められていますのでご注意ください。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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