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ごまアレルギーは大人でも発症する【原因や症状も詳しく解説】

<監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>

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近年美容やアンチエイジングにも効果があり、健康食品として注目されているごま

 

栄養素が豊富に含まれており、生活習慣病や身体にとって様々な嬉しい効果があります。

 

ただしごまを摂取する事で、子供や乳幼児だけでなく、大人が突然アレルギー反応を起こす場合があるのです。

 

今回はごまの栄養素や嬉しい効果について、そしてアレルギーの原因や症状についても解説いたします。

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ごまって本当はどんなもの?

 

ごまは、ごま科ごま属の一年生植物で、主に黒・白・茶(黄・金)等、種子の外皮の色によって分類されています。

 

それぞれ黒・白・茶(黄・金)の栄養価はほぼ同じで、豊富な栄養成分が含まれています。

 

ごまの起源は、アフリカ大陸といわれており、5000年以上前から作られていました。

 

この後ごまに含まれる豊富な栄養成分についても解説いたしますが、今やごまは健康食品ともされる注目の食材です。

 

旬の時期は9月~10月にかけてですが、日本で流通しているごまのほとんどは輸入品であり、国産のごまは1%にも満たない状態です。

 

ひと言でごまといっても様々なごまがあります。

 

炒りゴマは火を通して炒ったゴマです。そのまま料理に使うことができます。

 

摺りゴマはゴマをすり鉢等で摺って砕いたものです。硬皮に覆われたままのゴマではなく、摺りゴマにして中身を出すことにより、栄養素をよりたくさん摂取することができます。

 

そして炒りゴマを包丁で細かくみじん切りにしたものを切りゴマといいます。

 

またゴマを摺り続ける事で、脂分が出てきてペースト状になり、これを練りゴマといいます。

 

皆様よくお使いのごま油の約半分はリノール酸という成分で、自らの力では身体の中で作ることができません。

 

ですが、リノール酸は、身体の発育や正常な機能、コレステロール値のコントロール、皮膚の健康を保つ働き等、身体に必要な働きをしています。

 

このリノール酸が不足する事で身体に悪影響が現れますので、大人にも子供にも必須の栄養素、必須脂肪酸の一種です。

 

このようにごまには様々な加工品やごま油等がありますが、どれも健康に良いとされているものばかりです。栄養価も高く、日頃の食生活に取り入れていきたいですね。

 

ただ、何においてもそうですが、摂取しすぎはアレルギーを起こす原因等にもなりかねませんので、十分に気をつけましょう。

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ごまの主な13の成分

 

ごまは50%が油分で出来ており、残り20%はタンパク質30%が食物繊維・ビタミン・ミネラルでできています。

 

どれも身体にとって必要な成分で、ごまには豊富に含まれています。どのような成分があるのか見ていきましょう。

 

必須アミノ酸・たんぱく質

ごまにはたんぱく質も非常に多く、100g中およそ20gも含まれています。

 

また身体に必要な必須アミノ酸は体内では作る事ができませんが、ごまの中にはその必須アミノ酸も豊富にバランス良く含まれているのです。

 

不飽和脂肪酸

そして不飽和脂肪酸もごまには多く含まれていて、特にオレイン酸とリノール酸が多く、どちらも健康のためには欠かせない成分です。

 

不溶性食物繊維

ごまには、不溶性食物繊維という食物繊維が含まれています。この食物繊維が便秘解消にはとても効果的なのです。

 

ゴマリグナン・セサミン

大豆イソフラボンの1つであるゴマリグナンは、身体の中でホルモンと同様の働きをします。

 

アンチエイジングにも効果があり、肝機能の改善やコレステロール値の低下、脂質代謝の促進等の働きも持っています。

 

そのゴマリグナンの中でも特にセサミンは、強い抗酸化作用を持っています。

 

強い抗酸化作用により、がんや生活習慣病の予防、アンチエイジングにとても効果的です。

 

ビタミンB1・B2・E

ごまに含まれるビタミンB1は糖質のエネルギー代謝に必要で、不足する事で集中力の低下や疲れやすさが起きます。

 

ビタミンB2は脂質や糖質の代謝を促す酵素の働きを助け、身体の成長にも必要な成分で、不足すると抵抗力低下等を引き起こすます。

 

ビタミンEは、活性酸素から細胞膜を守る働きを持つ、抗酸化物質です。不足すると皮膚の老化が進むもので、アンチエイジングには必要な成分です。

 

このようにごまには多くのビタミン群が含まれています。

 

カルシウム

カルシウムは、骨や歯を丈夫にするために必要な成分で、神経の安定や血圧のコントロールの作用も持ちます。骨粗鬆症や高血圧予防にも効果的です。

 

鉄・マグネシウム・カリウム

ミネラルである鉄分・マグネシウム・カリウムも豊富に含まれています。

 

鉄分が不足する事で、ヘモグロビンが生成されなくなり、貧血を起こしてしまいます。身体の成長や健康維持、ビタミンの吸収にも必要な成分です。

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ごまには嬉しい効果がいっぱい

 

次にごまの嬉しい効果についてです。

 

ここまでごまに豊富に含まれる栄養素、成分について解説いたしました。具体的にどのような効果があるのか、見ていきましょう。

 

肝機能

ごまには、肝機能を高める効果があります。特にセサミンは強い抗酸化作用を持つ成分で、活性酸素の生成を防ぎ、体内の酸化を防ぐ効果があります。

 

原因となる活性酸素の多くは肝臓で発生します。肝機能の低下は、老化の原因や肌荒れ、肥満等の影響を及ぼします。

 

またゴマリグナンは肝臓で働く強い抗酸化作用を持ち、肝機能改善に効果的です。

 

コレステロール値低下

ごまに含まれるリノール酸オレイン酸等の不飽和脂肪酸は、血管に溜まったコレステロールをきれいに除去して血流を良くする働きを持ちます。

 

またセサミンビタミンEにも血管に溜まったコレステロールをきれいに除去する働きがある為、ごまはコレステロール値の低下にはうってつけの食材なのです。

 

美肌・美髪

ビタミンB1・B2・カルシウム・鉄・マグネシウム等のミネラルが豊富に含まれるごまは美肌や美髪にも効果的です。

 

肝機能改善により、肌の細胞代謝が良くなります。つやのある肌や髪へと導きます。

 

ダイエット

ごまに含まれるゴマリグナンには肝臓で脂肪分解を促進する働きや、脂肪燃焼をしやすくする働きがあります。

 

またセサミンが細胞を分解する働きを助け、脂質の代謝を高めます。これらの事により、ダイエットにも効果が期待できます。

 

抗酸化作用

ごまには抗酸化作用を持つ成分が多く含まれていて、身体の酸化を防ぐ働きを持ちます。

 

活性酸素が増える事で、肝機能の低下、老化、コレステロール値の上昇、生活習慣病等の様々な悪影響が現れます。

 

ごまにはゴマリグナンセサミン、ビタミン群等も豊富に含まれている為、その活性化酸素の働きを抑制する力があるのです。

 

生活習慣病の予防

ごまに含まれる不飽和脂肪酸不溶性食物繊維、鉄分やカルシウムビタミン等の成分は、骨粗鬆症予防・高血圧の改善・便秘解消・貧血の解消・冷え性予防・脳梗塞やがん等の予防・更年期障害の改善等に効果的です。

 

栄養価の高いごまを積極的に摂取しましょう。

 

二日酔い

肝機能の改善に良いごまには、肝臓でのアルコールの分解を助ける働きもあります。

 

お酒を飲む前に摂る事でも効果がありますが、二日酔いにも効果的です。

 

糖質代謝

糖質代謝の働きを持つビタミンB1や脂質分解の働きを持つセサミンの効果により、糖質代謝、血糖値のコントロールにも効果的です。

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ごまでアレルギー?その症状とは

 

ここまでごまに豊富に含まれる栄養価や嬉しい効果について解説してきました。

 

続いて、ごまで現れるアレルギーについて解説いたします。

 

何の食べ物にも言える事ですが、摂取のしすぎやその時の身体の状態でアレルギーを起こす事があります。どんな症状があるのか見ていきましょう。

 

かゆみ・蕁麻疹・湿疹・腫れ・目の充血

かゆみ・蕁麻疹・湿疹・腫れ・目の充血等の皮膚症状、粘膜症状が現れます。

 

喉の違和感・唇の腫れ

また喉の違和感や唇の腫れ等の口腔症状が現れます。

 

咳・ぜんめい・くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・呼吸困難

咳・ぜんめい・くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・呼吸困難等の呼吸器症状が現れます。

 

腹痛・下痢・吐き気・嘔吐

腹痛・下痢・吐き気・嘔吐等の消化器症状が現れます。

 

アナフィラキシー

ひどくなると多臓器に症状が現れるアナフィラキシーを起こします。

 

そして血圧低下や呼吸困難、意識喪失等のアナフィラキシーショックを引き起こします。

 

命に関わる危険性がありますので、何か少しでも症状が現れた場合には、すぐに病院を受診してください。

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ごまアレルギーの原因一位はビシリン

 

ごまのアレルギーの原因一位は、ビシリンというたんぱく質です。熱耐性な為、加熱をしてもアレルゲンは弱まりません。

 

先程お伝えしましたように種皮の中に様々な成分が含まれている事から、種皮のままなら消化されにくく、症状が現れにくくなります。

 

摺りゴマや練りゴマ等の場合には注意が必要です。ごま油を使いきれずに酸化させてしまう事が原因の場合もあります。

 

ごまは強い抗酸化作用を持つ事から、アレルギー対策の食材としても知られているのですが、ゴマリグナンやセサミン等の成分に過剰反応を起こして、アレルギーを引き起こす事があるのです。

 

またごまに付着していた残留農薬や化学物質が原因となってアレルギーを引き起こす事もあります。

 

何が原因で起きているのか、病院でしっかりと調べてもらうようにしましょう。

 

ごまアレルギーは卵や牛乳等のアレルギーとは違い、治癒するまでに長期間を要します。

 

さらにアレルギー反応も重篤な事が多く、アナフィラキシーショックを起こす危険性も高いのです。

 

それから、キウイフルーツやライ麦、小麦、ナッツ等の食材は、ごまと構造分子が似ている事から、ごまアレルギーの人がそれらの食材を食べるとアレルギー反応を起こす場合もあります。

 

また乳児の場合には、昔よりも生活環境が衛生的になりすぎて、細菌に対する抵抗力が低くなっている事も原因と考えられます。

 

離乳食で摺りゴマやペースト状のゴマを食べさせる場合には、食べさせる時期を小児科医に相談する事をお勧めします。

 

症状が現れた場合にはすぐに病院を受診し、原因が何かしっかり調べてもらいましょう。

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なぜ大人でも突然ごまアレルギーに?

 

アレルギーは免疫力の低下を起こすと、アレルギー反応を起こしやすくなります。ストレスや疲労等を溜めると免疫力も低下しますので、注意しましょう。

 

大人になってから発症するフードアレルギーというものがあります。

 

今までずっと摂取していて問題がなかった食材が突然アレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こします。

 

フードアレルギーは食べた直後に症状の現れる即時型アレルギー、数時間から数週間後に症状の現れる遅延型アレルギーがあります。

 

特に遅延型の場合は食べた後すぐではない事から、原因が何らかの食材だという事に気が付きにくかったり、症状も様々な症状が現れます。

 

またもともと花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患のある人は、このようなフードアレルギーになりやすいので、注意しましょう。

 

ごまアレルギーの治療は、皮膚症状が出ている場合には皮膚科、消化器症状が出ている場合には消化器科、呼吸器症状が出ている場合には内科を受診し、鎮痛薬や症状に合わせた治療を行います。

 

アナフィラキシー症状が現れた場合には、エピペンという薬剤を使用します。

 

一度アナフィラキシーの経験のある人やアレルギー疾患があり、アレルギーを起こす危険性の高い人が医師から処方されます。

 

またアレルゲンに対してその物を食べられるようにする、つまり最終的に耐性を獲得させる経口免疫療法という治療法があります。

 

専門医の指示の元、少しずつ食べる量を増やしながら行っていきます。ただし、まだ経口免疫療法は研究段階であり、慎重に行わなければならない治療法です。

 

アナフィラキシー症状や副作用が現れる危険性もありますので、しっかりと対応の出来る専門医の指示に従いながら治療を進めていかなければなりません。

 

ごまアレルギーは、一度かかると長引いてしまう完治しにくいアレルギー疾患です。特にアナフィラキシー症状を起こしてしまう方は、アレルゲンとなる食材は完全除去する必要があります。

 

アレルギーとなる原因を防ぎ、しっかりと予防に努めましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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