うわっお尻に出来物やしこりが出来た!【原因を徹底解説】
<監修医師 WASHIO>
お尻にしこりができた時は、単にかぶれではなく、他の要因の可能性があります。しこりの種類とともに原因や改善策を以下に解説します。
お尻の出来物の正体とは
ニキビ
肌状態が悪かったりホルモンバランスの乱れによって生じます。通常痛みを伴います。
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
肌表面にぶつぶつができる皮膚疾患です。若い世代や肥満の方、敏感肌の方によく見られ、遺伝的要素が強いといわれています。
肌のターンオーバーが正常に働かないことが原因です。通常かゆみや痛みは伴わず、直接健康に影響はしませんが、見た目が気になる場合はレーザー治療などで改善することができます。
粉瘤
表皮嚢腫 と呼ばれる良性腫瘍で、皮膚の下の表皮部分に袋ができ、そこに垢や皮脂が詰まることで生じます。原因不明で急に発症し、自然治癒はせず何度も同じ場所にできます。
しこりを絞ると油様の白くて臭いものが出てくることがあります。痛みや痒みがないものがほとんどで、炎症を起こすと腫れて痛みを伴います。
粉瘤から細菌が侵入すると、炎症を起こし感染性粉瘤や炎症性粉瘤となります。角質層小切開摘出術、小切開圧出後摘出術、くり抜き法と呼ばれる手術で摘出します。
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脂肪腫
皮膚の下に脂肪細胞が増殖した脂肪の塊です。40〜50代の女性に多く見られます。
原因はまだ解明されておらず、先天性の染色体異常ではないかといわれています。
良性のものがほとんどです。
痔ろう
肛門腺に膿がたまり、痔管と呼ばれる管ができて膿が出ます。
大抵は肛門周囲膿瘍から進行することが多く、激しい痛みや発熱を伴います。肛門癌になる可能性もあり、手術が必要です。痔瘻の可能性があれば、早めに肛門科を受診しましょう。
お尻に出来物やしこりが出来る原因
摩擦や負担
摩擦や負担によりお尻の皮膚の表面が分厚く硬くなり、新陳代謝が低下することで毛穴に皮脂や汚れが詰まりやすくなります。
乾燥や、下着・衣類の擦れ、シャンプーなどのすすぎ残しなどは皮膚への大きな負担となります。
にきびの原因や治し方についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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体重による圧力
座位時にはお尻にかなりの圧がかかり、皮膚が分厚くなる原因となります。クッションの上に座るなど圧力の軽減をはかることが大切です。
通気性
締め付けの強い下着やズボンなど、通気性の悪いものは肌への負担となります。また生理時の蒸れやかぶれなども大きな負担となりますので、蒸れにくいものを選んだり、こまめにナプキンを取り替えるよう注意しましょう。
ストレス
ストレスによるホルモンバランスの乱れから血行不良を起こすことが原因です。老廃物の排出がうまくできず、できものができやすくなります。
お尻の出来物やしこりを改善する方法
食生活を見直す
ターンオーバーを促進させるためビタミンA、皮脂の過剰分泌を抑制するビタミンB群、毛穴詰まりを抑制するビタミンEを摂取すると良いでしょう。
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新陳代謝を促進
新陳代謝を促進することで、ターンオーバーを活性化させることができます。質の良い睡眠、軽い運動、入浴により血行を促進させるなどが挙げられます。
ピーリング
古い角質を新しい角質へと変えることができるため、特に毛孔性苔癬に有用です。
病院でピーリングを受けると1回1万円前後と高額で、何度か通わなければならないため、経済的に負担がかかることが難点です。市販のピーリング化粧品でセルフピーリングを行えば安価ですが、保湿などのアフターケアをきちんと行うよう注意が必要です。
医療機関
ニキビであれば皮膚科を受診しましょう。抗生剤が含まれる軟膏やビタミンなどを処方してもらえます。
粉瘤であれば外科的手術が必要なため、形成外科の受診が良いでしょう。傷跡も考慮して手術を行ってもらえます。
症状がひどかったり、しこりの大きさが大きいほど、治療も大がかりになるため、いずれも早めの受診が経済的な負担軽減につながります。
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