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光くしゃみ反射になる原因!【てんかんとの関係性は?】

<監修医師 豊田早苗>
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強い光を見るとくしゃみが出る。冗談のようにも聞こえますが、こうした症状を抱えている人は思いのほか多い物で、心当たりがある人も少なくないかと思われます。

 

この症状は光くしゃみ反射と呼ばれており、一部の論文では「染色体上にある優性遺伝子が引き起こす突発性太陽視覚症候群(Autosomal dominant Compelling Helio-Ophthalmic Outburst syndrome)」、略称「ACHOO(へっくしょん!)」ともされています。

 

光くしゃみ反射の原因は、遺伝的な要因で神経に生じるわずかな違いです。

光くしゃみ反射は光の刺激によって生じるてんかん発作と、なんらかの関係がある可能性があり、研究がすすめられています。

 

今回は光くしゃみ反射が起きる原因と、注意するべき病気であるてんかんとの関連性について紹介していきます。

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光くしゃみ反射で出る症状

 

光くしゃみ反射はその名のとおり、光を見るとその刺激でくしゃみが生じる反射です。

良く晴れた日に屋内から外に出たときや、外にいるときに太陽の光が直接目に入ったときなど、まぶしさを感じた瞬間にくしゃみが出ます。

 

くしゃみの回数は1回か2回だけで、連続して何回も出ることはありません。

どの程度の光を見るとくしゃみが出るのかは個人差が大きく、太陽を直接見るぐらい強い光でないとくしゃみが出ない人もいれば、室内の明かり程度の光でもくしゃみが出る人もいます。

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光くしゃみ反射になる原因

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光くしゃみ反射が起きるメカニズム

光くしゃみ反射が起きる仕組みや理由は、今のところはっきりとはわかっていません。

一番有力とみられている説は、瞳孔の調整をつかさどる部分と、鼻水を分泌させる神経との関係です。

 

動物の目は光刺激を受けると、反射が起こって瞳の直径を絞って入る光の量を少なくします。

このときには脳のEW核という部分が信号を受け取って反射を行わせるのですが、このEW核は瞳を動かす筋肉を調節する神経だけでなく、鼻水の分泌を促す神経にもつながっているらしいとのことが明らかになっています。

 

鼻水が分泌されると、鼻をムズムズさせる情報が脳のくしゃみ中枢へと到達し、くしゃみへとつながります。

つまり、目から入った光刺激の信号が、EW核という部分を介して鼻水を分泌する神経にも流れ、くしゃみが生じるというわけです。

 

光くしゃみ反射の遺伝について

この光くしゃみ反射はアレルギーのような免疫反応に由来する物とは異なり、神経を流れる信号による正常な反射の一種です。

しかし誰にでも起こるわけではなく、特定の遺伝子を持っている人にしか起こりません。

 

この光くしゃみ反射を持っている人の家系では、同様の反射を持つ人の割合が高いので、この形質は優性遺伝(表に現れやすい遺伝)するもののようであると推察されています。

 

この反射は生まれたときから出る物なので、赤ちゃんでも光くしゃみ反射をする子は多くいます。

 

どのぐらい人が光くしゃみ反射を持っている?

鹿児島大学が749名の人を対象にして研究を行ったところ、約25%の人が光くしゃみ反射を持っていることが明らかになっています。

しかし、この中には「まれにしか起こらない人」「若いころは怒ったが、年を取ってからは怒らなくなった人」も含まれているので、日常的に光くしゃみ反射が起こる人はこのさらに半分程度と考えられています。

 

それでも、決して稀な物ではないことは確かです。外国人には起きないということも無く、英語ではphotic sneeze reflexまたはlight sneeze reflexの名前で呼ばれています。

 

もちろんACHOOの名前を提唱したのも英語論文です。古くは3世紀の古代ギリシャの哲学者アリストテレスの本にも、同様の症状が言及されているほど、海外でも古くから知られています。

 

対策や治療法について

光くしゃみ反射はアレルギーなどとは異なり、神経そのものがそうした反射を起こす体質であり、異常な物ではありません。

また、治療する方法もありません。眩しいと脳が反応する刺激が来ると鼻にも伝わるようなので、サングラスをするのが一番効果的だと考えられます。

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光くしゃみ反射とてんかんとの関係性

 

光くしゃみ反射を持つ人は、もしかすると「てんかん(癲癇)」を起こしやすい傾向があるのではないかという説もあります。

てんかんは脳の電気信号を伝える神経細胞の間で、異常に強い電気信号が流れることで生じる現象です。

 

脳のどこの部分で異常な信号が流れるかによって起こる症状は違いますが、脳全体に広がると意識を失ったり、倒れて痙攣したりするなど、危険な状態になります。

 

発作は数秒から数分しか続きませんが、突然意識を失ったり倒れたりするのは当然危険ですし、発作は繰り返す傾向にあるので、抗てんかん薬による抑制が大切になります。

 

てんかんの発作が起こるきっかけはいろいろで、強い光を見た刺激が原因である光誘発性のてんかん発作も良くあります。

2010年に行われた光くしゃみ反射の研究で、1万人の遺伝子型を解析することで、この反射が起に関係する2つの遺伝子が特定されました。

 

この発見された2つのうちの一方は、光誘引性のてんかん発作と関連がある遺伝子の側で見られるので、両者に関連性があるのではないかとも考えられていますが、具体的なことはまだわかっていないようです。

 

基本的には害はないのですが、車を運転中にトンネルから出たときにくしゃみをして、事故につながる危険性もないとは言えません。

光くしゃみ反射が良く起きる人は、運転中のミスを防ぐためにもサングラスなどで対策をしておきましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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