Sponsored Link

二重瞼は隔世遺伝しやすい【子孫に病気が受け継がれる確立はどの位か】

<監修医師 まっちゃん>

目

顔や性格などのいわゆる「個性」は親を始めとした祖先から引き継いでゆきます。このような個性の引き継ぎには遺伝子が関わっています。

 

遺伝には個性以外にも病気なども引き継ぐことがあります。

スポンサーリンク
 

隔世遺伝とは

 

隔世遺伝とは個性や病気などの遺伝が1つ上からの父母からではなく、2つ上の祖父母やそれ以上からとんで引き継ぐ事です。

 

そのため隔世(連続してない)遺伝と呼ばれています。

 

例えば二重まぶたの人は両親のどちらかあるいは片方が二重まぶたと考えられがちです。しかし、両親共に二重まぶたではなく一重まぶたの場合があります。

 

その場合、両親より1個上の祖父母どちらかあるいは片方が二重まぶたの場合があります。

 

隔世遺伝は間歇遺伝とも呼ばれます。「先祖がえり」も隔世遺伝の一部です。隔世遺伝には生物学の遺伝的要素が関わっています。

 

遺伝の仕組みを発見したのは植物学者のメンデルです。メンデルの発見した遺伝の仕組みは「メンデルの法則」と呼ばれています。メンデルの法則について解説します。

 

遺伝子には2タイプあります。優性遺伝子劣性遺伝子です。

 

例えば優性遺伝子をX、劣性遺伝子xをとします、遺伝子は2つが対になる事で劣性か優性かの性質(人間であれば1重か2重か、直毛か巻き髪か等)が決まります。

 

組み合わせがXYであれば優性の性質が現れます。xyであれば劣性の性質が現れます。Xyであればどちらかの優勢な遺伝子が形質で(この場合はXが)現れます。

スポンサーリンク

隔世遺伝のメカニズム

 

隔世遺伝のメカニズムは優性遺伝子劣性遺伝子が関わっています。隔世遺伝が起こるのは親が劣性遺伝子を持っている場合です。

 

例えば、ある個性の遺伝について、優性遺伝子をX、劣性遺伝子をxとします。

 

ある個性が劣性遺伝子xの子がいるのですが両親は全く劣性遺伝子xの個性をもっておらず、

逆に優性遺伝子Xの個性ですが、祖父母のどちらかは劣性遺伝子xの個性を持っているという隔世遺伝の場合、子の遺伝子対の可能性は、xx(劣性遺伝子)で、

親は2人とも(優性遺伝子)XX、そして祖父母は片方が(劣性遺伝子)xxで、

もう片方は(発現は優性ですが、遺伝子は優性遺伝子と劣性遺伝子両方が混じっています)XXかXxとなります。

 

個性などの遺伝情報を記録している物質がDNAです。DNAは細胞の核にしまわれています。

 

DNAはとても長い為、ヒストンと呼ばれるタンパク質が巻きつき、それがたたまれて収納されています。

 

DNAとヒストンの組み合わせが染色体です。DNAによって優性遺伝子や劣性遺伝子が決まります。

スポンサーリンク

血液型は隔世遺伝が深く関わっている

 

血液型も遺伝が影響します。血液型にはA型、B型、O型、AB型が存在します。

 

メンデルの法則に則ると血液型の遺伝の対はAA・AO・BB・BO・AB・OOです。このうちAとBは優性遺伝子、Oは劣性遺伝子です。

 

両親、祖父母、そして祖先がこれら6タイプのどの遺伝子対を持っているかで子や孫の血液型が決まります。

 

AAとAOの遺伝子対を持っている人の血液型はA型となります。BBとBOの遺伝子対を持っている人の血液型はB型です。

 

ABの遺伝子対を持っている人はそのままAB型となります。OOの遺伝子対を持っている人の血液型はO型です。

 

血液型の隔世遺伝には様々なパターンがあります。

 

子はO型ですが両親がO型ではなくA型もしくはB型の場合は両親の遺伝子対はAOもしくはBOとなります。

 

両親が劣性遺伝子であるOを引き継いでおり、これはその前の世代(子からみた祖父母)の誰かにO型がいることになります。

 

AB型については親がA型、B型で遺伝子対がAO型とBO型の場合に隔世遺伝が起こります、この場合祖父母の片方はAB型でもう片方はO型かAO、BOの遺伝子対を持つA型かB型になります。

スポンサーリンク

遺伝が影響するといわれている特徴

 

体型も遺伝が関わっている

体型にも遺伝子が存在します。なんと肥満に関わる遺伝子が研究で判明しているのです。肥満に関わる遺伝子は約60種類あると言われています。

 

その中で肥満に大きく関わっているのは3種類です。この3つ肥満の遺伝子は肥満の体型によって区分されます。

 

りんご型の肥満は内臓脂肪が多いです。りんご型の肥満はお腹周りが太りがちです。

 

バナナ型の肥満は太りにくのですが一度太ると痩せにくい体質になります。

 

洋梨型の肥満は上半身より下半身が太りがちです。

 

血液型で実の親か分かる

見出し3で解説した通り、血液型も遺伝が関わっています。血液型は実の親から引き継がれる為、実の親なのか知るための手がかりの一つです。

 

A型、B型の人で両親がどちらともO型はあり得ません。またA型の人で両親がB型、O型の場合もあり得ません。逆もしかりでB型で両親がA型、O型の場合もありえないのです。

 

*理想上はそうですが、血液型全てがメンデルの遺伝法則に則っているわけではなく、もう少し複雑なので、実際の親子でもこの組み合わせが出てくる場合があります。

 

2世〇〇も遺伝

よく言う2世タレントや2世政治家についても遺伝が関わっています。遺伝子にはその人の性格だけでなく運動能力や思考などの情報が引き継がれる為です。

スポンサーリンク

親が一重で子は二重。顔は隔世遺伝しやすい

 

目の二重まぶた一重まぶたも遺伝子が関わっています。優勢劣勢でいうと二重の方が優性遺伝子の場合が多いです。

 

但し、まぶたの場合は優性遺伝子や劣性遺伝子の二タイプの遺伝子対のみで形が決まるわけではありません。優性遺伝子や劣性遺伝子以外にもそれらを制御する遺伝子も存在します。

 

また奥二重であったり、成長に伴って変化してゆく場合もあります。

 

目以外にも鼻や全体の骨格についても顔は両親、祖父母がもつ様々な遺伝子がランダムに組み合わされて(メンデルの法則は基本法則であり、遺伝子の形質発現はそれよりも複雑です)成り立ちます。

スポンサーリンク

遺伝しやすい病気の確立はどの位

 

高血圧も遺伝することがある

高血圧は脳梗塞や腎臓病を引き起こし易いです。高血圧は塩分の摂りすぎや運動不足などの生活習慣によって引き起こされるものと遺伝によって引き起こされる場合があります。

 

両親とも高血圧であった場合は子どもは遺伝で50%の確率で高血圧になると言われています。

 

糖尿病も遺伝することがある

糖尿病には二タイプ存在します。1型糖尿病2型糖尿病です。

 

2型糖尿病は偏った食生活や運動不足が原因です。1型糖尿病は遺伝が原因の1つと言われています。

 

2型糖尿病は血糖を下げる為のインスリンが体内で分泌はされています。

 

2型糖尿病ではインスリンは分泌されていますが、そのインスリンが糖分を分解する所で働かなかったりする為、血糖が上昇しがちになってしまいます。

 

1型糖尿病はインスリンを分泌する所が機能していない為、インスリンそのものが分泌されていません。

 

2型糖尿病は最初は飲み薬での治療がほとんどです。1型糖尿病では最初からインスリン注射を行います。

 

1型糖尿病は遺伝子が原因とされていますが遺伝で引き継いで発症する確率はかなり低いです。

 

若くして認知症に!?若年性アルツハイマーとは

アルツハイマーとはいわゆる「認知症」の1つです。認知症といえば高齢者がなるものと思われがちです。しかし、若い方でもなることがあるのです。

 

若年性アルツハイマーは早くて40代で発症します。若年性アルツハイマーの症状の特長は「うつ状態」「徘徊」です。

 

若年性アルツハイマーは遺伝が大きな原因と言われています。若年性アルツハイマーは現在、遺伝子検査や身内に同じ若年性アルツハイマーの人が居たかで検査を行います。

 

若年性アルツハイマーは薬で進行を遅らせることができます。

 

隔世遺伝について解説しました。病院などでは病気について、家族の病歴について聞かれる場合があります。

 

病気も隔世遺伝する事があるので直近の両親だけではなく、祖父母の代まで知っておいて答えた方が良いでしょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ