気管支炎の治療に最適な食べ物!【苦しさから解放されよう!】
<監修医師 吉野 聖奈>
風邪が長引いていると気管支炎の可能性があります。
今回は気管支炎にはどのような食べ物が効果的なのか解説していきます。
気になる所から確認してみよう
風邪じゃない?長引く咳は気管支炎かも
気管支炎とは、気管支に炎症があり咳や痰などを引き起こす病気で、主な症状は咳や痰ですが頸や背中の痛みやこわばり、肩こり、手足の筋肉痛や関節痛、時には下痢や嘔吐を伴うこともあるのです。
経過から数日から数週間で治る急性気管支炎と、数週間から数か月の間にわたって咳や痰などの症状が続く慢性気管支炎に分けられます。
急性の気管支炎は、風邪を引いたあとに気道が炎症を起こして気管から気管支まで広がり、咳や痰が出るようになります。大半は、ウイルスやマイコプラズマなどによる感染症です。
慢性の気管支炎は、数週間前から数か月の間、咳や痰などの症状が続く場合をいいます。
この場合の疾患は、百日咳、抗酸菌や緑膿菌などの感染症や、副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎、慢性気管支炎などの可能性、また慢性の咳あるいは痰を主な症状とする病気には、喘息、COPD、肺がん、間質性肺炎などの病気もあります。
気管支炎と診断された時の治療法
鎮咳薬
乾いた咳の症状の際に処方されます。気道が炎症を起こし、脳の延髄の咳中枢を刺激することで咳が出るため、その咳中枢を鎮めるために使用されます。麻酔性のものと、非麻酔性に分類されます。
去痰剤
湿った咳の症状の際に処方されます。痰が絡んでいるため気道が狭くなり起きている可能性があり、痰を出しやすくし、気管支を広げます。気道から分泌物を分解する酸素や粘液の調整をします。
抗生物質
カビや細菌などの微生物によって作られた薬で、細菌感染症の治療に使われます。細菌を殺したり、繁殖を防ぐ働きがあり、適切に使用することで症状が緩和されます。
しかし、ウイルス性の感染症には効果がなく、気管支炎の多くは、ウイルス性のものであるため、抗生物質はほとんど使われることはなく対症療法が一般的です。
テープや吸引薬
気管支を広げるために使います。空気の通り道の気管支がもともと狭い赤ちゃんでは、風邪の際に「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった状態がみられます。
赤ちゃんの気管支は狭く、痰などが出て余計に影響で出ます。
漢方薬
体力が比較的低下していて、痰が切れにくく、時に強く咳き込んだり咽頭に乾燥感がある際に処方されます。
シロップ薬・トローチ
鎮咳剤や去痰剤が入っているシロップです。また、飲みにくい漢方をトローチ状にして飲みやすくなっているものもあります。
つらい気管支炎に効く4つの食べ物
パイナップル
気管支炎は気管支付近の筋肉が緊張していることにより、息が通りにくく息苦しくなります。
パイナップルに含まれるたんぱく分解酵素は、気管支の筋肉を緩める効果があり、痰を分解してくれます。
緑茶
体内の中で殺菌作用を高めてくれることや、気管支炎以外にも風邪の予防にも効果的で、緑茶でうがいをして風邪予防をするケースが増えています。
ただし、冷たいものではなく温かい緑茶にして、刺激を与え過ぎないようにする必要があります。カフェインが含まれるため、睡眠前は控えましょう。
大根とはちみつ
大根には抗菌作用があり、はちみつには炎症を抑え、免疫力を上げる作用があります。大根を適当な大きさに切り、たっぷりとはちみつをかけます。それを2~3時間漬けて、出てきた汁を飲みます。
咳だけでなく、喉の痛みにも効果があることや、体を温める生姜をかけるとより効果的です。
豚肉・レバー
ビタミンAを摂取することで、免疫力が高まります。ビタミンAが欠乏してしまうと粘膜細胞が弱り、気管支粘膜や鼻粘膜の防疫機能が低下し、体内にウイルスや細菌が侵入しやすくなるのです。
その他にも、鉄、グルタミンなどを含んだ食べ物が効果的と言われ、豚肉やレバーなどを摂ることがオススメです。免疫力を高めることに加えて、白血球の生産を活性化します。
気管支炎を予防しよう
風邪・インフルエンザの予防
手洗いやうがいを徹底し、また外出する際は使い捨てマスクの着用も効果的です。
タバコを吸わない
気管支に負担をかけてしまうのはもちろん、肺などの呼吸器に大きな悪影響を及ぼします。免疫力も低下させてしまうため、気管支炎を起こしやすくなるのです。
粘膜を保護する
気管支の粘膜を保護するために、とろろ芋を食べたり、のど飴をなめる方法が効果的です。また、炎症を刺激しないように、辛い物などの刺激物は控えましょう。
免疫力を高める栄養価の高い食べ物を食べることが大切です。
空気の清浄と湿度を保つ
空気が乾燥している場合には、炎症を刺激しています。適度な換気をしておくことや、汚れた空気を吸わないようにしましょう。
また、部屋に加湿器を置いて、室内の乾燥を防ぐことも大切です。
バランスの良い食事・規則正しい生活
ビタミンAやCを多く含む食材を使いバランスの良い食事を摂るようにすることや、睡眠を取りしっかり体を休めることが大切です。
口呼吸をしない
口呼吸をすることで乾燥した空気が直接気管に送られてくるため、喉や肺を痛め風邪を引きやすくなつので、鼻呼吸を心掛け予防しましょう。
肺を鍛える
気管支炎にかかっている場合、自分の体調をよく見て、息苦しかったり常に咳が出ているような状態であれば運動をとりやめる必要がありますが、適切に運動することで症状を軽くすることもできるのです。
まずは軽い運動から始め、マラソンや水泳など慣れてきたら長い時間運動するようにして、翌日に疲れを残さない運動をするということが大切です。
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