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力が入らない原因はこれだった【10の病気を徹底解説!】

だるい 

最近、医療現場では「力が入らない」と訴える患者さんが多いようです。物が掴めない、腰が砕けたようで立てない、歩けないなど症状は様々であり、原因も一つではありません。

 

症状によっては、病院へ行くべきか、このまま様子を見た方がよいのか判断に困る場面もあるでしょう。さて今回は、力が入らない原因についてまとめていきたいと思います。筋肉や神経の意外な病気について徹底解説いたします。

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力が入らない原因

 

過労や運動

歩き過ぎや反復作業など筋肉を使い過ぎると、極度にだるくなって手や足に力を入れるのもしんどくなることがあります。この場合は、休息することで回復します。

仕事や家事、育児など、日常の小さな疲労も蓄積すればひどい倦怠感や脱力感を引き起こしますので注意が必要です。

 

また、体を酷使する激しい運動や労働では、身体のエネルギーをつくるのに必要な栄養素を消耗するので、一気に疲れを引き起こします。

力が入らなくなるほどの過労や運動というのは稀で、一晩眠ればある程度回復するのが普通です。もしも身体を酷使した覚えがない場合や、倦怠感・脱力感が寝て休んでも回復しない場合は何か他の原因が考えられます。

 

カリウムの過剰摂取

手足に力が入らないとき、筋肉を動かす神経が上手く働いていないことが原因の場合があります。

大豆、昆布、わかめ、ひじきなどに多く含まれるカリウムというミネラルは、過剰摂取すると体内のスムーズな神経伝達を阻害します。そのため、手足だけではなく全身の動きが鈍くなったり、自律神経にも影響を及ぼすのです。

 

たとえば、副交感神経はリラックス時に優位な神経ですが、これが鈍くなることで不眠や食欲不振、瞳孔が開くことで目の眩しさ等の症状が現れます。

 

ストレスがカリウムを増やす!?

カリウムは過剰摂取していなくても体内で増えてしまう可能性があります。それはストレスの影響です。通常、体内でカリウムはナトリウムとバランスをとりながら存在し、余分なナトリウムと一緒に尿となって排出されます。

このとき、アルドステロンというホルモンが関与しますが、アルドステロンの分泌量はストレスによって一時的に増加します。

 

もし長期間ストレスにさらされ続けると、アルドステロンの生産が間に合わず、カリウムの排出が不十分になってしまいます。カリウムが体内で増えると、過剰摂取と同様に神経伝達が鈍り、力が入らなくなったりします

 

低血糖

低血糖は糖尿病でも起こる症状ですが、病気ではない人でも食事を摂らなかったりすると、手足のふるえや疲労感、集中力の低下、激しい空腹感やイライラ感などの症状が現れます。

この場合、糖分を摂取して血糖値を正常に戻すと症状が回復します。

 

病気

力が入らない状態が続くようなら、疲れや加齢のせいと決めつけずに病気を疑った方がよい場合もあります。

ちなみに、力が入らなくなる原因は大きく分けて6つあります。

 

1つ目は整形外科的に部分的な神経の圧迫や骨の障害があること、

2つ目は脳や脊髄に問題がある中枢系神経の病気

3つ目は神経自体が抗体や染色体異常で傷つく病気

4つ目はうつなど精神科に関係する病気

5つ目は糖尿病や腎臓病などの内臓疾患

6つ目は睡眠不足や偏食、飲酒などの生活習慣の悪化などです。

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力が入らなくなる病気

 

橈骨神経麻痺

橈骨とは肘の外側から親指に向かってのびる骨で、橈骨神経はその付近を支配しています。そのため、親指と人差し指の付け根の周囲に麻痺と感覚障害が起こります。

 

手首が上がらず、指を伸ばすことができないために下垂手となります。症状が軽い場合は、しびれだけが出ることもあります。

橈骨神経麻痺は、長時間の神経の圧迫によって起こります。薬の服用で1〜3ヶ月で完治するケースがほとんどです。

 

ギラン・バレー症候群

ウイルスや細菌感染が引き金となり、アレルギーの異常反応として体内の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。

力が入らなくなる数週間前に風邪や下痢の症状があった場合には、ギラン・バレー症候群が疑われます。

 

これは、筋肉を動かす運動神経が傷つけられることで、両手足に力が入らなくなります。重症の場合は顔面の麻痺や呼吸障害を起こします。

 

また、軽度で感覚神経も侵される場合があり、しびれが出ることがあります。ギラン・バレー症候群は2〜4週間目でピークに達した後、進行は停止します。3〜6ヶ月で完治しますが、10〜20%に後遺症がみられます。

誰でも突然発症する可能性のある病気ですが、女性より男性の方が多いと言われています。

 

脳卒中

脳梗塞や脳出血をまとめて脳卒中といいます。脳の血管が詰まって細胞が壊死したり、出血による血腫が脳細胞を圧迫することで、脳から運動の指示が出せなくなり力が入らなくなります。

 

多くの場合は左右どちらかの半身に現れ、その他に言語障害や意識障害、頭痛や嘔吐などの症状が一緒に出ることもあります。脳卒中は、死に至る場合や後遺症に苦しむ場合が非常に多いため、一刻も早い治療が求められます。

 

筋萎縮性側索硬化症

身体を動かす指令は脳から脊髄を経由して、最終的に運動ニューロンという神経細胞によって筋肉に至ります。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、この運動ニューロンが変性する病気の一つで、極めて進行が早く難治性で、発症は40〜60代が多く、また女性より男性の方が多いとされています。

 

手足の動きに違和感を感じたり、力が入らない、筋肉がつっぱる、呂律が回らない等の症状から始まることが多く、進行と同時に筋肉がやせ細っていきます。

全身の筋力が弱くなっていくため、食べること、話すこと、呼吸をすることも障害されていきます。

 

変形性頸椎症

頸椎という首を支える骨に骨棘という変形が起き、脊椎を通る神経を圧迫します。しびれや痛み、手足に力が入らない、首周囲の靭帯や筋肉がこる等の症状が現れます。

頸椎と椎間孔を通る神経根が圧迫された場合を、頸椎症性神経根症といいます。腕や指先までの響くような激痛やしびれが初期症状ですが、進行すると腕に力が入らなくなったり、感覚が鈍くなります。

 

両方の腕に症状が出ることはめったになく、進行せず自然に良くなることも多いです。

頸椎の脊髄が圧迫された場合を、頸椎症性脊髄症といいます。左右の手足、体幹に力が入らなくなったり、感覚が鈍くなります。

症状が進行すると、排尿までに時間が掛かったり、尿を漏らしてしまう神経因性膀胱という症状も現れます。

 

神経根症と脊髄症の中間にあるような病気が頸椎症性筋萎縮症です。腕の痛みやしびれはさほどないのに、腕や指の力が弱くなって筋肉に萎縮がみられます。

保存療法により6ヶ月ほどで改善する場合が多いですが、3ヶ月経過しても良くならない場合は手術が必要です。

 

重症筋無力症

ギラン・バレー症候群と同様に自己免疫疾患の一つで、運動神経の信号を受け取る筋肉側の受容体が破壊されます

全身に力が入らない、疲れやすい等の症状や、特に眼瞼下垂が特徴です。進行し重症化すると呼吸困難に至ることもあります。早期発見・治療ができれば比較的予後は良好といわれています。

 

自律神経失調症

睡眠不足や食生活の乱れ、ストレス、ホルモン分泌の影響などによって自律神経が乱れる病気自律神経失調症といいます。

自律神経のうち、交感神経が高ぶると、脈拍が早くなり、血管が収縮し、背中の筋肉の一部である脊柱起立筋が上手く動かせなくなることがあります。そのため、腰がすくんで立てなくなることがあります。

 

この他、手足に力がはいらない、慢性的疲労感、倦怠感、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、耳鳴りなど症状は様々です。

精神が不安定になりやすく、イライラ感、抑うつ感なども伴うことがあります。リラックスや生活リズムを整えることが重要ですが、抗不安薬などの薬物療法も併用して経過をみていきます。

 

うつ病

うつ病でも、手に力が入らない、全身の倦怠感などの症状が現れます。

性格が真面目で人当たりが良く、責任感の強い人になりやすく、強いストレスによって、神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が減少し、脳の前頭葉の血流や代謝が低下するのが特徴です。

 

慢性疲労症候群

原因不明の強い疲労が6ヶ月以上続く場合、身体的検査で何の病気も見つからず、精神疾患も当たらないとき慢性疲労症候群と診断されます。

微熱、喉の痛み、頭痛、不眠、うつ病に似た気分障害などの症状が現れます。うつ病の症状は朝に重く午後に軽減されることが多いですが、慢性疲労症候群の場合、午後の方が抑うつ気分が強まる傾向にあります。

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力が入らないときはここで診てもらおう

 

まずは脳神経外科!

心当たりがないのに、力が入らなくなったときは、まずは脳神経外科で脳に異常がないかを疑いましょう。

もしも脳卒中の予兆だとしたら放っておくと意識消失したり命に関わることがあります。それから、神経や筋肉の異常を検査する神経内科の受診も重要です。

 

自己判断はやめましょう

力が入らなくなる原因は、整形外科疾患やストレスによる心の疾患、薬の副作用やミネラルバランスの問題によるもの等、なんとなく思い当たるものから、全く予期せぬ病気まで様々です。

早期の適切な治療で症状が治まるものも多いので、決して自己判断で受診しなかったり経過観察したりせずに、気になったときに受診しましょう。

 

今回は、力が入らなくなる原因と病気について解説しました。突然、手足や全身が自由に動かなくなったら誰だってパニックになってしまいますよね。

疲れ過ぎや単なる筋肉疲労の場合は休めば回復しますが、もしも心当たりがないときは要注意です。中には、脳卒中のように命に関わる病気が原因のことがありますので、直ちに受診をおすすめします。

 

力が入らない原因は今回まとめた病気以外にもたくさんあります。いつ自分の身に起きてもおかしくない症状ですので、気をつけていただきたいです。

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