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意識朦朧(もうろう)とする5つの原因【危険な病気に要注意】

<監修医師 豊田早苗>
落ち込む

「意識が朦朧とした」と言葉にした経験はありませんか?そもそも、フラフラでよくわからない状態の時に使ったのではないでしょうか?

 

意識朦朧状態というのは意識障害の一種で、理解力の低下、判断力の低下、刺激に対する反応の低下や消失を意味します。問いかけ、ゆさぶり、感覚に対する刺激を与えても答えない、表情がない、身体の動きがないような状態です。

 

この場合、脳や臓器に大きな異変が起こっていることもあるので注意が必要です

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意識朦朧とする原因

 

脱水症状

脱水症状は大量の汗をかいた時、発熱、下痢、嘔吐などで体内の水分が失われた時に水分(電解質)の補給が少ない時に起こります。

 

高温や発汗による脱水で末端の血管が拡張し、体全体の血液の循環量が減少し意識朦朧とすることがあります。この場合は、速やかに医師の診察をうける必要があります。

 

一酸化炭素中毒

一酸化炭素中毒は、誰にでも起こる身近な危険性がある病気です。石油ストーブやガスコンロ、ガス湯沸かし器の不完全燃焼で一酸化炭素の濃度が高まると中毒症状を引き起こすことがあります。

 

初期症状は頭痛、吐き気、倦怠感がある為に風邪と勘違いして重症化することがあります。重症化すると身体の自由がきかなくなったり意識が朦朧としたりします。

 

ひどい場合は後遺症が残ったり死に至ったりする場合もあるので、意識が朦朧としている場合は速やかに医師の診察をうける必要があります

 

アルコールの過剰摂取

アルコールは脳を麻痺させる性質をもっています。

 

アルコールを急に大量に接種すると、麻痺は意識をつかさどる大脳から呼吸や心臓の動きを制御する脳幹部まで進み、意識を失ったり呼吸機能や心肺機能を停止させてしまったりして死に至ることもあります。

 

急性アルコール中毒で救急搬送されるケースがありますが、これはアルコールによる意識障害の一種です

 

一過性

立ちくらみや長湯などでクラっとするのも意識朦朧に近いものです。長時間立っていたり電車で気分が悪くなったり、急に立ち上がったり、排便・排尿後だったり睡眠不足や疲れが蓄積したときには意識を失ってしまうこともあります。

 

また、過換気症候群で浅い呼吸を繰り返し呼吸困難から失神することもあります。血管収縮作用が急に失われた時や鈍くなった時に脳の血流障害から神経発作が起こることが多いです。

 

病気

脳の病気、内臓系の異常、代謝の異常、薬物による中毒などが考えられます。

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意識朦朧が朦朧とする危険な病気

 

熱性けいれん

38度以上の発熱のあとに起こるけいれんのことをさします。風邪やはしか、インフルエンザなどの感染症で熱があがりはじめているときによく発症します。

 

生後6ヶ月〜5歳くらいまでの乳幼児に多いです。脳が未熟なため、高熱で脳が刺激されて脳内でトラブルが発生して起こると考えられています。白目をむいて泡を吹いたり、皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼをおこしたりします。

 

てんかん

脳の病気の一種で、発作的な痙攣や意識障害などが慢性的に起こる病気です。

 

突然意識を失い、手足が突っ張ったように硬直し、その後ガクンガクンと曲げたりのばしたりする発作が30秒から1分ほど続き、その後心筋が緩んだ格好になり治まります。その後、泡を吹くことがあります。意識を失わず、身体の一部分だけに異常がおこる部分発作が起こることもあります

 

糖尿病

糖尿病の治療に使われるインスリン、内服薬が過剰な場合や食事摂取の不足などで血液中のブドウ糖が少なくなった時などに低血糖が起こります。これは糖尿病の人だけでなく誰もが起こる可能性があります

 

手指のふるえ、発汗、顔面蒼白など軽度のうちに糖分を接種すれば回復します。ひどくなると、倦怠感や頭痛、めまいがおこり、意識が低下して意識朦朧となっていきます。

 

脳梗塞

頭の中の血管が詰まることで、脳組織が酸素欠乏、栄養不足に陥ってしまうことです。脳梗塞が起こった部分によって、半身不随や意識障害、言語障害などがおこり、最悪の場合、心停止や呼吸停止をおこして死に至ることもあります

 

くも膜下出血

脳のくも膜の内側の動脈が破裂することです。突然、激しい頭痛や嘔吐、意識を失い危険な状態に陥る場合があります

 

心筋梗塞

冠動脈(心臓に血液や酸素を送る血管)が動脈硬化によって詰まり、その先に血流がいかないことによって心筋が壊死してしまう病気です。壊死する範囲が広がると、顔面蒼白になり冷や汗や吐き気がみられ意識を失い死に至ることもあります

 

意識が朦朧としているときの対処法

 

意識が朦朧として、刺激を与えて名前を呼びかけても反応がない場合は直ちに救急車を呼びます。呼吸を観察して、口の中に異物があれば除去します。その際、気道の確保もします。一過性のもので、すぐに意識が戻っても医師の診察をうけるようにしましょう

 

もし救急車を呼ぶのに迷ったら、救急相談に電話しましょう。#7119かこどもの場合は#8000です。緊急性や受診の必要性などの判断やアドバイスをしてもらえます。いざという時の為に覚えておくと安心です。

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