ザイザルの5つの効果!副作用に注意して!
<監修薬剤師 サリー>
今回は2010年と比較的新しく発売されたザイザルについてご紹介します。
まだ試したことがなく、「効き目はあるの?」と心配の方もいらっしゃるでしょう。
ザイザルは花粉症をはじめ、いくつかのつらい症状を緩和させてくれる薬です。今回はザイザルの効果と副作用について調べてみましたのでご覧ください。
気になる所から確認してみよう
ザイザルとは?
ザイザルは2010年に発売されたアレルギー症状を抑える薬です。
効果の発現がやや遅いものの持続力が長いことや長期使用により改善率が上昇します。
これらは第2世代抗ヒスタミン薬の特徴と言えるものです。
抗ヒスタミン薬について
ヒスタミンとヒスタミンH1(アレルギーや炎症反応に関係する物質)受容体の結合を妨げてアレルギー症状が出ないようにする薬です。
ヒスタミンは脳内で情報伝達物質として働いていますが、
抗ヒスタミン薬を投与するとその活動を抑えてしまうため集中力がなくなり眠気が出てしまう問題がありました。(第1世代抗ヒスタミン薬)
その後、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬が開発され、現在に至っています。この抗ヒスタミン薬が第2世代抗ヒスタミン薬です。
ヒスタミンについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。
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ヒスタミンとは?食中毒やアレルギー症状の原因だった!?
ザイザルにはどんな効果があるのか
蕁麻疹(じんましん)、痒み、湿疹・皮膚炎(アトピー)、アレルギー性鼻炎、花粉症などに効果がありますが、
大きく分けると耳鼻科系疾患と皮膚科系疾患の2つになります。
また小児用シロップもあり、生後6か月から使用可能です。味は小児用シロップによくありがちな「極端に甘ったるい味」ではなく、飲みやすい薄めの味です。
耳鼻科系(アレルギー性鼻炎・花粉症など)
即効性があり効果も1日続きます。くしゃみ、鼻水によく効き、鼻づまりへの効果はそれに比べると若干弱くなります。
季節性(花粉症)、通年性(ハウスダストなど)ともに効果があります。
花粉症の場合、症状が出てくる頃からシーズンが終わるまで寝る前に1錠服用します。
症状が出る前に服用を始めると症状が軽減されます。
皮膚科系(皮膚疾患・・・じんましん、アトピー、かゆみ等)
アレルギー反応を抑え、かゆみの緩和に効果があります。
通常大人では、1回1錠(主成分として5mg)を1日1回就寝前に服用しますが、年齢、症状により医師の判断で適宜増減され、1日の最高服用量は2錠(10mg)です。
1~2週間投与して効果がない場合は別の薬を投与します。
有効率は下記の通りです。
慢性じんましん:77%
湿疹・皮膚炎:66%
慢性じんましんの場合効果に個人差があります。(4-5日かかることもあります。)
アトピーの場合、継続服用した方が効果が出ます。
ザイザルは花粉症に効かない?効果ある人とない人の違い
薬の効果は体質や個人差があります。ザイザルで効果がないという方は医師に相談するのが一番です。
ザイザルの副作用!眠気に注意!
ザイザルの主な副作用は眠気、頭痛、疲労、口渇です。
眠気と言ってもほとんどの人はウトウトした状態で、周囲の物音ですぐに目が覚めますが強い眠気が出ることもあるので注意が必要です。
服用したときには自転車・自動車の運転、高所作業など危険が伴う作業は避けてください。
ごくまれにアナフィラキシーショック症状、肝臓、腎臓、聴覚障害が起こることがあります。
アナフィラキシーショックとは、ある特定の物質を体内に摂取することが原因で、短期間に急激なアレルギー反応が引き起こされる症状を指します。
アナフィラキシー症状は便秘や嘔吐、倦怠感といった比較的軽いものから、意識を失うなど命に関わる状態まで人により様々です。
肝臓、腎臓、けいれん性疾患、てんかんの既往症がある人、高齢者は医師の確認が必要です。
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ザイザルの飲み合わせで注意すべきこと
飲み合わせの心配はあまりありませんが、下記の薬との併用で副作用が出た報告があります。
・テオドール(テオフィリン):ぜんそく
・サンリズム(ピルシカイニド):不整脈
また、脳の神経を鎮める薬(睡眠薬や安定剤)との併用は眠気、ふらつきが起こることがありますので現在服用中の薬については必ず医師に伝えるようにしましょう。
以上、ザイザルについてご紹介しましたがいかがでしたか。
効果のある薬ですが、注意点もいくつかありますので服用する際には医師と相談して安全に服用するようにしてください。
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