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高山病は危険な症状!しっかり対策をしよう【予防薬も詳しく解説】

<監修医師 まっちゃん>

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自然を満喫したり、日常から離れるために登山をする人が増加しています。

3,776メートルの富士登山ほど本格的でなくても、ちょっと高いところまで気楽にトレッキングという人も増えていますね。

 

登山人口が増えて団体旅行も多くなっているようですが、ある程度の高さまで登るとしたらそれなりの装備や体力がなくては高山病になる恐れがあります

心の休日のための登山、高山病対策をしっかりとっていきたいですね。

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高山病とは?

 

高山病は「高度障害」とも呼ばれる症候群のことで、山酔いと言われることもあります。

 

山の標高に反比例するように気圧が下がっていきます。気圧が下がると酸欠を起こし、それにより血液中の酸素濃度が低下して低酸素症を招き身体のあちこちに不調症状が生じます。

 

およそ3,000メートルの山頂では体内の酸素量が平地の半分以下まで減るのですが、実際高山病のリスクは1,000メートルから始まっているのです。

1,000メートルぐらいの山なら大丈夫と思うのは間違いで、妊婦や高齢者・幼児や呼吸器循環器系の疾患を持っていたりしたら急性高山病を起こす危険もあるのです。

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高山病の特徴的な5つの症状

 

低酸素症により発生する高山病ですが、どのような症状があるのでしょうか。

 

必ず起こる頭痛

身体で一番酸素を必要とする臓器はなのです。一番必要な酸素が少なくなることで、必ず頭痛が起こります。

常に頭が痛かったり、振るとひどく痛んだりします。

 

消化器症状

食欲減退・吐き気とともに、消化器の機能が落ちることに気圧低下が手伝って腸管内にガスが溜まります。

そうなると腹痛や「おなら」が出やすくなることもあります。食べるとすぐに戻してしまったりします。

 

身体のだるさ

疲労感とともに脱力感強い倦怠感が起こります。動けないほどのだるさに襲われることもあります。寒さのために低体温を起こして寒気に襲われることもあります。

 

めまいや睡眠障害

めまいや寝付けないなどの睡眠障害イライラふらつきなどの運動失調が起こります。

 

圧迫感やむくみ

手や顔がむくんでものが握りにくくなったり、いくら息を吸い込んでも胸が圧迫されているような症状があります。

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高山病になった時は速やかに対処しよう

 

日本で高山病というと富士山のような高い山に登る時と思いがちですが、海外ではチベット高原のようにヒマラヤ山脈近くでは標高が高いため旅行者が高山病にかかることもよくあるようです。

 

まずは保温・安静

それ以上登ることはやめ、身体を低酸素状態に慣らすためにも暖かく保温して安静と休息を十分にとり体力消耗を抑えましょう。

 

その日宿泊する場所に到着しているなら、少し動いて運動した方が血流がよくなり酸素の取り込みの後押しができますね。

 

水分補給と腹式呼吸

トイレが有料のところがあったり遠かったりで利用しづらく水分補給をできるだけしないようにすることがあるようですが、それはやめましょう。

高所では脱水が起こりやすく感覚が鈍くなるので危険です。

 

水分補給とともに欠かせないのは腹式呼吸です。いくら息を吸っても胸が抑えられるような感覚を和らげるには腹式呼吸をして酸素をより多く取り込めるようにしてみましょう。

 

酸素吸入は一時的な補強と考えて

パルスオキシメーターという血中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍を測定する小型の器械があります。

採血せずに血液中の酸素の状態を知ることができる便利な機器で、登山ツアーなどではガイドが携行していることもあります。

 

血中酸素飽和度が90%を切ったら酸素吸入が必要なレベルと言えるでしょう。

酸素吸入は携帯用の酸素ボンベ(缶)がお馴染みなようですが、実際効果は「多少はあるかも」レベルです。

 

確かに一時的な補強として酸素吸入して休養するのは良いかもしれませんが、根本的には下山も考える必要があります。

 

実際、血中酸素飽和度が80%を下回わった場合は、下山しないと高所障害を通り越して命の危険も伴う危険な状態に陥ってしまいます。

 

軽度の頭痛には鎮痛解熱剤も

頭痛だけに効果のある鎮痛解熱剤なら水分とともに服用しても対策にはなります。アセトアミノフェンなら携行薬の中にも含めることができます。

 

注意しなくてはならないのは鎮静作用のある薬は避けるということです。鎮静作用が催す眠気は高山病に大敵なのです。

 

緊急事態にはガモウバッグ

もしも負傷していたり症状が重度な場合は移動が困難となります。

このような場合にはガモウバッグという加圧カプセルが使用されます。

 

可搬式(持ち運べる)でカプセル内の気圧を上昇させ、下山できなくても標高が下がっている状態を擬似的に作る方法です。このガモウバッグはあくまでも症状が多い場合にしか使用はできません。

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無理は禁物!高山病がキッカケで死亡することもある

 

急速に高度の高いところへ移動することで引き起こされる様々な障害を総合して、「高地障害症候群」と呼びます。

2,500メートル以上の山に登ると主に発症し始める高山病や重症化して起こる障害も含んでいます。

 

重症化して肺胞に水が溜まって起こるのが「高地肺水腫」「高地肺浮腫」、脳が浮腫を起こすものを「高地脳浮腫」と呼びます。「浮腫」とは「むくみ」のことです。

 

「高地肺水腫」は胸部圧迫感や詰まった感じ・鈍い痛みがあり、安静にしていても呼吸困難や喘息のようにゼイゼイしたり咳が多くなります。

また虚脱感や手足を動かしにくいなどの運動能力低下も同時に起こるものです。

 

「高地脳浮腫」は重症化した高山病の最終段階と言える状態で、急性高山病で精神症状・運動失調などを伴います。

 

どちらも危険な状態に変わりはなく、すぐに下山しなくては死に至る状況です。

まずレスキューを依頼するのはもちろんですが、それを待っている時間すらないと思った方が良い状態です。

吸入用酸素を大量に流し、医療者やガモウバッグ・医療用の薬剤が必要になります。

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高山病の予防薬は医師に相談が必要

 

頭痛のみにアセトアミノフェンは効果があるでしょう。しかし、そもそも高地障害症候群になると医師から処方される薬剤しか効果がありません。

 

このように誰にでも高山病の危険はあるものの重症化に備えることができないのかと考えてしまいます。

山に登らなくても標高が高いところへ旅行したり出張に出かける機会があるかもしれない方には参考になる予防薬についてです。

 

チチカカ湖で約3,800メートル、マチュピチュなら約2,400メートルも標高がありますが、どちらにせよ高山病の兆候や症状が出る高度ですね。

 

予防薬としてはアセトゾラミド(ダイアモックス)というものがあります。脳血管の拡張作用があるので血流量を増やして酸素不足を改善します。目的地到着の前日から4日間服用します。

 

このアセトゾラミドは炭素脱水酵素を阻害する薬で、眼科で処方されることもありますが高山病予防の目的でも使用されています。

 

デキサメタゾンという副腎皮質ホルモン剤は高地脳浮腫予防と治療の両方に効果があります。ニフェジピンは高地肺水腫に有効な薬品です。

 

このように、予防や治療に効果的な薬はありますがいずれも処方薬ですし副作用の心配もあります

アセトゾラミドは血圧降下剤との併用ができないなど制約もあるので、必ず医師の診察を受けてから使用することになります。

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入山する前に5つの対策を試してみて

 

高山病の症状や予防薬について解説してきましたが、それ以前にできる対策をご紹介します。

 

日常に取り入れられる運動

ある程度の標高を超える登山といえばトレーニングが欠かせないものでしょう。このトレーニングは高山病予防に案外効果があるのです。

 

有酸素トレーニングは心肺機能を高めて最大酸素摂取量を上げることができます。ジョギングやサイクリング、ちょっと早足のウォーキングなどを取り入れてみましょう。

 

禁酒・禁煙

アルコールは呼吸抑制の作用があるので、低酸素状態に追い打ちをかけて体内酸素摂取量が減ってしまいます。

 

またタバコは血管収縮作用でアルコール同様酸素の取り込みを抑制します。飲酒も喫煙も高山病対策のためにはやめた方が良さそうですね。

 

水分補給とサプリメントの使用

現地でも水分の携行補給は必須ですが、出発前にも十分な水分補給が必要です。

日頃から喉が乾く前に飲むように心がけ、水分補給を習慣づけておくと良いでしょう。

 

決してガブガブ飲むのではなく、少しずつゆっくり飲むことです。スポーツドリンクを水で薄めたものなどが適しています。

 

また女性は特に鉄分不足で貧血傾向にある場合があります。日頃から貧血にならないように鉄分のサプリメントを補充しておくのも備えのひとつです。

 

深く息をしよう

人は疲れてくると特に呼吸が浅くなります。これからもっと酸素が必要になるのに取り込めなくなってしまいます。

 

歩きながらでも深い呼吸をと言われても簡単なことではありませんが、時々立ち止まりながら深呼吸をするなどして酸素を十分に取り込むようにしましょう。

 

横隔膜を十分に動かして胴体全部で呼吸をするイメージが大切です。

 

ゆっくりと登れるルートで高所衰退に備える

登山は急いではいけません。登っては停滞し(休みを取る)、停滞しては登るを繰り返しながら高さに体を慣らすことを「高度順応」と言います。

 

例えば富士山なら半分の5合目あたりで食事休憩をしてちょっと散歩や会話を楽しむ時間をとります。これで身体に標高を記憶させるのです。

 

高所に長期間止まるごとに起こる体力の低下を「高所衰退」と言いますが、高度順応を多く取りながらゆっくりと登っていくことでそれらを起こりにくい状態を作ることができます。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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