Sponsored Link

食べ過ぎで苦しい!早く解消する5つの対処法【ツボやお薬も紹介】

<監修医師 まっちゃん>

1

満腹になると後々辛くなるとはわかっていても、どうしても食べ過ぎてしまう時があります。それが大好物だったり、美味しい物だったりすると尚更です。

 

今回は、食べ過ぎてしまったときに消化を早めてくれる対処方法について見ていきましょう。

スポンサーリンク
 

食べ過ぎて苦しい!胃にどの位の食べ物が入ってるの?

 

私達が食べた食物は口の中で細かく粉砕された後、食道を通って胃に運ばれます。

 

胃の構造は、食道から胃に続く入口と、胃から腸への出口は、どちらも細い管のような形をしています。

 

しかしその中間にあたるゴム状の袋部分は、空腹時は50ml程度しか隙間がないのにかかわらず、満腹時には約2リットル前後も膨らむようになっています。

 

胃では、胃壁から消化液を分泌して、食物をさらに細かく分解していきます。

 

消化時間は食物の種類によりますが、果物ならば30分程度、野菜では1~2時間、ご飯やパンは2~4時間、お肉や魚などのタンパク質では5時間といった具合に時間がかかります。

 

口から入った食物が消化管で消化吸収され、肛門から便として排出されるまで、実に3日間もかかると言われています。

 

では“満腹”というのはどういう状態を指すのでしょうか?

 

一般的に言われる“満腹”は、食物で胃が膨らんだ状態を、脳が感知することで“満腹”と感じる事を言います。

 

このため満腹の感じ方は個人差が強く、同じ体格でも少量で済む人や、逆にたくさん食べても物足りなく感じる人がいるのはこのためです。

スポンサーリンク

苦しい食べ過ぎは運動で解消しよう

 

苦しいくらいに食べ過ぎた後は、運動で消化吸収の時間を早めることができます。

 

しかしここで疑問が浮かびます。食後に運動をすると消化吸収によくないのでは?という疑問です。

 

確かに、私達が食事をした後は、体の中の血液が胃腸に集まるため「食後は安静にする」と教わった人も多いと思います。もちろんこれは間違った事ではありません。

 

しかし消化が終わるまでずっと安静にする必要はありません。適切な時間を空けた後に軽い運動を取り入れることで、腸の蠕動運動が促進されて消化吸収が早まる効果が期待できるのです。

 

ポイントは「食後、時間を空けてから」「低負荷」で「有酸素運動」であるという事です。激しい運動や強負荷の運動は逆効果になり、胃腸に過度の負担がかかるので注意してください。

 

ではどれくらい時間を空けてから運動を始めればよいのでしょうか。

 

これは食べた量や個人差があると思いますが、最低でも1時間以上は空けてから運動を始めるのが良いでしょう。

 

また、運動中に脇腹が痛くなったり気分が悪くなったりした場合は、すぐに中止し、安静にしてください。再度運動を始めるには、少し時間が経ってから行うようにしてください。

 

ウォーキング

簡単に低負荷で、いつでもできる運動といえばウォーキングは外せません。出先や自宅でもできるお勧めの有酸素運動です。

 

歩くスピードはゆっくりとしたリズムを意識しましょう。景色やおしゃべりを楽しむようにして歩くようにしてください。

 

背伸び、もも上げ

胃腸が弱いという人にお勧めの運動が「腹筋」です。これは腹筋を鍛えることで消化管を支える筋肉が増え、胃腸の働きが良くなるためです。

 

背伸びともも上げは腹筋を刺激する運動の一つです。食べ過ぎると自然と猫背になってしまいますが、頑張って背中を伸ばすよう「背伸び」をしてみましょう。

 

この時、あまり苦しくないようなら、壁に向かって立ち、手を壁についてから「もも上げ」もチャレンジしてみてください。

 

お腹をへこませる(ドローイン)

筋力トレーニングには低負荷で高い効果を期待できる運動がたくさんあります。その中でも「ドローイン」は老若男女問わず、簡単にできる運動です。

 

やり方は「お腹を大きくへこませる」だけです。姿勢は立位でも座位でも、寝ている状態でもできます。この時、腹式呼吸を意識し、深くゆっくりとした呼吸を心がけるようにしてください。

 

ただお腹をへこませるだけですが、お腹周りの筋肉と背中の筋肉が刺激されます。

スポンサーリンク

食べ過ぎの苦しさを緩和する4つのツボ

 

運動するとお腹が苦しい、という人はツボを指圧してみましょう。以下に紹介するツボは胃腸の働きを促進する効果があります。

 

中脘(ちゅうかん)

ほとんどの胃の不調を改善すると言われるツボです。へそとみぞおち上側を結んだ線の真ん中あたりに位置します。

 

両手の中指を重ねて、少しだけ強めに数秒押さえるようにして圧をかけましょう。

 

胃点(いてん)

耳にあるツボです。食べ過ぎでお腹に刺激を与えたくない時に良いかもしれません。耳全体の真ん中に位置するツボで、軟骨の付け根に位置しています。つまむようにして刺激しましょう。

 

指での指圧はやや難しい場合は、ビーズやお米などの小さくて固い物をテープに固定し、ツボを軽く圧迫するように貼り付けてみましょう。

 

天枢(てんすう)

おへそから指幅3本分外側にあるツボです。おへその両側にあります。胃だけでなく腸の動きを改善する効果があるため、便秘解消にも効果的なツボです。

 

3本の指を揃え、左右同時に少しだけ強く刺激しましょう。立ったままや座ったままでも指圧できますが、仰向けになるとより効果的に圧をかけることができます。

 

不容(ふよう)

みぞおちの中心から指幅3本分外側にあります。こちらも左右両側にあります。主に胃の不調に効果があるツボです。

 

こちらも仰向けになり、3本指で優しく押すようにして指圧しましょう。

 

ツボ押しすら辛いなら、さすってみる

お腹の指圧すら気持ち悪くなるようなら、お腹全体を手の平で優しくさすってみてください。

 

一見何も効果がないように思えますが、優しくマッサージすることで血液の循環がよくなり、多少なりとも消化管の動きが活性化されます

 

この時、小腸から大腸に向かうように消化管の流れに沿ってマッサージするとより効果的です。

スポンサーリンク

消化促進してくれる飲み物はコレ

 

食事中や食後に習慣的に飲んでいる飲み物の中には、食後の消化を助けてくれる飲み物があります。今まで飲んでいなかったという人は、食事の時に取り入れてみると良いかもしれません。

 

炭酸水

炭酸水を飲むと口の中がシュワシュワしますね。これが胃の中でも起こることで、胃の壁が刺激されて胃酸が出やすくなります。食後は満腹で飲みにくいため、食前や食事中に飲むと効果的です。

 

カフェイン

コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインには胃酸の分泌を促進し消化を助ける効果があります。ただし、食前や食間などの空腹時に飲むと胃壁が荒れてしまう事もあるため、食後や食事中に飲むようにしましょう。

 

フルーツジュースや野菜ジュース

フルーツジュースや野菜ジュースに含まれる“酵素”食物の消化を助ける働きがあります。特にパイナップル、パパイヤ、キウイフルーツが含まれたドリンクがお勧めです。

 

一つだけ注意したい点は、酵素は加熱によって壊れてしまうので、生野菜や生フルーツを使ったジュース限定という点です。

スポンサーリンク

食べ過ぎの対処法は食べる?効果的な食材とは

 

食べ過ぎた後に感じる不快感や不調は本当に嫌なものです。ひどい時は翌日になっても胃腸の調子が良くない時もあります。

 

ここでは食べ過ぎによって疲れた胃腸を早く回復するために、積極的に取り入れていきたい食材について見ていきます。

 

キャベツ

キャベツには整腸作用があると言われるビタミンUがとても多く含まれています。その成分は市販の胃腸薬の主成分として使われるほどです。

 

ビタミンUには胃もたれや不快感といった胃の不調を緩和する作用があります。食事中に食べるのも良いですが、食べ過ぎた後に積極的に取り入れたい食品です。

 

大根

焼き魚や天ぷらを頼むと、大根おろしがセットになっているイメージはありませんか。それもそのはず、大根には消化の助けになる酵素がとても豊富に含まれているのです。

 

大根は生食することで胃腸の消化吸収を強力にサポートしてくれます。食べ方は大根おろしや薄切りにしてサラダにして食べるようにしましょう。

 

長芋

大根と同じように、長芋も消化に良いとされる酵素がたくさん含まれています。

 

また独特のネバネバには胃の粘膜を保護し、疲れた胃を元気にする効果があります。食べ過ぎた後の疲れた胃腸には最適な食材です。

 

梅干し

体の不調を感じたら梅干しを食べるといい、というのは良く聞きますね。その梅干しですが、実は胃の不調にも大変効果があります。

 

まず、梅干しを食べることで感じる「酸っぱさ」が唾液と胃酸の分泌を促進し消化吸収を助けます。さらに梅干しに含まれるクエン酸には胃腸を活発にする効果があります。

 

これらの効果で食べ過ぎ後の胃の不調を改善してくれるのです。

 

ガム

意外かもしれませんが、お菓子として考えられているガムにも消化を助ける働きがあります。

 

ガムを噛むことで分泌される唾液には、消化吸収を助ける働きがあります。また“噛む”という動作は消化管の動きを活発にする事もわかっています。

 

今まで上げた食材の中でも、ガムだけはすぐに取り入れられる食材ではないでしょうか。食べ過ぎた後、ちょっとお口直しの意味でも取り入れてみてはいかがでしょう。

スポンサーリンク

食べ過ぎに効くお薬2選

 

食べ過ぎが辛い時は、お薬に頼ってしまう方法もあります。

 

ただし注意して欲しい点は、胃薬と名がつくものには「胃酸の分泌や胃の働きを促進し、消化吸収を助けるお薬」「胃酸の分泌を抑制し胃痛や胃もたれを軽減するお薬」があるという点です。

 

食べ過ぎた後は前者の薬を選ぶようにしましょう。よくわからないという時は、薬局で薬剤師さんに聞くようにしてください。

 

以下に代表的な食べ過ぎの時に飲むお薬を挙げました。

 

新キャベジンコーワS

キャベジンには胃の粘膜を修復し、消化を助け、蠕動運動を促進させる効果があります。

 

また痛みを抑える鎮痛効果、胃の痙攣を抑える鎮痙成分も含まれているため食べ過ぎによる胃痛にも最適です。胃の不調にほとんど対応できるお薬になっています。

 

太田胃散

作用の異なる消化酵素と胃酸を中和する制酸剤が含まれたお薬です。胃の中にとどまっている食物を効率的に消化しやすくしていきます。こちらも食べ過ぎに効果的な胃薬です。

 

キャベジンとの違いは、含まれる生薬の割合が多いと言う点です。

 

上記の二種類は常備薬として家に置いている人も多いのではないでしょうか。どちらが良いか迷った時には、薬局で薬剤師に相談するようにしましょう。

 

食べ過ぎと対策について見ていきました。

 

健康のためには腹八分目が良いとはわかっていても、美味しい物や楽しい席ではついつい食べ過ぎてしまいますね。

 

食後に後悔しないためにも、食事中や食後にこれらの習慣を組み込んでみてはいかがでしょうか?

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ