ジカウイルス感染症の9つの症状や予防法を解説!
<監修医師 ドクターTST>
ジカウイルスという言葉をよく耳にすることが増えてきました。
ヤブ蚊に刺されることが原因で起こる病気で、日本でも流行する恐れがあり注意を呼びかけている感染症です。
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気になる所から確認してみよう
ジカウイルス感染症の症状
ジカウイルスは、日本脳炎のウイルス、黄熱(おうねつ)ウイルス、デング熱ウイルスなどと同じで蚊により感染する病気であり、症状はデング熱に似ています。
デング熱とは、熱帯地方で主にみられるウイルス感染症で、
原因はデングウイルスと言われおり、デングウイルスに感染した蚊に刺されることによって人に感染します。
デングウイルスは感染後2~10日程で突然の高熱で発症し、頭痛、腹痛、筋肉痛、脱力感や食欲不振、吐気、嘔吐が現れます。
これらの症状は約1週間で消え、回復されると言われておりますが、感染した場合は内科や感染症科に受診する必要があります。
海外旅行後の発熱の場合は、速やかに医療機関にご相談をおすすめ致します。
ジカウイルス感染症は、
・発熱
・頭痛
・腹痛
・嘔吐
・発疹
・関節痛
・食欲低下
・下痢
・非化膿性の結膜炎
などの症状が現れます。
もし、海外旅行後や海外先にて急な発熱した場合は、
ただの風邪と思い、そのままにしておくと大変な事になりますので、医療機関に速やかに受診されることをおすすめ致します。
ジカウイルス感染症の感染経路
ジカウイルスは2007年太平洋ミクロネシア連邦ヤップ島で大規模な感染が起こり、初めて知れ渡る事になりました。
ジカウイルス感染症は通常軽度の症状で急性感染により入院されたという報告がみられませんでしたが、
2013~14年にフランス領ポリネシア全諸島にて感染が発生し流行しました。
また今はブラジル東部にてヤブ蚊によるジカウイルス感染症ならびデング熱が流行と話題になっています。
ジカウイルスは、蚊によって感染する。
症状は約2~10日程。海外旅行先にて蚊にさされ、帰国後感染に気付くと言う事があります。
世界に注意がもっとも呼びかけているジカウイルス感染。
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ジカウイルス感染症の予防法
ジカウイルスに関しては、まだワクチンが開発されていなく、治療法も確立されていません。
ですので、予防することが非常に大事になってきます。
海外で感染されることが多いので、ホテルでは網戸が取り付けられていて蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾート。
エアコンが備わっているところに可能な限り選びましょう。
流行地域では虫よけ剤を使いましょう。蚊取り線香も効果があります。
外出する際もっとも注意をし、長袖のシャツやズボンを着用し、皮膚の露出を少なくし、露出した部分は有効成分が含まれている虫よけ剤を露出している皮膚につけましょう。
日焼けどめを使用するときは、まず先に日焼け止めを塗った後に虫よけ剤を使用しましょう。
もしも旅行後に体調が悪くなった場合は、速やかに病院に行き渡航先や滞在期間、食べたもの、行った先々を覚えている範囲で詳しく伝えましょう。
小さなお子さんには使用できない虫よけがありますので、小児科医にてご相談をおすすめ致します。
またベビーカーに合う蚊帳でベビーカーを多い乳児をヤブ蚊から守りましょう。
ジカウイルスの今後の感染拡大について
ジカウイルス感染による死者の報告はみられませんでしたが、2015年イースタ島とブラジルでジカウイルスが国内で感染が大流行。
なかでも小頭症の患児が多発しています。
小頭症とは新生児の頭部が通常よりもちいさく、脳の発育が不十分で知能や運動に障害が現れる病気です。
妊婦が妊娠中にウイルスに感染することがあり、胎児が小頭症にかかる事が多い様ですが、
この小頭症の新生児が産まれてくる原因として、ジカウイルス感染症との関連性が高いといわれているのです。
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現在、ジカウイルスの流行地域に住んでいる妊婦に注意喚起を呼びかけ現在も調査が続いています。
夏には発症する恐れが
今年夏8月5日からブラジルのリオデジャネイロで開催される夏季オリンピックが開かれます。
これにより、ジカウイルス感染者が世界的に流行する事がありうるので、
特に妊娠中の女性は観戦の為に渡航は極力避ける方がいいかもしれません。
オリンピック観戦にて帰国し、ジカウイルスに感染し国内で感染が拡大流行する恐れが考えられます。
夏は特に蚊に刺されないように念のために、注意をしていきましょう
まとめ
田舎や都内など関係なく、蚊から徹底的に身を守ることが大切になります。
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ちいさなお子さまが居るお家にはゼラニウムというハーブを窓際に置くだけで安全な虫よけ対策になります。
蚊がもっとも嫌う、シトロネラが含まれており、網戸の近くなどに置くと蚊の予防になります。
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