アドナ錠30mgの5つの副作用に注意して!【この効果に驚き】
<監修薬剤師 BlueP>
アドナ錠30mgといえば止血剤として有名ですね。
毛細血管が弱くなってしまって起こる、様々な部分の出血を血管を強化・保護することで治療してくれるお薬です。用法・用量を間違えると色んな副作用が出る事もあるため注意が必要です。
今回はそんなアドナ錠30mgの作用・効果や副作用などについてご紹介します。
アドナ錠30mgの効果
アドナ錠の作用と効果
アドナ錠30mgは橙黄色をした錠剤のお薬です。
止血剤に分類されるお薬で、主成分(一般名)はカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物といいます。血管壁を増強する働きを持つガルバゾクロム系製剤で、服用して約2時間から4時間ほどで効果があらわれるとされています。
毛細血管に作用して血管の透過性低下をもたらすことにより出血する時間を短縮する止血作用があります。毛細血管が弱ることによって生じる出血のみに作用して、血小板に影響せず血液凝固能力もないマイルドな効果なため、他の止血剤と併用することも多いといわれています。
用法・用量
通常の場合、成人は1回主成分として10~30mgを1日3回服用します。ですが治療を受ける疾患や年齢、症状により適宜増減がありますので必ず指示された服用方法を守りましょう。
飲み忘れた時は出来るだけ気付いた時に早く服用するか、次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして下さい。忘れた分を含めて2回分飲んだり、自己判断で服用を中断することは絶対にしないでください。
万が一、多く服用してしまったら担当の医師、薬剤師に相談して下さい。
アドナ錠30mgが使われる症状
使用される主な症状
アドナ錠30mgは下記のような症状の際に使用されます。
✅ 子宮出血(月経以外にみられる不正出血など)
✅ 出血傾向(止血機能が衰え簡単な刺激で出血すること)
✅ 内膜出血(おもに子宮内膜症などでおこる不正出血など)
✅ 粘膜出血(口腔内、鼻、肛門などの粘膜から出血すること)
✅ 眼底出血(瞳から入った光が突き当たる眼球の奥から出血すること)
✅ 皮膚出血(毛細血管抵抗性減弱により起こる皮膚出血)
✅ 腎出血(何らかの原因で腎臓から出血すること)
✅ 手術中・術後の異常出血(毛細血管抵抗性の激弱により起こる異常出血)
✅ 紫斑病(下記にて詳しく説明)
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紫斑病って?
紫斑病(しはんびょう)とは、出血しやすくなり血管から皮膚、粘膜に内出血があらわれ紫色になったあざを紫斑と呼び、紫斑が主な症状の病気全般のことをさします。
紫斑病の原因は様々でいくつかの病気がありますが、もっとも多いのはアレルギー性紫斑病(別名:血管性紫斑病、アナフィ
ラクトイド紫斑病、IgA血管炎、症候性血管性紫斑病、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病)といわれており、一般的に紫斑病といえばこの病気をさすことが多いです。主に小児に発症が多いですが成人がかかる可能性もあります。
他にも血小板減少性紫斑病や特発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、単純性紫斑病、老人性紫斑病などがあります。
✅ アレルギー性紫斑病(2~8歳の男児にもっとも多くみられ、アレルギーが原因でおこります。)
✅ 血小板減少性紫斑病(ITPともいいます。血小板の数や質の異常によっておこります。) ✅ 特発性血小板減少性紫斑病(血小板の数が減少する病気の代表的なものといわれています。) ✅ 血栓性血小板減少性紫斑病(血小板が血管内で固まって起こるものがあります。) ✅ 単純性紫斑病(血管壁が壊れやすいことが原因でおこります。) ✅ 老人性紫斑病(老化が原因でおこる紫斑病です。) |
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アドナ錠30mgの副作用
5つの副作用
主に食欲の低下などの食欲不振、吐き気、嘔吐、胃痛や胃が重たいなど胃部不快感を伴った副作用が出るとされています。
また、過敏症状(発疹・かゆみ・発熱などのアレルギー症状)が起こる事もあります。症状が気になりながらも服用を続けると副作用の症状悪化により新たに病気を発症するリスクが高くなりますので“おかしい”と思ったらすぐに医師もしくは薬剤師に相談しましょう。
早期発見・早期治療が重要です。服用中は尿が黄色くなるという特徴がありますが、これは副作用ではありません。
✅ 食欲不振
✅ 吐き気(悪心)
✅ 嘔吐(食べた物を吐いてもどしてしまう)
✅ 胃部不快感(胃の痛み、むかつき、膨満感など)
✅ 過敏症状(そう痒、発疹、発熱など)
注意する人
服用される際の注意点として、妊娠中・授乳中、他の薬を服用中(お互いの作用を強くしたり弱くする可能性があります。大衆薬も含まれます。)、血栓症またはその疑いがある、血液凝固障害がある(薬の量を調整しないといけない可能性があります。)などがあげられます。
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禁忌
アドナ錠30mg(カルバゾクロム系製剤)を服用して過敏症状を起こしたことがある人への使用は禁忌とされています。医師または薬剤師への申告が必要です。
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