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アドレナリンの上手な出し方【作用と副作用を詳しく解説】

<監修医師 豊田早苗>

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人が興奮している時(スポーツ観戦や実際にスポーツの試合に出た時など)、「アドレナリンが出た」などと言う言葉を耳にした事はありませんか。

 

アドレリンの意味や作用を詳しく知って、言葉を使っている方は少ないかもしれませんね。今回はアドレナリンについてお話していきましょう。

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そもそもアドレナリンとは

 

アドレナリンとは副腎皮質より分泌される神経伝達物質の事です。

 

心拍数や血圧上昇作用のホルモンで別名「エピネフリン」とも言います。心拍数や血圧を上昇させる働きがある事から、アドレナリンが多く分泌されると人は興奮状態になります。

 

人間の脳の中では細胞から細胞に情報が伝達されて、身体が指示を受けて動く仕組みになっていますが、その細胞間を行き来しているのが神経伝達物質です。

 

つまりアドレナリンは細胞間を行き来して、身体へ指示を出している物質という事です。神経伝達物質は約20種類ほど存在し、アドレナリンもその中の一つになります。

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アドレナリン以外にも色んな脳内物質がある

 

アドレナリンは脳内にある神経伝達物資である事をお話しましたが、アドレナリン以外にも脳内物質は多数存在します。脳内物質の種類を見ていきましょう。

 

ノルアドレナリン

怒りを感じた時などに分泌され、アドレナリンと共に心拍数を増加させる為に交感神経を動かし、脂肪からエネルギーを放出させて筋肉の素早さを増幅させる働きがあります。

 

ドーパミン

運動調節、ホルモン調節、意欲や学習などに影響があるホルモンで、快楽や喜び、やる気を感じた時に分泌される物質です。

 

セロトニン

満足感や幸福感を生み出す物質であり、精神を安定させる働きがあります。主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関係してくるものです。

 

セロトニンが不足すると様々な依存症になったり、うつ病を発症するとも言われています。

 

アセチルコリン

副交感神経を刺激して、脈拍を遅くし、唾液の生産を促す働きをします。記憶や学習に関係する物質であり、アルツハイマー病の患者さんの脳内ではアセチルコリンが不足しているとされています。

 

アセチルコリンをアルツハイマー病の患者さんに投与すると記憶力が改善されるともされています。

 

βエンドルフィン

痛みやストレスを軽減する効果があるとされています。マラソンランナーが長時間走り続けると「ランナーズハイ」になる事があるのを耳にしたことがありませんか。

 

これはβエンドルフィンが分泌されている為と言われています。

 

GABA

不安を鎮めたり、睡眠を促す効果があるとされており、基本的に抑制系の神経伝達物質になります。

 

グルタミン酸

中枢神経系に多く含まれ、興奮性シナプスで伝達物質として働く物質です。

 

グリシン

GABAの次に重要な抑制系の神経伝達物質です。脳内の脳幹や脊髄に多く存在します。

 

ヒスタミン

代謝を調節する物質で、脳の視床下部に存在します。

 

アデノシン

鎮静、鎮痛の作用がある神経伝達物質で脳に何か異常があった際に、神経細胞の損傷が起こらないようにする防御作用があります。

 

このように他にも脳内物質は多数あり、複雑に作用して私達の身体の健康を保っています。

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アドレナリンの活性化には交感神経が深く関わっている

 

アドレナリンが多く出る時というのは身体の中の「交感神経」が優位に働いている時になります。

 

人の身体には「交感神経」と「副交感神経」という自分の意志とは関係なく働く「自律神経」というものが存在します。

 

交感神経は主に活動している時、緊張している時、不安や恐怖を感じた時などに働く神経で、副交感神経はリラックスしている時、睡眠をとっている時などに働く神経です。

 

二つは逆の働きをしていますが、バランス良く働く事によって身体は健康を維持しています。

 

交感神経が働いている場合には、副交感神経は休んでいるといったように、どちらか片方が働いていて、同時に働くことはありません。活動的になりながらも休んでいる・・という人はいませんよね。

 

交感神経が働く際にアドレナリンの分泌が活性化しますが、アドレナリンが作用する事で興奮状態をもたらし、人に「敵から身を守る」ような感覚をもたらしますので、これによって人は活動的・活発に行動する事が出来るのです。

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アドレナリンの6つの作用を上手くコントロールしよう

 

次にアドレナリンの作用について、6つお話していきましょう。

 

1. 血管の拡張と収縮

アドレナリンが分泌されると、血管が拡張したり収縮したりします。これによって、血圧にも影響し、血圧を上げたり下げたりもします。

 

この作用は身体の場所によって異なってきます。例えばアドレナリンが分泌され続けると、末端組織(手足など)では血行不良となり、冷え性が起こったりします。

 

心筋などは血流が良くなり、血液循環が活性化されます。緊張したりすると心臓がドキドキするのはこれに当たります。

 

2. 呼吸数の増加

アドレナリンが分泌されると、気道が拡張し呼吸数が増加します。肺が沢山空気を取り込めるようになりますので、これによって長時間の活動が可能になります。

 

3. 血糖値の上昇

アドレナリンの分泌によって、筋肉や肝臓に蓄積されたグリコーゲンの分解が促進され、肝臓で糖が生成されます。これによって血糖値が上昇し、脳の覚醒レベルが上がる事で集中力や記憶力を向上させます。

 

4. 脂肪の燃焼

アドレナリンの分泌によって、全身の筋肉エネルギーに必要な脂肪酸を生産し、脂肪の燃焼を促進します

 

5. 体温上昇と発汗作用

アドレナリンが分泌されると筋肉エネルギーが促進され、熱を生み出して体温が上昇します。過度に体温が上昇してしまうと脳に影響を及ぼす為、発汗作用を促し、体温調節を行います。

 

6. 鎮痛作用

アドレナリンのa2受容体には、痛みを抑制する鎮痛作用があります。

 

このようにアドレナリンの作用には、生命活動に関係する作用が多くあります。

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アドレナリンの出し方には8つのポイントがある

 

アドレナリンが出ると「火事場の馬鹿力」というような、時に自分の持つ力を最大限まで発揮するような力が出る事があります。

 

活動に必須な物質ですが、必要な時に活性化されるような方法はあるのでしょうか。

 

1. 激しい運動をする

自分の限界を超えるような激しい運動(ベンチプレスや筋トレなど)を行うと、アドレナリンが放出されます。ただし、ジョギングなど負荷が一定のものは、アドレナリンが分泌されません。

 

2. 新しい体験をする

新しい体験をすると緊張感が高まる事はありませんか。不慣れな事や場所に身を置く事で、自分自身の限界点が早く来ると緊張感が高まり、アドレナリンが分泌されます。

 

3. 大声を出す

運動などをしていて、大声を出し、緊張感を高める事が良くあります。これは意味がちゃんとあり、緊張感を高める事でアドレナリンの分泌を促進し、力を最大限に発揮する様に働きかける為です。

 

4. 呼吸法を行ってみる

呼吸は身体のあらゆる神経に作用しています。スポーツなどを行う際にも呼吸が大切と言われる程、呼吸は重要です。

 

深呼吸をする事でリラックスしたり、集中力を高めたりもします。呼吸を意識してみるのも良いでしょう。

 

5. シャワーを浴びる

42度くらいの熱いシャワーを浴びる事で交感神経が刺激されて、アドレナリンが分泌されます。これ以上低い温度のシャワーは副交感神経を刺激して、リラックス効果を高めてくれます。

 

アドレナリンを分泌させて活動的になりたい場合には、熱いシャワーを出来れば10分間くらい浴びるのがおすすめです。

 

6. カフェインの摂取

カフェインを摂ると、交感神経が刺激されてアドレナリンが分泌されます。カフェインの多い飲み物といえば、コーヒーですよね。

 

コーヒーはアドレナリンを分泌させるためには最適な飲み物ですが、カフェインの摂り過ぎは睡眠障害や胃腸の不調などを引き起こす可能性もありますので注意が必要です。

 

7. 恋をする

恋をするとドキドキしたり、好きな人がいるだけで緊張したりという体験をした方もいらっしゃるでしょう。

 

このドキドキや緊張感を味わう事で、アドレナリンを分泌させる効果があります。この他にも恋をするとドーパミンなどの脳内物質も分泌されます。

 

8. 怖い体験をする

ジェットコースターなどに乗って緊張感を味わったり、高いところに行ったりと怖い体験をする事はアドレナリンを分泌させます。

 

バンジージャンプなどをする際にも体験した方が大きな声を出しているのをテレビなどでも見たことはありませんか。声を出している時にはアドレナリンが分泌されているのです。

 

アドレナリンは身近な体験で分泌される事が多い物質です。アドレナリンによって活動的になりプラスの面もたくさんありますが、出し過ぎにも注意が必要です。

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アドレナリンの出しすぎは副作用がある

 

アドレナリンの出し過ぎには注意が必要な事に触れましたが、それはなぜでしょうか。

 

アドレナリンは日常生活において、「緊張感」「恐怖心」などを感じた場合に放出される事が多いのですが、この状態が続くと人の身体には非常にストレスになります

 

日常生活において長くストレスを受け続けると、「うつ病」などの原因になりかねません。

 

うつ病は原因の一つとして、アドレナリンなどの脳内物質をうまく受容体が受け取る事が出来ない状態になっている事も原因とされています。

 

アドレナリンが分泌されると、それを鎮める作用のあるセロトニンの分泌が必要となってきます。

 

このバランスが上手く保たれていないとうつ病の原因になりますので、アドレナリンの出し過ぎには注意が必要なのです。

 

アドレナリンの分泌は人を活動的に動かす原動力となりますが、過剰分泌には注意が必要です。生活にメリハリをつけて、アドレナリンを必要な際に正しく使う事が重要です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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