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ストレスが原因の病気一覧!心臓や脳にも悪影響を及ぼします!

<監修医師 春田 萌>
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現代は「ストレス社会」と揶揄されるほど、仕事や家庭、

その他の人間関係でありとあらゆるストレスを与えられる時代と言えます。

 

特に日本の自殺者やうつ病患者は先進国の中でもトップに位置し、その原因がストレスであることが多いのも事実です。

 

健康に長生きするためにも、個人個人がストレスに対する耐性を獲得するのが重要な時代となっていますが、

ストレスが原因でかかる病気には何があるかご存じですか?

 

知らないうちにストレスを溜め込みすぎている人も多いので、体調不良は体と心からの貴重なアドバイスです。

 

そこで今回は、ストレスが原因となる病気を一覧にまとめてみました。

 

ストレスが原因でかかる病気は心臓?脳?それとも違う病気なの?あなたの疑問にお答えするべく、項目ごとにご紹介します。

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ストレスが引き起こす病気一覧とその症状

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心臓に関わる病気

 

心臓神経症(しんぞうしんけいしょう)

胸の痛みや動悸・息切れ、めまい、呼吸が苦しいなどの症状があるのに、心臓を検査しても異常が何も見当たらない。

そんな場合は、心臓神経症が疑われます。

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心臓に関わる症状が出ますが、どちらかというと「心の病」として取り扱われる物です。

ストレスが原因で心臓辺りに痛みを覚えると、徐々に「もしかして自分は心臓が悪いのでは?」という不安がこみ上げてきます。

 

人間の身体は不思議なくらい「こころ」の影響を受けます。

 

あまりにも心臓に対する不安を抱えてしまうと、頻繁が心臓が痛むような気がしてきます。

特に一人でいる時に痛みが表れるのが特徴です。

 

これは不安な気持ちの表れなので、心臓よりもストレスをどうにかしなければ治りません。

 

心不全(しんふぜん)

心臓はよくそのはたらきから「ポンプ」にたとえられます。

伸縮を繰り返すことで全身に血液を送り出すためです。

 

心不全とは、この血液を送り出す機能が十分に働かない病気です。

 

狭心症や心筋梗塞が原因となり引き起こされますが、外的要因の他に精神的なストレスが原因の一つとなることもあります。

 

特に抑うつ患者は高い確率で心不全を起こすというデータもあります。

うつ病はストレスが原因となって発症する心の病ですので、心不全とは密接な関わりがあります。

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心不全は息切れ、動悸が激しくなる病気で「年取ったせいか、いつもより息が上がるなあ」と思っていたら、

実は心不全の初期症状だった、なんてこともあります。

 

またうまく血液が循環せずに、身体の各所にむくみが生じる場合もあります。

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脳に関わる病気

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片頭痛(へんずつう)

片頭痛は女性に多い症状だと言われています。

体内ホルモンのバランスが崩れたり、気候に左右されると片頭痛を感じるなど、原因は様々です。

そして原因の一つにストレスも挙げられます。

 

痛み方は「ずきんずきん」とまるで何かが脈打つように痛み、こめから目の辺りにかけてが最も多いです。

痛みも一瞬ではなく、数時間から数日続くこともあります。

 

目に見える形で症状が現れにくく、きつさを理解できるのは本人だけなので、周りの人が異変に気がつきにくいです。

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自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

自律神経失調症とは、眠いのに眠れない、食欲がない、眩暈・動悸がするといった症状の表れる病気です。

原因は文字通り「自律神経の乱れ」です。

 

自律神経とは交感神経(こうかんしんけい)と副交感神経(ふくこうかんしんけい)を指します。

交感神経と副交感神経はそれぞれ別の働きを行います。

 

交感神経は主に身体を活発に動かすとき、副交感神経は主に身体にリラックスさせるはたらきがあります。

この二つの回路が別々に作用することで、うまく色々な機能のスイッチのオンオフが行われるのです。

 

しかし何らかの理由でこのオンオフ機能が阻害されてしまうと、「休みたいのに休めない」という状況に陥ります。

これが自律神経失調症の正体です。

 

さてなぜ自律神経がうまくはたらかないのかというと、ストレスが大いに関係しています。

 

人間の脳は繊細に出来ているが故に誤作動を起こしやすく、

ストレスを受けると自律神経に間違った信号を送ってしまい、正常に自律神経が働かなくなるのです。

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内臓に関する病気

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胃などの消化器官が病気になる場合、先ほどご紹介した「自律神経失調症」と同じ原因が考えられます。

すなわち「自律神経がストレスの影響を受けている状態」です。

 

消化器官における交感神経と副交感神経の働きを見てみましょう。

 

交感神経→腸の動きを低下させる、消化液の分泌を低下させる

副交感神経→腸の動きを活発化させる、消化液の分泌を促進させる

 

特に副交感神経は「身体がリラックスするときにはたらく自律神経」です。

「美味しいものを食べた後は眠くなる」と感じているあなた、それは副交感神経の働きによるものです。

 

しかしストレスにより自律神経のはたらきが狂うと、内臓に関わる病気にかかる確率が高くなります。

それではストレスが原因でどのような内臓に関わる病気のリスクが高まるのかご紹介します。

 

胃潰瘍(いかいよう)

「なんだかストレスで胃が痛くなってきた」

と比喩で話す人もいるかと思いますが、現実的にストレスにより胃を悪くする病気が胃潰瘍です。

 

実際にはストレスだけで胃潰瘍にかかることはあまりなく、ピロリ菌に感染している人でストレスを感じている人が胃潰瘍になりやすいのです。

 

みぞおちのあたりが食後に痛む人は胃潰瘍の可能性があります。

もしも空腹時のにみぞおち辺りで痛みを感じる場合は、十二指腸潰瘍かもしれません。

 

いずれの場合も間違って胃を胃液から保護するはずの粘膜を消化してしまったために腹痛を感じます。

 

症状が深刻化すると腹痛の他に食欲不振、吐き気、黒っぽい吐血などの症状を引き起こすのが特徴です。

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メニエール病

内耳に症状が出る病気です。難聴や耳鳴り、めまいなどが起きます。

自律神経に影響を受けることで引き起こされる病気です。

 

内リンパ液が内耳には満たされていますが、この内リンパ液が多くなってしまうと突発的な難聴を発症します。

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ぐるぐると世界が廻るような眩暈も同時に伴いますが、初期は30分~数時間で症状は治まります。

ただしだんだん発症の間隔が短くなることがあるので、とても辛い病気です。

 

しかし何故唐突に内リンパ液が増えてしまうのか、実はまだ原因がハッキリしていません。

ただし発展途上国の人に患者は少なく、先進国と呼ばれる国の人に患者が多いために「ストレスが関係しているのではないか。」と考えられています。

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過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)

過敏性腸症候群は下痢や便秘などを慢性的に繰り返す病気で、ストレスの他に不安や恐怖心などの心理状態が原因となり発症します。

 

この症状が引き起こされる原因は自律神経の乱れです。

 

「大事な用事がある日に限って、下痢で何度もトイレに籠もってしまう」という人は、過敏性腸症候群かも知れません。

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過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)

過換気症候群は過呼吸と称されるものの内、精神的な要因が引き金となり引き起こされるものの総称です。

 

文字通り「呼吸しすぎて、逆に呼吸がうまくいかなくなる」状態ですが、

呼吸の他にも動悸やめまい、手足のしびれ、胸部の圧迫感を感じることもあります。

 

几帳面な人や真面目な人、心配性の人に発症しやすいです。

過換気症候群で死ぬことはありませんが、心臓に負担をかけるのは確かです。

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身体以外に影響を及ぼす病気

 

ストレスは身体各部だけではなく目に見えない物、すなわち「精神」も侵します。

どんな症状が出るのか、まとめてみました。

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うつ病

知名度ナンバーワンの「ストレスが原因でかかる心の病」がうつ病です。

 

「自分はうつ病になるほどストレスを抱え込んでいない」と考える方もいらっしゃるかも知れませんが、

自分でも自覚できるほどの悩みを抱えている人の他にも、無意識にストレスを受けているという人もいます。

 

ストレスは人間関係や仕事のトラブル以外にも、

「手元にあるコレが邪魔だけど、退かしづらい」といったちょっとした事から受けるストレスもあります。

 

もしも身体のだるさや痛み、無気力感に苛まれているのに、

通常の健康診断の結果に異常がなかった人は心療内科を受けてみてはいかがでしょうか。

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適応障害

一時期ニュースとなり、メジャーになった「適応障害」ですが、こちらもストレスが原因となり引き起こされる病気です。

 

ある特定の状況や出来事に対し大きなストレスを感じていると、神経が過敏化したり無断欠勤やモノを壊すといった症状が現れます。

また指しゃぶりなどの「赤ちゃん返り」等も見られます。

 

精神的にも行動的にも不安定になった場合は、適応障害が疑われます。

原因を取り除くと症状はなくなることが殆どです。

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まとめ

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いかがでしょうか、ストレスは身体だけではなく精神にまで大きな影響を与えることが分かりました。

はっきりと原因が分かればまだ対処方法をたてられますが、自覚できていないときが最も危険です。

 

なにか気分転換の出来る方法を身につけておくことが、現代では重要な「生きるためのスキル」と言えそうです。

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