ニコレットの効果に驚き!【6つの副作用に注意して!】
<監修医師 まっちゃん>
ニコレットは禁煙をサポートしてくれる強い味方です。禁煙をマラソンに例えたニコレットのCMを見たことのある人もいるかと思います。走るサラリーマン、給水所には水ではなくニコレット、「辛い時にサポートしてくれる」という言葉…。
今回はその禁煙補助剤であるニコレットの効果について解説していきたいと思います。
ニコレットの効果
ニコレットとは?
やめたいけれど、やめられない…。
禁煙を目指している人なら誰でも一度はぶつかる壁ではないでしょうか。ニコレットはそんな禁煙をしたい人をサポートする禁煙補助剤です。
吸いたくなったら噛むだけのガムタイプで、ドラッグストアや薬局で購入することのできる指定第2類医薬品に分類されます。
指定第2類医薬品とは、副作用に注意が必要な第2類医薬品(かぜ薬・解熱鎮痛剤など)の中でも、特に注意が必要なもの。購入する際は薬剤師や登録販売者に相談することが推進されています。
ニコレットが世界で初めて販売されたのは1978年のスイス。日本では1994年から、輸入や製造を請け負うジョンソン・エンド・ジョンソンと、独占販売権を持つ武田薬品によって販売されてきました。
ニコレットの主製品はガムタイプですが、2008年からはパッチタイプも販売されています。こちらは第1類医薬品に分類され、1日1枚を起床時から就寝前まで貼るもの。現在は製造を終了しているため店頭で見かけることはなくなりました。
禁煙のすすめ
たばこには4000種類以上の化学物質が含まれていて、そのうちの200種類以上が有害物質であるとされています。その中でもタール・CO・ニコチンは3大有害物質として有名ですね。
発がん性のあるタールと、全身への酸素運搬を阻害するCO、そして依存性の強いニコチン。
ニコチンは肺に吸収されると血液と共に脳へと送られます。その間なんと8秒。脳に送られたニコチンによってドーパミンが放出され、それが快楽へと変換されます。
そのうちにニコチンが欠乏すると離脱症状が現れるようになり、それを緩和するためにたばこを吸うというニコチン依存症へと陥ります。
これらの有害物質によって肺がんを始めとする様々な病気を発症しやすくなり、また吸う本数が多いほど死亡リスクも高まると言われています。
たばこの有害物質の影響は吸っている本人だけにとどまりません。
副流煙のことはご存知ですね? たばこの先から出る煙はフィルターを通さないため、有害物質の濃度はそれぞれ2~5倍にもなります。そのため、その人がたばこを吸っていなくても、副流煙を吸い込んでいるだけで肺がんの発症率が1.3倍になるなど様々な悪影響が出てきます。
ここまでで喫煙のデメリットはだいぶお分かりいただけたと思います。
さらに、たばこ代というのも馬鹿にできない金額ですよね。今回ご紹介するニコレットは保険適用外のため、ある程度の費用はかかりますが、それで禁煙が成功すればそこからは一切たばこに関するお金がかからなくなります。
ニコチン依存症についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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ニコチン依存症の症状チェック【目安となる期間と治療法をお伝え】
ニコレットの効果
ニコレットは、禁煙によるイライラや落ち着かない、集中困難といったニコチン欠乏による症状を緩和してくれます。
これはニコチン置換療法というもの。ニコレット1個あたりにニコチンが2g含まれているため、たばこでなくガムからニコチンを摂取することで離脱症状を緩和し、徐々に服用量を減らすことで禁煙へと導いていきます。
ニコレットのガムタイプは全部で4種類。
✅ ニコレット:ハードタイプ。ニコチンのピリピリとした味。
✅ ニコレット クールミント:ソフトタイプ。甘みのあるミント味。
✅ ニコレット アイスミント:ソフトタイプ。冷涼感のあるミント味。
✅ ニコレット フルーティミント:ソフトタイプ。フルーティなミント味。
好みに合わせてお好きなものを選択すると良いでしょう。
ニコレットの副作用
副作用
ニコレットの添付文章に書かれている副作用は以下の6つです。
✅ 口・のど:口内炎、のどの痛み
✅ 消化器:吐き気、嘔吐、腹部不快感、胸焼け、食欲不振、下痢 ✅ 皮膚:発疹、発赤、かゆみ ✅ 精神神経系:頭痛、めまい、思考減退、眠気 ✅ 循環器:動悸 ✅ その他:胸部不快感、胸部刺激感、顔面潮紅、顔面浮腫、気分不良 |
添付文章をしっかり読もう!
上記の副作用以外にも、間違った使い方によって様々な症状が懸念されます。
添付文章には「してはいけないこと」と「相談すること」が1ページ分ぎっしり書かれています。しかし、そこに書かれていることはどれも重要なもの。面倒がらずに、口に入れる前にしっかり読みましょう。
例えば、非喫煙者がニコレットを噛むと、吐き気やめまい、腹痛などが起こることがあります。ニコレット使用中の喫煙や、他のニコチン製剤の使用も厳禁です。
また、3か月以上の長期使用をしてしまうと、ニコチン依存がたばこからニコレットへと移ってしまうということもあります。
依存体質についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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依存体質チェックまとめ【意外な原因と治し方も徹底解説!】
ニコレットの正しい使用方法
正しい使用方法
ニコレットの噛み方は普通のガムと違うため、しっかりと噛み方をマスターする必要があります。ニコレットはたばこの代わりに、ニコチンを口内の粘膜から取り入れるもの。その点を意識すると良いでしょう。
✅ シートから1個だけ切り離す。
✅ フィルムを剥がしてガムを押し出す。 ✅ 口に入れたら15回程ゆっくりと噛む(ピリピリとした味が出てくるまで) ✅ 頬と歯茎の間に、味がなくなるまでガムを置く(1分以上) ✅ 「噛む」と「置く」を30~60分繰り返して、その後ガムと同じ要領で捨てる。 |
注意すること
たくさん噛むと唾液が出ますよね。ニコレットはニコチンを口内の粘膜から吸収するため、唾液分泌が多いと、吸収される前にのどへと流れてしまいます。
ニコチンが流れてしまうと口内やのどに刺激を感じたり、味覚異常、ゲップやしゃっくりが出るといったことが起こります。噛み方は上記に記した通りに、ゆっくりと断続的に噛むようにしましょう。
禁煙までの使用目安
ニコレットの1日の使用上限は24個です。まずは1日4~12個から始め、禁煙に慣れてきたら1週間ごとに1~2個ずつ減らしていきます。最終的に1日の使用量が1~2個になった時点でやめることが可能とされています。
開始時の使用量の目安は、1日にたばこを吸っている本数で決まります。以下を参考にしてみてください。
✅ 20本以下:4~6個
✅ 21~30本:6~9個
✅ 31本以上:9~12個
禁煙へ向けて
今これを読んでいる人はもう禁煙に向けて動き出しているのでしょうか。もしくは、どうしようか悩んでいるという人もいることでしょう。その悩んでいる時点から禁煙はスタートしています。
禁煙までの道のりは決して楽ではありません。しかし、たばこは「いきなりやめる」ものではなく「徐々に少なくすることに慣れていく」ものです。吸いたいなと思っても、ちょっと我慢するだけでその後の人生は大きく変わります。そのちょっと我慢の時にニコレットの助けを借りることも視野に入れてみてください。
自分の未来はもちろん、副流煙の影響を受ける大切な人のこと、金銭的なことなど。それらのことを今一度考えてみてください。
禁煙に成功したあかつきには、きっと自分に自信が持てるようになっていることでしょう。
禁煙することで得られるメリットについてはこちらを参考にして下さい。
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