低体温症の症状とは?5つの改善方法を試してみて!
<監修医師 春田 萌>
低体温の人の多くが冷えや朝起きるのがつらいと感じる方が多いです。
朝が弱いと低血圧と言われますが、実は低体温でも寝起きがつらいという症状が見受けられるのです。
日本人の平均体温は健康的な人で36.89度と言われ、低体温の平均は36度を下回る症状の事を言います。
今回は低体温症についてと、改善方法を解説していきます。
低体温症の症状
低体温症状とは、体温が35度以下に低下した場合をいい、
熱が減少した場合や熱放散が過剰増加した場合に生じる症状の事を言います。
冷え性からくる低体温は気づくことができますが、冷え性でない場合の低体温の場合なかなか気づきにくい症状でもあります。
腋窩検温(えきかけいおん)「脇などはさんで測定をすること」、
口からの温度は+約0.2~0.5度、直腸温は+0.8~1度とされていますので、腋窩温(えきかおん)での35度台の人は低体温と言えます。
主な症状は、歯がカチカチと鳴り体が激しく震えるなどが見受けられます。
また更に体温が下がると震えは止まり、動きがぎこちなくなりあらゆる反応が鈍くなりがちで思考がぼんやりとして、正常な判断が出来なくなります。
低体温の症状はゆっくりと体に現れるのでなかなか自覚されないことが多く見受けます。
低体温症の原因
低体温症はの原因には、寒冷環境、体温調節能低下などがあり、
簡単に言えば、山で遭難、水難事故、泥酔、薬物中毒、脳血管障害、頭部外傷、低血圧、低栄養などで起こします。
また自律神経が崩れてしまうと血流障害を起こして低体温を引き起こしてしまいます。
現在、低体温症の方が増加傾向にあるのは、以下の原因が考えられます。
✅ストレス
✅睡眠不足
✅ビタミン・ミネラルの欠乏
✅姿勢の悪化
✅運動不足
✅過剰な水分摂取
✅喫煙
✅便秘
元々、低体温症には大きく分けて二種類あります
偶発性低体温症(ぐうはつせいていたいおんしょう)
偶発性低体温症は事故や不慮の事態で起こる低体温症です。
日常では特に睡眠薬やお酒をたくさん飲んで泥酔してしまい、寒い場所で寝てしまった時などにこの低体温症を起こします。
誘発性低体温症(ゆうはつせいていたいおんしょう)
脳の手術などのためにあえて患者さんの体温を低下させることをいいます。
低体温症になりやすい人の特徴
低体温症になりやすいのは特にお年寄りや小さな子供です。
また、疲労による栄養不足や水分不足の方、糖尿病などや神経系の病気やけががある方は低体温に要注意です!
体温が下がれば人は、免疫や代謝が下がり、ウイルスや細菌の病気にかかりやすくなります。
免疫が落ちれば、細菌に対抗する力が弱まり風邪などを引き起こしてしまいます。
この状態ではストレスで自律神経の交感神経が活発に働き血液をドロドロにさせてしまいます。
【関連記事】
ストレスが原因の病気一覧!心臓や脳にも悪影響を及ぼします!
低体温症の治療方法
低体温症初期であれば、日常生活のひと工夫により軽減できます。
例えば、温かい衣類に着替え、毛布で全身を包み、暖かい飲み物を飲むなどで回復します。
しかし、それでもめまいなどの症状が出て日常生活に支障が出るときは病院で検査をうけて下さい。
ストレスなどや不安感で自律神経失調症や精神的不安定の場合もあります。医師に相談し体に合った薬を処方してもらいましょう。
病院の治療では、温かい酸素を吸入させたり、温めた輸液(ゆえき)を栄養補給として静脈から投与したりして、体を温めていきます。
低体温症の改善方法
お風呂で低体温を改善
お風呂に浸かる事で、低体温を改善できます。ゆっくりと湯船につかる暇がない!と日常的にシャワー派の方は体調をよく崩してはいませんか?
お風呂に浸かるだけでも、低体温症にはとても効果があります。特に効果があるのは健康な人には平熱に4度高いお湯の41度です。
熱々のお湯よりもこの温度はリンパ球のバランスを改善するのに最適だと言われ10分ほど入浴をすると効果が現れてきます。
半身浴は内臓機能の働きをよくし代謝も上がりますので、日頃から半身浴をしておくと非常に低体温の方に効果的だと言えます。
しかしながら、体調が悪い時は無理な入浴は控えましょう。
普段の食事に気を付けよう
冷たい飲み物、食事は極力避けましょう。内臓機能を低下させて消化不良や下痢、胃もたれを引き起こします。
常温か温かいものを食べるようにしましょう。
食材に熱を加えることも低体温に効果があり、サラダは体を冷やしますが野菜スープに生姜を効かせると更に効果が高まります。
また牛肉・卵・レバー・ビタミン・ミネラルを含んだ食材を積極的に摂取していきましょう。
飲み物は、ノンカフェインを
飲み物はほうじ茶、番茶にしましょう。コーヒーや紅茶特にカフェインが入っている物は交感神経に刺激を与えてしまいます。むくみや冷え性の方もカフェインは控えましょう。
過剰な水分摂取や冷たい飲み物も体の温度を低下をまねきます。普段から意識しましょう。
ストレスを溜めない
ストレスが主に原因で低体温を引き起こす事があります。
普段睡眠があまりとれておらず、イライラと常に緊張状態の方はストレスをためずなるべく自分にあったストレス解消法で睡眠をしっかりとりましょう。
またイライラして眠れないからと、薬を乱用しないようにして下さい。ストレッチをして筋肉を動かし柔軟させることで血液やリンパの流れがよくなります。
半身浴で体をほぐし、体をリラックスさせて低体温の予防、改善をしましょう。
【関連記事】
質の良い睡眠をとる方法を解説!寝れない原因をチェック!
姿勢を意識する
姿勢が悪いと様々な体の不調に繋がります。肋間神経痛も姿勢が原因で起こります。
【関連記事】
肋間神経痛の症状チェック!背中や胸の痛みを放置しないで
血流が悪くなると必然的に体温の低下をまねきますので注意して下さい。
近年では、姿勢矯正グッズなども充実していますので、整体へ行く時間がない方はこういったグッズなどを活用してみるといいかもしれません。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。