頭がぼーっとするのは病気かも!その原因を知って対策を!
<監修医師 豊田早苗>
起きている時、常にフル回転している頭。調子が良いと仕事も捗りますが、集中力はそんなに長く保てないもの。
気がついたら頭がぼーっとしてきた・・なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか。
その原因、ただの疲れと決めつけてしまうと危険です!もしかすると病気が潜んでいる可能性があるかも・・・
今回は、頭がぼーっとする原因と頭にまつわる話をしていきたいと思います。
頭の構造と役割
まず、頭の働きをクローズアップしていきましょう。頭には大脳・小脳・脳幹と体を調整している大切な部位があり、それぞれ働きが異なります。
大脳
脳の80%を占めている部分で、情報分析や感情のコントロールをし、目や耳からの情報によって記憶や決定など行っている。
小脳
運動機能の調整を行う部分で、皮膚や筋肉からの情報から運動ができるように働きかけたり、体のバランスを整えたりする。
脳幹
生命の維持に欠かせない、呼吸・心臓を動かす・平衡感覚のコントロール、ホルモンの調整を司っており、別名:生命脳と呼ばれる。
体の司令塔であり、繊細かつ複雑な回路になっている。
ぼーっとすることが多くなったり、注意力が散漫になっている自分に気づいたら危険信号のサインです。
問題を洗い出して、早めに手を打つことが肝心です。
頭がぼーっとする原因と対策
何気なく過ごしている毎日の中に原因は潜んでいます。確率の高そうな順にご紹介しましょう。
睡眠
“寝溜めと食い溜めはできない”って言葉を聞いた事はありますか?昔、平日の睡眠不足を週末に補うべく眠り続けたことがありました。
が、寝すぎてだるい・頭が重い・夜に眠れずと三重苦に陥り、せっかくの休みを棒に振って後悔した記憶があります。
睡眠時間は少なすぎても多すぎてもダメで、何より良質な睡眠を取っているかがとても重要なのです。
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ストレス
人間関係や忙しさは、知らない間にストレスとなり負担になっていることがあります。気がついた時には重症だったりすることも・・
そんな時はここぞとばかりに自分を解放し、労わってあげて下さい。そして自分に合うストレス解消法を1日も早く見つけましょう。
カラオケで声を出す。別世界に誘ってくれる映画や読書、スポーツで汗を流す。友人や家族と美味しいものを食べたり、じっくり会話する。
といった時間を持つことなど。自分に合う方法が分かれば、ストレスを和らげる手助けになります。
食生活
食生活が乱れると、体調や肌にじわじわと現れます。
1日3食バランスの良い食事が理想ですが、忙しい朝は1杯の白湯を摂るだけでもデトックス効果や、冷え性の改善などいいことずくめなので早速取り入れたいところです。
欲を言えば、和食中心の生活を心がけると病気のリスクを遠ざけてくれるそう。
野菜と果物を積極的に採ると美肌効果というオマケつき。
中でも果物に豊富に含まれるビタミンCはカゼなどの予防の他にストレスにも効果があると言われています。
姿勢
同じ姿勢で居続けたり、背中を丸めていると血流が悪くなって頭に酸素が行き渡らなくなることも原因の1つです。
簡単なストレッチは体がほぐれて楽になります。ほどよい休憩をとりましょう。
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要注意!頭がぼーっとするのは病気かもしれない!
上記で心当たりがなかった場合、病気が潜んでいる可能性が高くなります。
疲れと似ている症状の病気についてお話していきましょう。
自律神経失調症
生活リズムの乱れ・過度なストレスなどが引き金となり、自律神経が乱れ不調となる。
症状:
吐き気・倦怠感・頭痛・動悸・不眠・めまい・手足のしびれなど。
自律神経の乱れは頭のだるさを引き起こすだけでなく、血の気が引く原因にもなります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみて下さい。
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心因性の病気
職場でのストレス・人間関係・自分自身の性格・ダメージを受ける出来事などが発端となって発症する。
症状:
不安感・動悸・息苦しさ・冷や汗・不眠・食欲不振・過剰飲酒など。
更年期障害
女性ホルモンの量が減少することで自律神経失調症状が出たり、更年期の年代を取り巻く社会の変化からくる精神的なストレスが関係。
症状:
ホットフレッシュ(のぼせ・ほてり)・情緒不安定・憂うつなど。
認知症
ごはんを食べたことを覚えていないなど今までわかっていたことがわからなくなる状態のこと。
症状:
同じ事を何度も繰り返す・物忘れが目立つ・家に帰れなくなるなど。
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まとめ
忙しい毎日を送っていると、軽度な不調は見過ごしてしまいがち・・症状が酷くなれば、改善に時間がかかってしまいます。
毎日少しでもセルフメンテナンスの時間を設けることが明日の健康に繋がっていくと思います。
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