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喀血とは怖い病気?【吐血との違いや治療法を徹底解説!】

<監修医師 吉野 聖奈>
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喀血吐血も口から出た血の事ですが、その詳しい違いは知らない方の方が多いのではないでしょうか。喀血と吐血は、出血の場所や原因に違いがあります。今回は喀血の治療法について解説します。

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喀血とはどんな病気?

 

喀血とは、肺や気管支などの呼吸器系器官からの出血を言います。

そしてその場所で出血した物が、咳や痰の喀出と一緒に口や鼻から出た物なのです。また出血が少ない場合は、痰に混じる程度で見られます。色は鮮紅色(真っ赤な色)で、泡沫(ほうまつ)と一緒に出て来ます。

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喀血と吐血の違いを徹底解説!

 

喀血は鮮紅色をしていますが、吐血は食道や胃、十二指腸などの消化器系の器官からの出血で胃液と混合する事が多く、暗赤色、茶色~褐色、黒色をしています。このような色から、コーヒー残渣様(ざんさよう)と表現されることもあります。

 

出血部位

喀血の場合の出血部位は肺や気管支などの呼吸器官で、吐血の場合は食道や胃、十二指腸などの消化器系の器官からの出血です。このように、吐血と喀血は出血部位も違います

 

原因疾患

喀血は結核、肺がん、気管支拡張症や外傷で見られますが、吐血の場合は食道静脈瘤、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが原因になります。

外傷による吐血は、その外傷による強いストレスで、胃にびらんや潰瘍が発生して出血が起き、吐血に繋がっているのではないかと考えられています

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喀血の原因となる5つの疾患

 

肺結核

肺結核は咳やくしゃみ、つばによって空気中に飛散した結核菌を吸い込むことで感染します。これを飛沫感染と言い、人から人へとうつっていく病気です。

 

しかし感染した全ての人が発病するわけでなく、発病率は感染者全体の10~20%と言われています。発病した人の約半数は、感染から1年以内に発病し、残りの人はそれ以降に発病しています。

 

これは高齢などによって免疫力が低下し、結核菌が増殖する為と考えられています。

 

「ポイント」症状が普通の風邪と似ていますが、安静にしていても2週間以上症状が続く場合は肺結核の疑いがあるので、病院を受診するようにしましょう

 

肺がん

肺がんとは肺から発生するがんの総称で、大きく分けると小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分類されます。それによって病気の特徴や薬の効き目も変わってきます。

 

肺がんの8割を占める物が非小細胞肺がんで、進行は遅いけれど抗がん薬や放射線が効きにくいという特徴があります。しかし手術で完全にがんを取り除くことが出来れば、予後も期待できます。

 

肺がんの最大の原因は喫煙なので、一番の予防法は禁煙です。肺がんは早期発見が難しいので、咳や痰、痰に血が混じっているなどの症状が2週間以上続いた場合は早めに病院を受診しましょう。

 

気管支拡張症

この病気は名前の通り、気管支が拡張してしまったまま戻らなくなる病気です。肺全体で起こる場合と、局所で起こる場合があり、原因も生まれつき・免疫異常・感染症や気道閉塞などと様々です。

 

気管支は吸い込んだ異物から体を守ってくれる働きがあります。その為、一度破壊されてしまうと細菌などに感染しやすくなります。慢性の咳や膿性の痰、血痰や喀血が見られます。

 

また、慢性副鼻腔炎を合併する事が多く、他の肺感染症を引き起こします。症状から見ても他の病気の可能性もあるので、呼吸器内科を受診しましょう。

 

非結核性抗酸菌症

結核の原因である結核菌は抗酸菌というものの一種で、結核菌以外の抗酸菌で引き起こされた病気を非結核性抗酸菌症と言います。結核は人から人へ感染しますが、この病気ではそれがなく、また、抗結核薬があまり効かないという違いがあります。

 

また、結核患者の数は減少していますが、非結核性抗酸菌症の患者は増えており、有効な薬がないために重症化するケースも多く見られます。ゆっくりとした進行で、咳の他にも痰や血痰、全身のだるさなどの症状を訴えます

 

進行すると、呼吸困難や食欲不振なども見られます。

 

外傷

外傷の時に見られる喀血は、肺挫傷や気管・気管支の損傷の時などに起こります。肺挫傷は胸部の鈍的外傷の中で最も多く、肺組織に鈍的外力が直接作用したり、急激な肺胞内圧上昇によって、肺胞や毛細血管が断裂する事で引き起こされます。

 

外傷後数時間で症状が表れ、軽症の場合は無症状の事も多く3~5日で自然に治ります。しかし広範囲の肺挫傷では、急性呼吸不全から死に至ることもあります

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喀血の治療はこんな方法

 

結核や非結核性抗酸菌症の場合は、抗結核菌薬を使用します。また薬には副作用があるので、治療開始後1カ月以内に肝臓の血液検査を行います。非結核性抗酸菌症の場合は、人から人への感染がないため、家族と同居しながらの治療も出来ます

 

悪性度の高い小細胞肺がんの進行度は、限局型と進展型に分けられますが、限局型小細胞肺がんの治療は、放射線療法と抗がん薬による化学療法を同時にする事が一般的です。

 

進展型の場合は病気が広がってしまっている為に、放射線療法は適していません。その為、抗がん薬を使い治療をします。

 

気管支拡張症では、痰の喀出を促すために喀痰調整薬。吸入療法、体位排痰法や肺痰を助ける器具などを使います。感染症を合併した時は、抗菌薬を使用します。

 

持続する血痰や喀血のある時は、内視鏡的止血法・気管支動脈塞栓術や外科的切除術を行うこともあります。これらの病気の場合は、各々区別する必要があります。持続する咳や痰など、症状が見られた場合は呼吸器内科を早期に受診するようにしましょう。

 

肺挫傷の場合は、安静臥床・酸素吸入・肺理学療法がおこなわれます。吸入療法によって、気道内の血液や気管支分泌物を咳とともに外へ出すことを促すことも効果的です。これは、肺の中の空気が著しく減少してしまい起こる、無気肺の予防にも役立ちます。

 

また、酸素吸入を行っても低酸素血症が改善しない時は、人工呼吸管理も行われます。

 

肺挫傷そのものに対して応急処置はありませんが、呼吸困難がある場合は、けがをした人が一番楽な体制を取らせて、励ますことで安心させることが大事になります。また、肋骨骨折や胸骨骨折がある場合は、その応急処置を行います。

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