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胃に穴があくと出る症状!4つの原因を確認!

<監修医師 吉野 聖奈>
3胃に穴が開くほど」という表現があるくらいで、日々ストレスを感じていたり、連日飲み会が続いたりして胃に負担をかけていたりする人もいるかもしれません。

 

あなたの胃の痛みはもしかして胃に穴があいてしまっているかも?!胃に穴が開くと出る症状をチェックしましょう。

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胃に穴があくと出る症状

 

胃の壁面に完全に穴が開く、文字どおり「胃に穴が開く」現象は、「胃穿孔(いせんこう)」という病名で呼ばれています。

 

実は、胃穿孔を発症すると非常に危険な状態で、すぐに手術が必要になります。

では、胃穿孔とその前兆の症状を次にご紹介します。

 

こんな症状が出たら胃が危ない

胃の壁に穴が開く、胃穿孔は、胃潰瘍や胃がんの合併症で起こることが多くあります。中でも、胃潰瘍の合併症が多いとされています。

つまり、胃潰瘍や胃がんの症状は、胃穿孔の前兆なのです。

 

胃潰瘍や胃がんの症状としては、次のようなものが知られています。

✅みぞおちから左にかけての鈍い痛み

✅背中の痛み

✅食事中や食後に強い痛みがでる

✅消化不良

✅嘔吐

✅胸焼け

✅酸っぱいげっぷ

✅吐血(鮮血または黒ずんだ血)

✅下血

✅黒色便(大量の出血で便がコールタールのように黒ずむ)

✅食欲不振や体重減少

 

もし、これらの症状が出ているあなたは、胃に穴が開きかけているかもしれません。

不安な方は是非病院で医師に相談してください。

 

胃穿孔の症状

胃穿孔を発症すると、我慢できないほどの痛みが生じます。

そして、腹膜炎というとても重篤な炎症を起こす可能性があるため、24時間以内に手術が必要になるほど危険な状態です。

 

もし、激しい痛みに襲われたら、すぐに医療機関を受診してください。

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胃に穴があく原因

 

先ほど、胃穿孔を引き起こす代表的な病気は胃潰瘍と胃がんであるとお伝えしました。

それでは、胃潰瘍や胃がんは何が原因なのでしょうか。心当たりがある方は胃穿孔予備軍かも?!

 

胃酸と粘液のバランス乱れ

皆さんもご存知と思いますが、胃で分泌される胃酸は非常に強い酸性の液体です。

この強い酸性の液体が、食べ物を溶かす事で私たちは栄養を消化することができます。

 

実は、胃酸は胃の壁を溶かすほど強い液体です。そのため、普段私たちは胃を守るため粘液を出して胃を保護しています。

つまり、胃液と粘液がうまくバランスを保っていないと、胃の調子が悪くなってしまいます。

 

例えば、胃酸の量が増えたり、粘液の分泌量が減ったりすると、胃酸が胃壁にダメージを与えます。

そのダメージが、胃潰瘍や胃がんの原因となってしまいます。

 

それでは、実際にはどんなことが胃酸と粘液のバランスの崩れを引き起こすのでしょうか。

大きく分けて4つの原因があります。次から詳しくご説明します。

 

嗜好品(アルコール、タバコ、カフェイン)

アルコール、コーヒーなどは、リラックス効果などもあり、たしなむ人も多いでしょう。ですが、何事も摂りすぎは禁物です。

アルコールやコーヒーは胃にとって刺激物ですから、胃に負担がかかり胃酸が増加してしまいます。

 

喫煙も、胃潰瘍の原因になりうると考えられています。アルコールやタバコ、カフェインを頻繁に摂取する方は十分注意してください。

 

ストレス

今や日本でストレスを感じていない人はいないでしょう。そしてストレスを感じると、自律神経の働きが乱れます。

自律神経は、普段私たちが意識していない体の働きを左右しています。

 

例えば、心臓の脈拍や、胃酸の分泌などがそうです。

つまり、ストレスによって自律神経が乱れてしまうと、胃酸過多の状態になり、胃潰瘍の原因になります。

 

さらに、胃のぜん動運動も低下するため、食べ物が長期間胃の中にとどまることとなり、胃に負担がかかってしまいます。

 

ストレスを溜めやすい人、完璧主義者の方は胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすいとされています。十分注意してください。

【関連記事】
ストレスが原因の病気一覧!心臓や脳にも悪影響を及ぼします!

 

薬が胃にダメージを引き起こすことはご存知でしたか?特に、強い鎮痛剤には注意してください。

 

病院などに行って薬を処方してもらうと、胃の粘膜を保護する薬も同時に処方されますよね。

鎮痛剤成分の中には、胃の粘膜を防御する仕組みを阻害してしまうものがあります。

 

人によっては吐血することもあります。市販の解熱鎮痛剤なども、長期間服用していると胃にはよくありません。

 

その他にも、脳や肺、肝臓などの慢性病に対する薬や、降圧剤なども胃に負担をかけます。

このような薬を飲む際は、医師からよく説明を受けるようにしてください。

 

ピロリ菌

最近、胃潰瘍や慢性胃炎の原因として注目されているのがピロリ菌です。ピロリ菌は、人間の胃の中に住み着いている細菌の一種です。

日本人では、40歳以上の方の70%が感染していると言われます。

 

ピロリ菌が産生するアンモニアによって直接胃の粘膜が傷ついたり、ピロリ菌を排除しようとする免疫反応により胃に炎症が起こるため胃の組織が傷ついてしまうのです。

 

ピロリ菌は、薬の服用で除菌することができます。ピロリ菌に感染している方全員が胃の病気にかかるわけではありませんが、ピロリ菌陽性の方は胃粘膜が傷つきやすい状態だということを十分認識してください。

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胃に穴があいた時の治療法

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それでは、胃潰瘍や胃がんなどにより胃に穴が開いた場合はどのような治療法があるのでしょうか。

 

手術による治療が必要

胃穿孔は胃に穴が開いた状態です。つまり、胃液がいくらでも外に漏れてしまう状態です。

胃酸は強力な液体ですから、穴をすぐに塞がないと内臓に傷がつき、腹膜炎を併発してしまうと命の危険性もあります。

 

絶食、輸液、抗生物質や抗潰瘍剤など、手術以外の治療法もありますが、穴があいてしまってからではこれらの治療はほとんど役に立ちません。

そのため、多くの場合は手術により穴を塞ぎます。

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まとめ

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今回は胃に穴が開いた時の症状や原因、そして治療方法についてお伝えしましたがいかがでしたか?

 

胃が痛いなんて日常茶飯事、という方は胃穿孔の前兆を見逃しているかもしれません。胃に穴が開くというのは命を落とす可能性もある非常に危険な状態です。

そうなる前に、少しでも不調を感じたら医師に相談することをお勧めします。

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