ハイチオールCは二日酔いに効果ある?飲み方を間違えないで!
<監修薬剤師 フラン>
画像引用元http://www.ssp.co.jp/product/all/hc/
みなさんは二日酔いになったとき、どのような対策をしていますか?
我慢できないツライ二日酔い・・・いろんなものを試してみるものの、なかなか解消するのは難しいですよね。
今回ご紹介するのは、二日酔いに効果があるとされているハイチオールC。
その効果を最大限に発揮させるためには、ちゃんとした正しい飲み方をしなくてはいけないんです!
今回は、ハイチオールCの正しい飲み方から心配な副作用までご紹介します。
ハイチオールCの二日酔いへの効果
美白効果や、シミ・そばかすに効くことで有名で、知っている人も多いはずです。
そんなハイチオールCがなぜ二日酔いに効果があるとされているのでしょうか?それはハイチオールCに含まれる成分を知ることによってわかります。
Lシステインが二日酔いに効く!
ハイチオールCの主成分として含まれるLシステインには、二日酔いへの効果があり、アルコールの分解を早める働きがあります。
Lシステインは、アルコールとアセトアルデヒドを分解する脱水素酵素を活性化します。
このアセトアルデヒドとは、アルコールを摂取した際に人間の体の中に生まれる有害物質です。
本来であれば、肝臓の脱水素酵素の働きで、アルコールを「水」と「アセトアルデヒド」に分解し、さらに「アセトアルデヒド」を無害な物質に変えていくことで血液中のアルコール濃度を下げます 。
しかし、人間の体内に排出する力に追いつけない程のアルコールを摂取してしまうと、
残ってしまっているアセトアルデヒドが「吐き気」や「頭痛」など二日酔いの症状をもたらしてしまうのです。
Lシステインは、肝臓の脱水素酵素を活性化してくれるので、体内のアルコールと「アセトアルデヒド」を早く分解するように助けてくれる役目をしているのです。
日本人と相性がいいハイチオールC
日本人はもともとアセトアルデヒドが溜まりやすいことを知っていますか?
日本人は、体質的にアセトアルデヒドを分解する脱水素酵素の活性と分泌が弱いため、二日酔いになりやすいのです。
そのため、アルコールの分解は出来ていても、アセトアルデヒドが体内に残り二日酔いになってしまうこともあります。
アセトアルデヒドの分解能力が弱い日本人には、ハイチオールCは体質的にとても相性がよく二日酔い対策に優れた製品なんです!
ハイチオールCを飲むタイミングについて
ハイチオールCの用法・用量は、1回2錠、1日6錠までとされています。
たくさんお酒を飲みそうな日には、この6錠のうち、2錠をお酒の前に、2錠をお酒を飲んだ後に飲みましょう。
薬が効き始めるのは服用してから1時間前後なので、飲酒の開始前30分~1時間前と、飲酒後すぐに飲むのが効果的です。
ここで注意したいのが、多く飲めば飲むほど効くと思い、多めに服用してしまうことです。
ハイチオールCは大々的に美容に効く薬として出回っているので、薬としての意識が薄れてしまっていることがあります。
ハイチオールCは薬剤ですので、間違った飲み方をすれば副作用を引き起こす可能性がありますので、用法・用量を正しく守って、服用しましょう。
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ハイチオールCの副作用
上記でも触れましたが、一番心配されることは、効き目を大きくしたいと思い、多めに服用してしまうことです。
空腹時、規定量以上服用してしまうと、胃のムカムカや不快感を引き起こす可能性があります。
また、ハイチオールCを製造しているエスエス製薬は、
ハイチオールブランドの成分であるL-システインとビタミン類は水溶性なので、過剰量は排泄されてしまうということを公式ページで公表しています。
過剰に摂取したからといって、大きな効き目が得られるということではないことが分かりますので、むやみに過剰摂取などはしないようにしましょう。
また正しい服用量を守っていても副作用の症状はごくまれにですが発生します。
悪心や下痢が主な副作用ですので、服用後いつもとは違う異常を感じたら、医師や薬剤師に相談しましょう。
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ハイチオールCを飲み続けると白髪が増える?
近年、ハイチオールCを服用し続けると白髪が増えるという情報が出回っています。
極端な言い方で世の中に広まってしまっていますが、Lシステインの働きを考えれば、あってもおかしくないことなのです。
L-システインにはメラニンの生成を抑制する働きがあるため、長期服用や大量投与により、人体を守るために必要なメラニンの生成まで抑制されてしまうことが考えられます。
つまり、髪の毛にはメラニンが含まれていますので、Lシステインによって髪の毛の色が薄くなる(白髪が増える)といったことが起こるかもしれない、ということです。
ただし、あくまで可能性の範囲の話であり、医学的根拠には欠ける情報です。
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