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インフルエンザ脳症の症状や後遺症【大人が発症するとどうなる?】

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インフルエンザ脳症は死亡率も後遺症が残ってしまう確率も非常に高い病気です。

 

子供に起きやすい病気として認知されているインフルエンザ脳症ですが、大人にも発症する事があります。子供も大人も進行がとても早く、命に関わる重篤な病気です。

インフルエンザ脳症の詳しい症状を知る事で早期治療を心掛けましょう。またインフルエンザ脳症の後遺症についてもご説明いたします。

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インフルエンザ脳症とは?

 

まずインフルエンザ脳症についてご説明いたします。インフルエンザ脳症とはインフルエンザにかかったその日から1、2日で発症します。

 

インフルエンザウイルス感染による重症合併症の1つで命に関わる重篤な病気です。

 

インフルエンザ脳症といっても脳内にインフルエンザウイルスが入り込む訳ではなく、強い病原性を持つインフルエンザウイルスから体を守る働きを持つ免疫系が大きなダメージを受ける事により、過剰な免疫反応が起きてしまうのです。

 

症状については後程詳しくご説明いたしますが、急激な症状悪化が特徴的で、およそ80%の患者さんが発熱後、数時間~1日以内には神経症状が現れています。

 

神経症状の後、全身状態の悪化、血管炎、呼吸困難、多臓器不全へと進み、命に関わる状態へと急速に進行していきます。

少しでもインフルエンザ脳症が疑われる場合にはすぐにCTやMRIでの頭部画像検査、血液検査、髄液検査、脳波検査を行う必要があります。

 

発症率として、ほとんどの患者さんの年齢が5才以下の乳児、幼児ではありますが、成人にも発症する事があります。

 

死亡率も極めて高く、命が助かっても後遺症が残る確率が高いので、注意が必要です。中には寝たきりになる程の重篤な後遺症もあります。

 

またある遺伝子多型を持つ患者さんが重症化しやすい事が近年明らかになってきており、日本人の2、3%がこの遺伝子多型を持っています。

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インフルエンザ脳症の原因

 

続いてインフルエンザ脳症の原因についてです。原因についてはまだはっきりとは解明されていませんが、大きく分けて2つの説があります。

 

1つ目の説として、最初にインフルエンザウイルスは鼻粘膜に感染し、増殖して全身へと広がっていきます。

インフルエンザウイルスの病原性は極めて強く、体を守る為の免疫系に大きなダメージを与えます。

 

インフルエンザは免疫の働きに大きく関わりのあるサイトカイン、そしてそのサイトカインネットワークを障害します。

そして過剰な免疫反応を起こしてしまい、様々な重篤な症状を引き起こすのです。

 

2つ目の説としては、解熱剤等の薬剤が原因で発症する可能性があります。

 

解熱剤や抗生物質、頭痛薬、鼻水止め等の薬剤を服用した後にインフルエンザ脳症にかかってしまい、死亡したケースが多くあげられます。

 

この場合では必ずしもインフルエンザにかかっている患者さんだけでなく、普通の風邪にかかって、強い解熱剤等、様々な薬剤を服用する事によって脳症を引き起こします。

薬剤を服用する事により、体の免疫反応が過剰になり、脳症を引き起こす原因となるのです。

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インフルエンザ脳症の症状

 

それではインフルエンザ脳症の症状を詳しく見ていきましょう。急激に症状が悪化するインフルエンザ脳症の症状を見過ごさないように、少しでも異常を感じたらすぐに病院に行きましょう。

 

痙攣(けいれん)

インフルエンザ脳症の60%~80%に見られ、全身がガタガタと震えるような痙攣(けいれん)です。初期症状としても多い症状です。

10~15分以上続く痙攣や、短時間でも何度も繰り返す場合、左右対称でない場合等にはすぐに病院に行ってください。

 

ただ、子供の場合にはインフルエンザ脳症でなくても、高熱による短時間の熱性けいれんを起こす場合があり、なかなか判断がつきにくいです。

どちらにしても痙攣を起こしている場合には重い症状ですので、すぐに病院に行きましょう。

 

意識障害

意識障害は寝ているのか、起きているのかわからないような状態の症状です。呼びかけに反応がなかったり、痛みにも反応が見られない、

 

うとうとし続けている場合には意識障害を起こしているかもしれません。

症状がどんどんと進んでいく事もあります。すぐに病院に行ってください。

 

異常行動

急に怒り出したり、泣き出したり、大声で叫ぶ、訳もなく怯える、自分の手を食べ物と勘違いして食べる、

幻覚、うわごとを言ったり、人を正しく認識できない、恐怖等の症状が現れます。

 

高熱による熱性せんもうの可能性もありますが、熱性せんもうの場合には短時間である事が多いです。

比べてインフルエンザ脳症の場合には持続時間が長くなります。ただ時間に関係なく、異常行動が見られた場合にはすぐに病院に行ってください。

【関連記事】
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インフルエンザの症状

高熱や、頭痛、咳、鼻水、全身倦怠感、喉の痛み、筋肉痛等、インフルエンザの症状も伴います。高熱は38℃以上の事が多いです。

【関連記事】
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インフルエンザ脳症の治療方法

 

続いてインフルエンザ脳症の治療方法についてです。大きく分けて支持療法と特異的治療に分けられます。命に関わる重大な病気ですので、きちんとした治療を受けましょう。

 

支持療法

意識レベルの評価、体温、呼吸数、血圧等のモニタリング、気道確保、痙攣への対策を行います。

インフルエンザ脳症の場合には全身管理が大事になります。その上で全身への治療を行っていきます。

 

免疫に対する治療を行っていきますので、他のウイルスに感染しないように、感染症の管理も重要です。

 

特異的治療

インフルエンザウイルスに対して、抗インフルエンザ薬を早期に使用する必要があります。

インフルエンザウイルスそのものを減らす為です。タミフルやリレンザ、ラピアクタ等のインフルエンザウイルスに対する治療を行います。

 

また痙攣に対する抗けいれん薬や高熱に対する体温管理等、全身管理も徹底していきます。

インフルエンザ脳症は免疫の異常によって引き起こされていますので、免疫の異常を抑える治療も重要です。

 

メチルプレドニンパルス療法やγグロブリン療法を行います。メチルプレドニンパルス療法はステロイド療法で、ステロイドを大量投与します。

 

ただインフルエンザ脳症の進行はとても早い為、脳症が発症した1日目に投与しなければ効果は低くなってしまいます。

 

またγグロブリン療法はステロイドよりは免疫を抑える作用は少ないですが、インフルエンザウイルスを減らす作用も持っています。

また脳低体温療法といい、脳内に発生した活性酸素を抑え、体温を下げる事により脳を保護する治療法もあります。

 

ただ長期間の治療期間に及ぶ事で免疫を低下させてしまいます。どの治療法も早期に行う事が重要です。

少しでも異常を感じた場合には救急車を呼び、すぐに病院に行ってください。

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インフルエンザ脳症の後遺症

 

命が助かっても残念ながら後遺症が残ってしまう場合がとても多い病気です。

インフルエンザ脳症にかかった子供の25%に後遺症が残る事が報告されています。

 

また子供だけでなく成人にも後遺症が残り、成人の場合には入院期間が延びる事で職場へ復帰出来なくなったり、退職せざるを得なくなる事があります。

 

個人差はありますが、中には寝たきりになってしまう方もいらっしゃいます。

ここではインフルエンザ脳症による後遺症についてご説明いたします。

 

運動麻痺

運動麻痺として、四肢麻痺、両側麻痺、片側麻痺があげられます。後遺症として残る事が多い症状です。ですが、リハビリをきちんと行う事で効果が見られるとされています。

 

聴覚障害

可能性は低いですが、聴覚に障害が残る場合があります。脳内での異常や高熱等により、聴覚神経にも影響を及ぼします。言語聴覚士や医師、理学療法士等とリハビリを行っていきます。

 

視覚障害

こちらも可能性は低いですが、視覚に障害が残る場合があります。脳には視神経もありますので、視覚への影響も及ぼします。言語聴覚士や医師、理学療法士等とリハビリを行っていきます。

 

嚥下障害

物が飲み込みにくくなる、むせる等の症状が現れます。嚥下障害が起こる事により、思うように食事が摂れず栄養不足になってしまったり、食べ物が気道へ入る誤嚥(ごえん)が起きるようになります。

 

誤嚥による肺炎を起こしやすくなりますので、十分な注意が必要です。

また高齢者の場合は特に誤嚥を起こしやすいので、気を付けなければなりません。

 

精神障害

精神障害として知能の低下、てんかんがとても多くなっています。てんかんはインフルエンザ脳症になってから10か月以内に起きる事が多く、発作を抑えるには薬を使用しますが、なかなかコントロールが難しいケースが多いです。

 

知能の低下も明らかに見られます。また物事を認知する機能の障害も起こります。

見えるものを認知出来なかったり、記憶障害、注意力や集中力の散漫等、症状は多岐にわたります。医師の指示に従い、治療を行いましょう。

 

インフルエンザ脳症は大人が発症するとどうなる?

 

インフルエンザ脳症は子供によく見られる病気ですが、大人にも発症します。

インフルエンザ脳症の場合には使用してはいけない薬剤があります。今は市販薬も色々と出ていますが、素人判断は非常に危険です。

 

インフルエンザ脳症は、脳のむくみが起きる為、バファリン等のアスピリン、ボルタレン等のジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸等の血管から水が漏れ出しやすくなるような解熱剤は、脳のむくみを重症化させてしまいます。

 

予後を悪くするリスク因子の薬剤とされていますので、絶対に使用してはいけません。

またイブプロフェンやロキソニン等のロキソプロフェン、スルピリンなどのnsaidsも使用してはいけません。

 

まだインフルエンザ脳症までの診断に至っていない場合でも、使用する事により、インフルエンザ脳症を誘発する可能性も高いので、解熱剤や薬剤を使用する事には注意が必要です。

 

特に子供の場合には解熱剤に関する禁忌薬剤等の注意が必ずされますが、大人の場合には自分で熱を下げようとして使用してはいけない薬を服用してしまう事で誘発してしまう場合があります。

 

インフルエンザ脳症は子供だけの病気ではなく、成人もなる病気だという事をよく認識する必要があります。症状も子供と同様にけいれん、意識障害、異常行動が起きます。

 

使っていい薬剤としてはアセトアミノフェンのみが推奨されていますが、自己判断せずに病院に行き、医師にきちんと処方してもらいましょう。

 

インフルエンザ脳症の予防方法

 

最後にインフルエンザ脳症の予防方法についてご説明いたします。インフルエンザ脳症の予防としては第一にインフルエンザそのものを予防する事が大事です。

 

1つの方法としてインフルエンザワクチンの予防接種を受ける事をお勧めします。

もちろん予防接種を受けたからといって、必ずインフルエンザにかからないとは言えませんが、確率的には下がります。

【関連記事】
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特に高齢者の場合には免疫力も成人より低い事が多いですので、接種される事をお勧めします。

先程も述べさせて頂きましたが、自己判断での薬剤の服用は大変危険です。

 

インフルエンザの可能性がある方もそうでない方も自己判断で服用せずに、医師の指示に従ってください。

それから基本の予防方法として手洗いうがいは必ずしましょう。インフルエンザの流行の時期はもちろんの事、普段からこまめにするようにしましょう。

 

人混みはなるべく避けるようにしましょう。インフルエンザの流行の時期は特に避けるようにしましょう。

電車等もたくさんの人がいますが、乗らない訳にはいきませんので、必ずマスク着用を心掛けましょう。規則正しい生活を心掛け、自分の健康も家族の健康も守りましょう。

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