白斑の治し方は沢山あります!もう悩まないで!
<監修医師 Dr.masa>
もしも突然に顔や体などに白い斑点が現れたらとてもびっくりしますよね。
それが白斑(はくはん)という名前であることはご存知でしょうか?
白斑と呼ばれる尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)でお悩みの方は全世界的に見ると約0.5%~1%ほどいると言われています。
最近では様々な治し方や治療法があります。白斑かもしれない、とお悩みの方はぜひ読んでみて下さい。
気になる所から確認してみよう
白斑とは?
顔や手足に大きさのさまざまな白い斑点ができる尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)は、
白なまずとも呼ばれ、突然に皮膚の色素が抜けて白くなる症状が特徴的な皮膚の病気です。
ときにはいくつかの斑点が集まって大きな面になる場合もあります。
全身のどの部分にもできますが、顔などの目立つ部分にできる場合も多く、外見的な悩みを抱えるもとになってしまうことが多々あるようです。
斑点の数が徐々に増えて、最終的に全身が白くなってしまう非分節型白斑(A型白斑)と、
皮膚の神経に沿った特定部分で斑点が急速に広がるものの、
1年前後で広がりは止まって、それ以後はその状態を保つ分節型白斑(B型白斑)の2つに区分けされます。
非分節型白斑はすべての年齢層で、分節型白斑は乳児期から30歳頃までの若年層の時期で発症します。
白斑の原因
自己免疫性によるもの
日焼けや火傷などの皮膚にとってのストレスが過度にかかることにより、
皮膚のメラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)に対して免疫細胞による免疫反応が働き、
色素細胞を異物だと誤認して攻撃し壊してしまうために脱色してしまうと考えられています。
ただなぜ免疫反応が起きてしまうのかはまだ分かっていません。
自律神経の乱れによるもの
皮膚の神経に沿って白斑が現れていることから、何らかの神経異常によって起こると考える説もありますが、はっきりとしたことは分かりません。
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薬剤や化学物質によるもの
薬剤や化学物質が原因とされる白斑は尋常性白斑とは区別され、化学物質を多く扱う職種の方によく見られます。
白斑を起こす化学物質の例としては、フェノール化合物、クレゾールや塩化水銀アミドなどで、
脱臭剤や殺虫剤、印刷インクなどに含まれるフェノール類のPTBTが白斑を引き起こすことは有名です。
遺伝子によるもの
親族の中に白斑を発症する確率が高い場合があり、遺伝子を調べてみるとある特定の遺伝子を持つことが多いため、遺伝によるものとする説もあります。
白斑の治し方
外用薬による治療
主にステロイド剤の使用です。副作用に注意しながら治療を進めていきます。
非分節型白斑では発症早期からステロイド剤を使用することにより、薬がよく効き効果が期待できるので、早期に治療を始めることが大事です。
外用薬併用による光線治療
非分節型の白斑には弱いステロイド剤を医師の指示通りに塗り、週に数回、長波長紫外線または限られた波長(ナローバンド)の中波長紫外線をあてます。
長波長紫外線の場合には、光に敏感になる薬を併用すると効果的です。日光浴も同じ効果があります。
非分節型白斑は根治することが難しく、治療後に一時的に白斑が消えてもまた別の場所に再発します。
ただ目立たない程度の状態に保つことは可能ですので、諦めずに根気強く病気と付き合っていくことが大事です。
白斑が新しくできていないかどうか、常に体をチェックして、見つけたらすぐに治療を開始するようにしましょう。
外科的治療
分節型白斑には表皮移植手術などが有効で、根治することが可能です。
吸引水疱(きゅういんすいほう)を移植するものや、培養した表皮を移植するなどいろいろな種類や方法がありますが、特殊な技術と施設が必要とされます。
分節型白斑には進行期という時期があり、その間にあれこれ治療をしても皮膚をいためてしまうことが多いので、
専門医の指示を待ち、症状が安定してから外科的治療を受けましょう。
脱色治療
外用薬のモノベンゾン軟膏を塗ることにより、正常な皮膚側の色素が抜けるため、白斑部分が目立たなくなるという治療法です。
肝機能障害の患者には使用することができません。
その他の治し方
現在の化粧品には様々な種類やブランドがあり、生産技術も格段に上がっているので、メイクで対応するという方法もあります。
ただ通常の化粧品では白斑部分を隠すのが難しい場合もあるようです。
その場合にはカバーメイクという、火傷やなんらかの傷跡、白斑などの皮膚疾患を持つ人のための専門のメイク用品や方法があります。
カバーメイク専用化粧品を取り扱う専門の会社にはマーシュ・フィールドなど、いくつかあるようです。
メイクの仕方が分からないという方は、カバーメイク販売店員に相談してみたり、また様々な方がアップしている動画サイトなどを見て化粧術を参考にするのも一つの手でしょう。
カバーメイクをすることで生きる希望や勇気を取り戻して、悩みに負けることなく、人生を楽しむことができたら素晴らしいですね。
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