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股関節のしこりが押すと痛い3つの原因【何科を受診すべき?】

<監修医師 田中 恵文>
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股関節は関節としての役割も大きく、リンパ節もあり、とても大事な部位です。

しこりはどの部位にできても心配なものですが、股関節にしこりができてしまうとなかなか病院に行きづらいという方もいらっしゃる事と思います。

 

ですが、股関節のしこりには薬での治療で治るものもあれば、命に関わる病気が関係している可能性もあるのです。今回は股関節に出来るしこりの原因と病気について解説していきます。

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股関節のしこりが痛い原因

 

まずは股関節のしこりが痛い原因についてです。様々な病気が隠れている可能性がありますが、中には放っておくと大変な事になる場合があります。

 

菌の感染

股関節は尿の出口が近かったり、ウイルスや病原体をつかまえるリンパ節が非常に近くにある為、菌の感染によるしこりの可能性があります。

 

また股関節内に細菌が侵入してしまった場合には、股関節炎という炎症状態を引き起こします。股関節炎は細菌の侵入や増殖、外傷による免疫反応の一種であると考えられています。

 

症状としては、高熱や股関節の激痛、膿が溜まる、腫れ、熱感等が強くなります。子供や乳児にもみられる事がありますので、注意しましょう。

 

遺伝性

良性の骨腫瘍で骨軟骨腫という病気があります。骨の表面から外側にこぶ状に骨が飛び出ているもので、表面が軟骨組織で覆われています。

 

この部分を軟骨帽(なんこつぼう)といい、軟骨帽と骨が接する部分で骨が形成されたり、軟骨帽が厚くなっていく事もあります。軟骨帽の軟骨から悪性腫瘍の軟骨肉腫が発生する事もあります。

 

これらの病気は股関節だけにできるものではありませんが、大きくなるまでしこりに気付かない事も多い病気ですので、念頭に入れておかれるといいでしょう。

 

しこりが大きくなると、周囲の筋肉や腱を圧迫するようになり、関節を動かしにくくなったり、痛みがひどくなってきてしまいます。また変形性股関節症という病気の可能性も考えられます。

 

これらの病気は遺伝性に生じる事も多い病気ですので、身近にこのような病気の方がいる場合には必ず診察を受けるようにしましょう。

 

加齢

加齢により股関節の痛みの症状が現れる事があります。年齢とともに骨量が減少していきますので、骨ももろくなり、骨折もしやすくなります。

 

また関節リウマチからの股関節症もあります。30~50歳をピークに加齢とともに発病します。股関節だけでなく、全身の多くの関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛みがひどくなる病気です。

 

股関節の場合には伸ばせなくなったり、立ったり座ったりという動作ができなくなってしまい、歩き方にも影響が出てきます。

 

股関節のしこりのような腫れは関節リウマチによる股関節症の可能性もありますので、痛みがある場合には必ず病院に行きましょう。

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股関節のしこりが痛くなる病気

 

続いて、股関節のしこりが痛くなる病気についてご説明いたします。薬による治療で治る病気から、手術をしなければならない病気まで様々です。

股関節にしこりがある場合には病院に行き、しっかりとご自分の病状を把握される事をお勧めします。

 

リンパ節炎

股関節や脇、首、全身に張り巡らされているリンパ管の中にリンパ節があります。このリンパ節が炎症を起こして腫れてしまうのが、リンパ節炎という病気です。

 

原因の多くは細菌感染で、リンパ節が腫れて、痛みと発熱の症状が現れます。炎症が皮膚まで及んでしまうと、発赤、熱感、膿をもつようになります。

 

細菌感染の場合には抗生物質の薬での治療を行います。ひどくなってしまった場合には静脈注射での治療を行います。

また腫れが大きくなったり、症状が続く場合には悪性腫瘍の可能性もありますので、しっかりと検査を受ける必要があります。

 

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は身体中を流れているリンパ球ががんに変異してしまう病気です。股関節や首、脇の下の腫れ、しこり、痛み、発熱、全身倦怠感、体重減少、立ちくらみ、貧血、寝汗、かゆみ等の症状が現れます。

 

悪性リンパ腫の場合には初期では痛くない事も多いのですが、腫瘍が急に大きくなる事で痛みや発熱を伴うようになります。

 

ただ初期にはほとんど痛みがない事が多いので、異常に気付かないまま進行してしまう事も多い病気です。がんに変異したリンパ球が全身を巡る事で、全身症状が現れるようになります。

 

リンパ節の腫れが続いている、痛みのないしこりがある、あちこちのリンパ節が腫れている場合にはすぐに病院に行ってください。

 

粉瘤

股関節にしこりができる病気に粉瘤、別名アテロームという病気があります。粉瘤は股関節だけでなく、身体のどの部分にも発生する可能性のあるしこりです。しこりが小さいものであれば経過観察で済む事もあります。

 

ただ股関節のしこりが粉瘤の場合には、座った際に痛みを感じる事が多く、手術をして摘出しなければならない事もあります。

粉瘤は非常に臭いがきつく、自分でつぶすと跡も残ってしまいますので、絶対にやめましょう。手術は日帰りでできるものですので、まずは医師にご相談ください。

 

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアとは本来お腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、足の付け根部分の筋膜の間から皮膚の下に出てくる下腹部の病気で、脱腸と呼ばれている病気です。

 

鼠径ヘルニアの場合には、立ち上がる時やお腹に力を入れた時に、股関節が膨らんでいるような感覚があります。この膨らみがしこりのように見えるのですが、手で押さえたり、横になると消えるという特徴があります。

 

強い痛み等の症状はない事が多いですが、しこりの状態には個人差があり、大きかったり小さかったり、硬かったりやわらかかったりします。

 

鼠径ヘルニアは手術をしなければ命に関わる病気です。手術方法は鼠径部を切開する方法と腹腔鏡法があります。腹腔鏡法は患者さんにも負担の軽い手術法です。

 

まずは病院に行って、きちんとした診断を受けましょう。そして再発防止にはストレッチが効果的とされていますので、きちんと治療を受けて、医師にご相談ください。

 

脂肪腫

脂肪腫は脂肪組織が集まり、腫瘍を形成した良性腫瘍です。40~50代の女性に多い病気です。通常は痛みを感じません。

触るとグリグリとしたしこりを触れる事ができます。ただ徐々に大きくなる事があり、5cm以上の大きさになるものもあります。

 

大きなしこりや急に大きくなる場合には、悪性腫瘍である脂肪肉腫の可能性もありますので、きちんと検査をする必要があります。必ず病院に行きましょう。

 

梅毒

梅毒は慢性の感染症であり、何年もかけて症状が進行します。10年程度進行すると、心臓や脳、血管等の大事な器官にも影響を与える病気です。

 

梅毒は性行為により感染し、HIVにも感染しやすくなるので注意が必要です。また母体から赤ちゃんにうつる事もあり、赤ちゃんに影響が出る事もありますので、十分に注意しましょう。疑いのある場合にはきちんと検査を受けてください。

 

性器ヘルペス

女性の性感染症でクラミジアの次に多い性器ヘルペス。症状が出ないまま、男性にも感染させてしまう事が多いです。

男性の場合には痒み、違和感、進行すると水ぶくれや潰瘍や痛み、リンパ節がしこりのように腫れてしまいます。

 

女性の場合には痛み、水ぶくれや潰瘍、排尿痛、痛みによる排尿障害や歩行困難を引き起こします。38度以上もの発熱や、リンパ節のしこりのような腫れ等が現れます。

 

一度感染すると何度も再発する可能性があり、赤ちゃんにも影響が出る病気ですので、十分注意してください。

 

変形性股関節症

変形性股関節症は加齢による負担やけがによって、軟骨がすり減る事で発症します。初期段階では足の付け根や臀部(でんぶ)、膝の上のこわばりや重たい感覚があります。

 

歩き始め、長い時間の歩行、階段の昇り降りで痛みを感じるようになります。初期段階でも炎症がひどく、関節液が溜まっているとしこりのように感じたり、強い痛みを感じます。

 

変形が進行し、進行期から末期の段階になっていくと、痛みもひどくなり、筋力低下が起きてきます。歩行困難等の症状も顕著になっていき、日常生活に支障をきたすようになります。

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何科を受診すべき?

 

最後に病院を受診する場合の診療科の解説をいたします。ご自身の病気により、それぞれの科にかかる事をお勧めしますが、お近くに専門の科がない場合や病名がわからない場合にはまずは内科を受診してください。

 

必要に応じて、別の科、専門の科のある病院を紹介して頂けます。

 

内科

リンパ節の腫れは内科で受診してください。悪性リンパ腫でない事の確認も重要ですので、きちんと受診してください。

 

泌尿器科

男性で梅毒、性器ヘルペスの場合には泌尿器科を受診してください。

 

婦人科

女性で梅毒、性器ヘルペスの場合には婦人科を受診してください。再発を繰り返したり、赤ちゃんに影響が及ぶ病気ですので、しっかりと治療しましょう。

 

皮膚科

脂肪腫、粉瘤の場合にはまず皮膚科で受診してください。粉瘤の手術が必要な場合には形成外科の受診も必要になる場合があります。

 

血液内科

悪性リンパ腫の場合には血液内科で診断をしてもらう事ができます。でも近くに血液内科がない場合には、まずは内科を早急に受診してください。

 

整形外科

変形性股関節症の場合には整形外科を受診してください。また関節リウマチとの判別もする必要がありますし、骨粗鬆症の検査も必要になります。

 

外科

鼠径ヘルニアの場合には外科を受診してください。鼠径ヘルニアを治す為には手術を行わなければなりません。重症化して命に関わる状態になる前に早急に受診してください。

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