花粉症でのどの痛みや咳が辛い。この薬をチェックしてみて!
<監修医師 WASHIO>
なかなか治らないのどの痛み、咳も止まらなくて辛い…。
そののどの痛みと咳の症状はもしかしたら風邪ではなく、花粉症の症状で現れているのかもしれません。
花粉症で症状が現れている場合には風邪薬を飲んでも効果が悪いかもしれません。
なぜなら花粉症と風邪は原因も症状も厳密には異なるからです。
たとえば花粉症の場合には無色透明でサラサラとした鼻水が出ます。風邪の場合には黄色のような色で、少し粘り気のある鼻水が出ます。
つまり症状が異なるために対策やケア方法も微妙に変わります。
そこで今回は花粉症によるのどの痛みや咳に効果的なお薬、自分で出来るセルフケア方法までお話させて頂きたいと思います。
気になる所から確認してみよう
のどの痛みや咳が辛い。花粉症と風邪の症状の見分け方
鼻水や目のかゆみ、鼻づまりが花粉症の代表的な症状として認知されている方はとても多い事と思います。
ですが、花粉症の症状でのどの痛み、咳の症状が現れる事もあるのです。
しかものどの痛みもとてもひどく、咳も止まらないというひどい症状が現れる事もあります。
また花粉症と風邪の見分け方としては「特定の季節になると同じような症状が出るか」といった見分け方があります。
しかし飛散する時期が決まっている杉やひのきならともかく、一年中あるブタクサやイネ科の植物固有の花粉症では、季節からだけでは判断できません。
そこで症状から分かる、花粉症と風邪との見分け方について詳しくお話させて頂きたいと思います。
風邪だと思って風邪薬を飲んでいてもなかなか治らない場合、それは花粉症の症状かもしれません。
なかなか花粉症と風邪との見分け方も難しいのですが、辛い症状を抑える為にしっかりと把握しましょう。
まず5つの項目を比べてみましょう。
のど
花粉症の場合にはのどの痛みに加え、かゆみを伴います。のどに花粉が付着している為、かゆみの症状が現れます。
風邪の場合にはのどの痛みのみで、かゆみは伴いません。のどにウイルスが付着している為、多くの場合痛みが現れます。
また花粉症で喉が痛む場合も、声が出ない、息が苦しいといった症状が現れます。
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鼻水
花粉症の場合には無色透明でサラサラとした鼻水が出ます。風邪の場合には黄色のような色で、少し粘り気のある鼻水が出ます。
ただ花粉症の症状が現れている時には鼻の内側が炎症を起こして腫れてしまいます。その為に鼻づまりの症状が現れるのです。
この場合にはいくら鼻水をかんでも鼻が詰まっている状態になります。また鼻が詰まっているので呼吸がうまくいかず、「息苦しい」と感じることもあります。
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目のかゆみ
花粉症の場合には目のかゆみはあります。代表的な症状です。これは目に直接花粉が付着している場合や、アレルギー反応による場合があります。
かゆみの他、充血や涙が出る事もあります。風邪の場合には目のかゆみはありません。
微熱が出る
花粉症の場合には熱は平熱もしくは微熱です。風邪の場合には微熱から高熱となります。
また花粉症の場合には家にいる時よりも、外出している時の方が花粉の影響を受けますので、熱が上がります。
咳
花粉症の場合も咳の症状が現れます。風邪の場合にはよく現れる症状ですので、見極めるのがなかなか難しいと思います。
花粉症の場合には、のどの違和感や乾燥、痛みや粘膜も荒れてしまいます。咳の症状は花粉によるアレルギー反応によって現れるのです。
のどに花粉が直接付着してしまい、アレルギー反応を起こしてしまいます。花粉に対しての体の防衛反応として咳の症状が現れます。
人によっては夜も眠れない程の状態、咳が止まらない状態にもなりますので、辛い時には病院に行き医師の診察を受けましょう。
その他の症状
花粉症の場合には頭痛の症状も現れます。風邪の場合には頭痛・下痢・吐き気・寒気等の症状も現れます。
花粉症では鼻の炎症により、脳に酸素がしっかりと行かない事により、軽い酸欠状態になります。
そして頭痛を引き起こし、ボーっとして集中出来なくなってしまいます。下痢や吐き気の症状は花粉症では現れません。
また痰(たん)は風邪だけではなく花粉症でも起きます。
これは鼻の腫れにより鼻から外に出られなかった鼻水が、少しずつ喉を通ってそこから痰という形で口の中に分泌されるためです。
この痰は後鼻漏(こうびろう)と呼ばれる症状です。
そして花粉症にかかるとリンパ節も腫れる場合があります。
リンパ節の腫れは体内の免疫機能に異常が起きることで見られる症状です。花粉症が原因となり体内の免疫機能のバランスが崩れると引き起こされます。
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さらに花粉が身体の奥深く、肺にまで入り込んだ場合、「肺が痛い」と感じることもあります。
肺だけではなく、胃に花粉が入り込むと嘔吐、腸に入り込むと下痢といったふうに身体各所に異常が出ます。
また胸の痛みは肺由来ではなく、息苦しいせいでもっと酸素を取り込もうと胸筋が精一杯頑張った結果の筋肉疲労からくる場合もあります。
こうして見ると意外と花粉症と風邪では症状が違います。これらの症状が1週間以上続いている場合には花粉症の可能性が高いです。
しかし、個人差があり、全ての症状が現れる訳ではありませんので、自己判断はなかなか難しいかもしれません。
症状がひどく辛い場合には病院に行き、医師の診断を受けましょう。
「何科に行けばいいのか分からない」という方は耳鼻科かアレルギー科を受診するのが一番ですが、もしご近所にない場合は内科でも診察して貰えます。
「どの病院がいいのか分からない」という方でも、内科を受診した際に専門の病院の紹介状を書いてもらうことが可能です。
子供の花粉症
花粉症は大人になってからかかるものだというイメージがありませんでしたか?実際には、幼児から花粉症にかかるケースがここ最近増加しているのです。
しかし子供はなかなか自分の身体のだるい状態を口で説明できませんから、なかなか発見されず治療が遅れるケースが目立ちます。
大人の花粉症に比べ、子供の花粉症は鼻づまりの症状が多く見られます。鼻呼吸がうまく出来ておらず、口での呼吸を繰り返すようであれば花粉症の疑いがあります。
放置してしまうと気管支炎や喘息など、他の症状に発展するおそれがありますので、しっかり保護者が子供の異変に気付く必要があります。
花粉症の喉の痛みや咳を和らげるオススメ市販薬
症状がひどい場合には医師に薬を処方してもらう事をお勧めします。でもなかなかお仕事を休めない場合もありますよね。
市販薬を使って少しでも辛いのどの痛みや咳の症状を楽にしましょう。どのようなお薬がいいのかお伝えさせて頂きます。
花粉症に効果的な市販薬
✅アレグラFX
✅アレジオン10
✅ストナリニZ
✅コンタック鼻炎Z
✅小青竜湯(漢方薬)(しょうせいりゅうとう)
これらのお薬は花粉症にとても効果的で有名なお薬です。
鼻の症状の緩和に特化しているお薬ですので、鼻水や鼻づまりが原因の咳の止め方にはとても効果的です。
のどの症状がひどい場合には
☑ルル・のどスプレー
のどの不快感・炎症を抑えます。
☑のどぬーるスプレー
のどの殺菌・消毒作用があります。
この様な直接のどに塗布する薬を使用してください。のどの乾燥も防ぐ事が出来、効果的なお薬です。
☑アネトンせき止めZ液
こちらもお勧めの市販薬です。こちらは様々な原因で起きる咳の症状、また痰の切れを良くします。
レモンティー風味で飲みやすく、頭痛を抑える成分も含まれています。花粉症の中で咳や痰の症状がひどい方にはとても効果的なお薬です。
どの薬を購入する場合にも薬剤師・登録販売者に相談の上、購入してください。また症状が改善されない場合には必ず病院に行き、医師の診察を受けましょう。
薬以外での、のどの痛みの治し方
最後に薬以外ののどの痛みの治し方についてです。妊婦さんなど、薬を服用できない方もいらっしゃいますよね。
そんな薬を服用できない方にオススメの、自分で出来るセルフケア方法をお伝えします。
のどの保湿
のどの保湿はとても大事ですので、必ず行ってください。
・のど飴
・のどスプレー
・加湿器の使用
・トローチ
・マスクの着用
・うがい
・こまめな水分補給
この様な保湿をして、のどを乾燥させないようにしましょう。
のどの症状の大きな原因として、のどへの花粉の付着と口呼吸による唾液の減少があります。
花粉を外に出すのはもちろんの事、のどを潤す事で症状を改善出来ます。
またマスクをする事で、花粉を吸い込まないようにする効果とのどの乾燥を防ぐ事も出来ます。声枯れには最も効果的な方法です。
部屋は加湿器を使ったり、濡れたタオルを干しておく等の事をして、乾燥しないようにしましょう。
スチーム吸入器を使用しても効果はありますが、長く続ける必要があり即効性はありません。
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はちみつ
のどの痛みで飲み込むのも辛い時にお勧めなのがはちみつです。
はちみつには
✅高濃度の糖分が細菌内部の水分を減少させる事で細菌の繁殖を抑える効果
✅はちみつの成分に含まれるグルコン酸が持つ殺菌消毒作用
があります。
はちみつの効果・効能は様々なのどの症状に対して効果的です。生姜と一緒に紅茶に入れて飲む事で、体を温める事も出来ます。
また飲み物にすることで喉通りもよくなるのでレモネードもおすすめです。
ツボを押す
ツボを押すことで、花粉症そのものを治すことはできませんが、辛い症状を緩和させることは出来ます。
まずは万能のツボとも呼ばれる「合谷」(ごうこく)を押してみましょう。左右の手の甲にある、親指と人差し指のつけ根の合流地点が合谷です。
鼻水や鼻の詰まり、目のかゆみと大体の花粉症の症状に効きます。片方の手の親指と人差し指で合谷を挟むようにして力を加えながら揉みます。「痛い」と感じる直前まで力を入れましょう。
また鼻の症状をダイレクトに止めたい方は、俯いたときに首の後ろに浮かぶ骨の真下にある「大椎」(だいつい)というツボを刺激しましょう。力の入れ方は合谷と同じです。
これらの対処法の他に一般的な花粉症対策もしっかりと行ってください。
食生活や生活習慣にも気を付けて過ごすようにしましょう。特に食べ物からは、花粉症に効果のあるアリシンやポリフェノールを摂取することが出来ます。
これらは特定の食べ物を摂取するのではなく、バランスの取れた食生活を心がけることが重要です。
症状がひどく、「食べるとむせる」「だるくて食べられない」と症状が悪化する前に取り組んでおくことで効果が上がります。
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