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コナダニのアレルギー症状に注意【6つの駆除方法を解説】

<監修医師 田中 恵文>
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コナダニは人に寄生するダニではありませんが、貯蔵食品などに損害を与えるダニです。そんなコナダニはどのように駆除すればよいのでしょうか。生態など特徴を含めてご紹介します。

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ダニとは

 

ダニは昆虫ではなくサソリなどの種類に似た生き物です。ダニの種類は2万種以上ですが、屋内でよく見られるものは15種類ほどです。そのうちの5種ほどを紹介します。

 

チリダニ科

コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど

屋内に生息するダニの80~90%を占めます。

ハウスダスト、寝具、カーペットに生息し、アレルゲン性のダニとしても有名です。

 

イエササラダニ科

イエササラダニ 10~15%

ハウスダストに生息しています。

 

ツメダニ科

ミナミツメダニ、クワガタツメダニ 4~5%

小さい昆虫や他のダニを捕食します。人を刺咬して皮疹を起こします。

夏に畳(藁床)から発生します。

【関連記事】
ツメダニの症状や刺された跡はコレ【5つの駆除方法を伝授】

 

コナダニ科

ケナガコナダニ 1~2%

湿度の高い所で繁殖します。保存食や新しい畳にも発生します。

 

ホコリダニ科

ナミホコリダニ 1.5%

ハウスダストに生息します。カビを餌にしているといわれています。

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コナダニの特徴

 

コナダニは体長0.3~0.5mmの乳白色のハサミ型の口器をもつダニです。気温25~30℃、湿度75~85%の環境を好みます。繁殖力が高く、メスは1日に約13個、生涯に約150個の卵を産みます。

食品やカビを餌としており貯蔵食品、畳、ハウスダスト、医薬品等に発生します。卵から成虫になるまでに10日ほどしかかかりません。梅雨の頃(6月)~冬にかけて多く発生し、被害のピークは6~8月です。

 

コナダニの3つの被害

 

コナダニは人を刺したり、吸血することはありませんが以下の問題があります。

 

ダニアレルギー

ダニが繁殖した食品を食べたり、死骸を吸い込むことによってアレルギーが出る場合があります。

以下の体質の人は特に注意しましょう。

 

✅ ハウスダストなどのアレルギーを持っている人

✅ アスピリン不耐症

 

また、小麦粉やお菓子などの使いかけ、食べかけのものを密封せずに置いておくと食品の中に発生します。貯蔵方法に注意するようにしてください。

 

ツメダニの被害

コナダニが発生するとそれを餌とするツメダニも繁殖します。ツメダニは他のダニを捕食するだけでなく人も刺して体液を吸います

人の場合、皮膚の柔らかい部分(腹、内また、尻など)を刺します。赤い皮疹ができ、1週間ほどかゆみが続きます。皮疹の跡は色素沈着が起こります。短くて1か月、長ければ1年以上色素沈着が残ります。

その他、ダニが原因となる湿疹についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
ダニによる湿疹の症状はコレ!見分け方と治療法も知っておこう!

 

アナフィラキシーショック

粉もの(小麦粉やパンケーキミックスの粉等)にコナダニの死骸や糞が混ざっているのに気付かず食べてしまいアナフィラキシーショックを起こす人がいます。

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コナダニを退治しよう

 

シート

ダニ退治シートとして売られています。ガスバリア性があるシートの場合、殺虫成分が大気中に出ることがないので手軽に安全に使えます。

 

煮沸消毒

粉ものなどを保管するスペースを熱湯消毒します。卵まで効果があります。

 

乾燥

日光による乾燥、高温乾燥によって死滅させます。

 

燻蒸

密閉した室内等にガスを充満させて殺虫します。卵には効きません。

 

吸引

掃除機などにより吸引します。長時間の効果はありませんが、こまめに行うことにより効果が高くなります

 

密閉

コナダニが入り込まないように密閉容器で食品を保管します。

 

コナダニは高温に弱いので煮沸、天日乾燥などによって死滅させることができます。

また死滅はできませんが、食品を10℃以下で保存することによって増殖を抑えることができます。また、ストックする場所はアルコール消毒をすることによっても効果を持続させることができます。

 

いかがでしたか。コナダニは室内に生息するダニの中でも比率的にはあまり高くありませんが、食品に発生するため気をつけなければいけません。

食品を保管するときにはジップロックや密閉容器を使う、冷蔵庫に保管するなどして発生させないようにしましょう。

 

その他、屋外のダニにも注意が必要です。くわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
マダニの3つの取り方【人間が刺されたらワセリンが活躍!】

 

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