静電気体質の原因はコレ【4つの改善法を試してみて!】
冬になると、何かをさわった時にパチッと静電気の放電が起こることがあります。あの現象、冬によく起こるから季節的なものと思っている人が多いのですが、実は体質も関係しているんです。
静電気体質というものがあって、それが原因で放電が起きやすくなります。今回は静電気体質になる原因と、その改善法について解説して行きます。
気になる所から確認してみよう
静電気体質とは
静電気とは
地球上のほとんどの物質は電気を帯びています。プラスとマイナスの2種類の電気があり、プラス電気を帯びた原子核の周りを、マイナス電気を帯びた電子が回っています。普段はこの状態でバランスよく安定して存在しています。
ところが外部から摩擦などの力が加わり、マイナス電気がはがれます。こうなるとバランスがくずれ、プラス電気とマイナス電気が元に戻ろうとしている不安定な状態になります。これを「帯電状態」といい、パチッと放電が起ころうとする状態です。
この時に、マイナス電気を帯びたものが近づくと、両方が結合して、その時にパチッと音がして静電気の放電が起こります。
静電気体質とは
静電気体質というのは、静電気を貯めこむ帯電体質で、放電が起きやすい人ということになります。そういう体質の人は確かにいますが、実はだれでも静電気体質になる素質を持っています。
人の体に帯びた電気は、空気や肌が湿っていると、水分を通じて自然に放電するので静電気は残りません。冬など、乾燥した時期にはこの放電が起こりにくいので、静電気が体にたまったままになります。これが静電気体質で、冬場はだれでも静電気体質になることができます。
冬という季節的な要素以外にも、このような静電気体質になる原因があります。
静電気体質の影響
放電しやすい静電気体質による影響は、まず第一にパチッという電撃です。痛みも伴います。他にもいろいろ影響があります。
体が帯電状態になると、次のような健康にかかわる症状が起こるといわれます。
✅ 血糖値を上げ疲れやすくなる
✅ 貧血になりやすくなる
✅ 免疫力の低下
✅ 肩がこる
✅ ストレスがたまりやすくなる
また、空気中のほこりとかダニが、静電気の影響で吸い寄せられます。ホコリにはカビや細菌が含まれ、ダニもあわせて皮膚の病気、化膿などの原因にもなるので、気をつけましょう。同じ理屈で花粉も吸い寄せられます。症状の悪化に注意してください。
ダニの害についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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静電気体質の原因
血液ドロドロ
普段の生活で、あまり運動しないとか、不規則な生活だったり、食生活が乱れているなど、生活習慣が悪い人は、肩こりや体の冷えなどからだの不調に悩んでいたりします。
多くは体の巡りが悪い(血液の循環が悪いいわゆるドロドロ血液)とか、ストレスによる、自律神経のバランスの乱れなどが原因です。
特に血流状態が悪いドロドロ状態だと、体液のph(ペーハー=酸性とアルカリ性の度合い)が酸性に傾き、体のイオンバランスが崩れます。体からマイナスイオン(マイナス電気)が逃げて、電気的に不安定な状態がおこります。
酸性体質は癌になりやすいとかいわれ、あまりいい状態ではないようです。
この状態になると、マイナス電気に結合しやすい(放電しやすい)体質、つまり静電気体質といわれます。
血液ドロドロの原因
静電気体質の原因である血液ドロドロですが、そのまた原因には次のようなものが挙げられます。
飲酒習慣があると、利尿作用から体の水分が少なくなり、血液の粘度が高くなります。また食べ過ぎで肥満状態の人も、脂質や糖質の影響で血液成分が変化して血流が悪くなります。結果としてドロドロ血液の状態が起こります。
食生活ではお菓子やジュースなど甘いものの摂りすぎ、ジャンクフードなど脂質の多い食品、脂肪の多い肉類は血液の粘度を上げます。また、ウイルスの侵入、ストレス、喫煙などによっても血液の粘性が高くなります。
乾燥肌
冬場は誰でも肌が乾燥して、静電気が溜まりやすくなります。体質的に肌に水分が少ないとか、汗をかきにくい体質の人は冬以外でも自然放電がおきにくいので、体に帯電してしまいます。
肌が乾燥すると、静電気が起こること以外に皮膚のバリア機能が低下して、免疫力が弱くなったりします。冬場以外でも、皮膚の保湿に気を配るようにしましょう。
霊感
霊感の強い人は、静電気をため込む体質の人が多いといわれます。霊感がある人の特徴は、エネルギーをため込みやすいので肥満が多いとか、近くの電化製品が壊れやすいとか言われます。静電気もため込む… 静電気でパソコンが不調… 何となく関係がありそうな、なさそうな…。
静電気体質の改善法
食事の見直し
日頃の食事を見直すことで血液の流れをよくすることが期待できます。それによって健康状態がよくなり、帯電体質の改善につながります。
青魚に含まれるDHAやEPA、たまねぎに多いアリシン(硫化アリル)、ナッツ類に含まれているα-リノレン酸(体内でDHA・EPAに変化する)などが血液のドロドロを改善するといわれます。
他には納豆などの豆類、海藻、酢、きのこなども効果があります。野菜類もいっしょに、バランスの取れた食生活を心がけます。
なお、お菓子やジュースなどの甘いもの。ジャンクフードなどで肉や油をとりすぎないことも、血液の粘度を上げないために重要になります。
ナッツ類の効能についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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生活習慣の見直し
ストレスをためないよう仕事のやり方を見直したり、日常的に運動習慣をつけて運動不足を解消します。またタバコやお酒を控えめにするなど、生活習慣を見直し健康体に持っていくことで、帯電体質を変えることへの効果が望めます。
肌の乾燥を防ぐ
保湿クリームなどを使って、肌の乾燥を防ぎます。すでに何か保湿剤を使っている場合は、本当に保湿効果あるかどうか、見直してみましょう。石鹸や入浴剤を保湿成分が入ったものにすることも効果的です。
静電気対策
◎ 加湿
部屋には加湿器をおいて、空気の乾燥を防ぎます。保湿剤だけの時より、はるかに効果的です。湿度は50%程度が適当といわれます。ウイルスが静電気で体につくのも防げます。 ◎ 衣服 着ているものがこすれると、静電気が起こります。素材を選ぶことで静電気が増えたり減ったりするので、服の組み合わせを工夫します。ウールやアクリル、レーヨンなどは帯電しやすく、絹、麻、木綿などの天然素材は比較的帯電しにくくなります。 また、洗濯するときには柔軟剤を使いましょう。乾燥するときに帯電するのが防げます。乾燥後の保湿効果もあり、効果は長く続きます。 ◎ 飲み物 ミネラルウォーターや麦茶などミネラルが多い飲み物は、体のイオンのバランスをとる働きがあるので、積極的に飲むようにしましょう。体内でイオン化して静電気の偏りを中和します。 ◎ レザー製品 レザーは静電気を放電してくれます。ジャケットやコートなどの大きいものでなく、小物類で十分です。財布、キーケース、スマホカバーなどをレザーにしておきましょう。 ◎ 静電気除去スプレー 手軽で即効性がある、頼りになるグッズです。手元に置くと便利に使えます。 |
ミネラルの効能についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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まとめ
静電気の知識、どうでした? 意外と奥が深いものですね。皮膚とドアノブの関係ぐらいと思われがちですが、影響は幅広いものです。やがて来る静電気の季節には今日の知識を活用して、快適にお過ごしください。