Sponsored Link

内頚動脈狭窄症の4つの症状【手術や治療法を分かりやすく解説】

<監修医師 豊田早苗>
3

内頸動脈狭窄症をご存じですか?日本人の生活様式の変化により急増してきた症状で、放置すると脳梗塞を引き起こす危険性のある病気です。

 

今回は正しく知っておきたい内頸動脈狭窄症の症状とその手術や治療法について分かりやすく解説します。

スポンサーリンク
 

内頚動脈狭窄症とはどんな病気なのか

 

まずは内頚動脈狭窄症(ないけいどうみゃくきょうさくしょう)がどのような病気か、その内容を解説します。

 

頸動脈とは

まず頸動脈とは、首に走る太い血管を指します。左右に1本ずつ存在し、頭部に血液を運ぶ働きを担います。

 

またそれぞれがあごの高さで分岐しており、一方は大脳に血液を供給する内頸動脈、もう一方は頭皮に血液を供給する外頸動脈になります。

つまり内頚動脈狭窄症とは内頚動脈に異常が発生する病気と言えます。

 

内頚動脈狭窄症はこんな病気

内頚動脈狭窄症は内頚動脈が動脈硬化が原因で細くなることで詰まる病気です。

内頚動脈は大脳に血液を供給していますが、血液には酸素が含まれており、その供給が絶たれると脳に深刻なダメージを与えます。

 

特に大脳は運動機能や五感、言語など人間の中枢機能が集中しているために、血流が止まるとその機能もダウンします。

 

トラブルが起きないように注意し、万が一血管が詰まってしまったら早急に対処しなければ命を脅かすだけではなく回復したとしても後遺症が残ります。

スポンサーリンク

内頚動脈狭窄症の原因

 

命に関わる内頚動脈狭窄症ですが、発症する詳しい原因について解説します。

 

脳血管が詰まる

最も直接的な内頚動脈狭窄症の原因は、内頚動脈が高脂血症や高血圧を原因として動脈硬化を起こし、血管が細くなることです。血管が細くなると血液の流れが悪くなり、詰まりやすく、血栓ができやすくなります。

 

もともと日本人は頭蓋内の血管が詰まりやすい体質でしたが、ここ最近の食生活の欧米化によりますます血管が詰まりやすい体質になりつつあります。

 

和食は日本人の体質や気候にあった食事でしたが、洋食が普及した変化のスピードにまだ身体がついてこれず、

その結果血液がドロドロになりやすくなってしまい、頭蓋外にある内頚動脈も狭窄や閉塞を起こしやすくなりました。

 

血清コレステロール値が220mg・dL以上の人は「高脂血症」と診断されます。

 

合併症として起きる

体内のどこかで発生した血栓が血流の流れにより内頚動脈に入り込むとそれが原因で血管を圧迫し、内頸動脈狭窄症を発症します。

 

過剰に脂質を摂取する食生活や、運動不足が続くと体中のあちこちで血管が劣化し、最終的には体中の血管に不具合が生じてしまうのです。

 

過剰に脂質を摂取してしまう習慣を改めるポイントについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
脂質異常症に効く食事の2つのポイント【6つの原因も知っておこう】

 

スポンサーリンク

内頚動脈狭窄症の4つの症状

 

具体的には内頚動脈狭窄症を起こすとどのような症状が見られるのか解説します。

 

脳梗塞・一過性脳虚血発作

内頚動脈が細くなり詰まりやすくなると、やがて正常な血流が阻害され狭窄部に血栓が発生します。

血栓が発生すると、血管は圧迫され血流がせき止められます。

 

さらに血栓が脳に移動すると脳梗塞一過性脳虚血発作といいった症状が出ます。脳梗塞は手足の麻痺や言語機能の障害が起きる病気です。

 

一過性脳虚血発作は脳梗塞一歩手前の症状で、一旦は症状が持ち直しますがくり返し再発し、やがて脳梗塞を発症するので早期の治療が必要になります。

 

運動障害・知覚障害・言語障害

脳梗塞まではいかなくても、脳に血流が流れ込みにくくなると、大脳の機能がうまく発揮されなくなります。

 

そのため大脳が司る運動機能や五感、言語機能がうまく起動せず運動障害・知覚障害・言語障害が発生します。

運動障害は主に内頚動脈狭窄症が発生した側と反対側の半身に麻痺症状などが出ます。

 

言語障害についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
言語障害の3つの原因と種類まとめ!【リハビリ方法についても解説】

 

顔面下半分麻痺

運動障害と同じく、内頚動脈狭窄症が発生したことで偏った部位に麻痺症状が現れます。

 

一過性黒内障

内頚動脈狭窄症を引き起こした血管側と同じ片目に視力低下の症状が現れます。これを一過性黒内障(いっかせいこくないしょう)と呼びます。

 

まるで目の前にカーテンが降ろされたように視野が狭くなるのが特徴です。これは内頚動脈から分かれている眼動脈にも血栓が及んだ際に、網膜に血液が供給されなくなるため引き起こされます。

スポンサーリンク

手術や治療法を知って不安をなくそう

 

内頸動脈狭窄症は治療法がきちんと確立していますので、予防や治療により最悪の事態は回避できます。いったいどのような治療方法があるのか解説します。

 

どの病院で検査を受ければいいの?

内頚動脈狭窄症は神経内科あるいは脳神経外科の分野になります。

まずはCT検査やMRIにより脳梗塞の有無を調べたり頸動脈の狭窄が起きていないかを調べ部位を特定します。

 

脳血管造影や脳血流測定を併せて行う場合もあります。もしも症状が高度化していると、聴診器を当てて血管雑音を聞き取ることでも異常のあるなしが分かります。

 

脳梗塞と同じく、ある日突然症状が発症する内頸動脈狭窄症ですが、最近では脳ドックなどで未然に発見できるようになりました。

自覚症状が出る前に発見できた場合は「無症候性狭窄」と呼びます。いずれにしても、まずは治療の前に専門医の診断が必要になります。

 

抗血小板薬の投与

抗血小板薬と呼ばれる血栓ができることを防ぐ薬の投薬により症状を改善する方法です。血小板の働きを抑制する効果があり、最も広く使用されている薬がアスピリンです。

 

内頸動脈狭窄症以外にも、糖尿病や脂質異常症といった合併症として脳梗塞を引き起こす可能性の高い持病を持つ人に広く処方されています。

 

ただし投薬だけでリスクを抑えることは出来ません。動脈硬化を引き起こす生活習慣を改め、定期的な検査を行うなどの予防方法と併せてはじめて効果を発揮します。

 

きちんと検査受診を行うことで、血栓が致命的なレベルで生成される前に手を打つことが出来ます。

アスピリンについてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
アスピリンのこの副作用に注意!【抑える薬をチェックしよう】

 

血栓内膜剥離術

外科手術により直接、内頸動脈内の肥大化した内膜を削り取る手術です。全身麻酔を使用して行われる手術で、ごく短時間ですが脳への血液の供給が絶たれます。

 

内膜を削った後は再び血管を縫合します。手術後30日以内の死亡率は2%以下ですが、合併症が引き起こされるリスクはあります。

 

一時的なものから永続的なものまでその影響期間には個人差がありますが、運動障害や五感への障害、言語障害が引き起こされる場合があります。

 

手術の失敗と言うよりは、血栓から剥離したゴミが脳内の別の血管に詰まって引き起こされることがほとんどです。

 

合併症の発症率を抑えるためにも、こまめに脳のMRIを行い、異常が起きていないかの検査を密に行う必要があります。

 

頸動脈ステント留置術

2008年に認可されたばかりの新しい外科手術方法です。首筋の切開を行わず、足の付け根から血管内部にカテーテルを通して狭くなった頸動脈を広げる方法です。

 

この方法ですと局所麻酔で済む上、脳内への血流の供給が阻害されることもないので、従来の血栓内膜剥離術では難しかった、心臓に疾患を持つ人への手術も可能になりました。

 

また手術に先立ち狭窄部位に特殊なフィルターを設置することで、血栓の欠片が脳の血管に入り込むことを防ぎ合併症対策を行うことも出来ます。

 

ただしまだ新しい手法で誰でも出来る手術ではないということや、「再狭窄」が起こる可能性もあるので注意が必要です。

 

生活習慣病のコントロール

内頸動脈狭窄症を発症する元々の原因は、動脈硬化・高血圧・脂質異常症と言った生活習慣病にあります。

 

投薬や手術だけではなく、併せて生活習慣病のコントロールを行うことが重要になります。

特に急性期には内頸動脈狭窄症から脳梗塞へと症状が発展することも多いので、医師の指導を日常的に受けることが重要になります。

 

内頸動脈狭窄症について解説しました。食生活の変化により、日本人のほとんどが発症しやすくなった病気です。

 

投薬や手術などの手段はありますが、そもそもの原因である血管の詰まりを解消しなければいつまでも再発のリスクがあります。

 

また手術も合併症の危険性がつきまといます。まずは定期的な健康診断を受診する習慣をもち、その結果を実生活に活かすようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
   

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ