風邪や熱で関節痛が出る原因と対処法を徹底解説!
<監修医師 ドクターTST>
風邪をひくと大抵は身体の関節が痛くなり、それから発熱・・
というパターンが多いかと思いますが、なぜ関節が痛くなるのでしょうか。
実は関節が痛くなるのにはちゃんとした理由があるのです。
その理由と対処法について次項でお話ししたいと思います。
風邪や熱だと関節痛がでる原因
関節痛が起こる原因、それは「身体の中の免疫細胞がウイルスと戦っているから」です。
身体の中に侵入した風邪のウイルスと戦う分泌物(サイトカインと総称される様々なタンパク質)が、過剰に出た場合に他の機能がダメージを受けないようにサイトカインの生成を抑制する生理活性物質(PGE2)を出します。
この分泌物には関節痛や発熱を引き起こす作用があるため、痛みが出ると考えられています。
関節痛だけに言える事ではなく、風邪による頭痛や発熱なども同じです。
関節痛や発熱が出た本人は辛いかもしれませんが、身体の中でウイルスをやっつけようという働きなので決して悪い事ではないのです。
関節痛=風邪と単にとらえてしまうのは要注意
冬場になると、インフルエンザの流行が毎年起こりますね。
インフルエンザの症状として、関節痛も含まれます。かなりの激痛が伴います。
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冬場に関節痛、高熱、寒気や倦怠感が出た場合にはインフルエンザの可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
そして関節痛が長く続く(2週間~1か月程度)場合は別の病気の疑い
(膠原病(こうげんびょう):自分の身体の免疫細胞が自らの身体を攻撃する病気やリウマチ)の可能性もあります。
違和感を感じた時点で早めに医師の診察を受ける事をおすすめします。
このようにまずは関節痛が起こった場合には様子を見て、痛みが長く続く、発熱などの症状が出た場合には早めの対処が必要になります。
風邪や熱の時に関節痛がでた際の対処法を解説
関節痛が起こった場合、我慢できる痛み且つ休養できる状態であれば、とにかく風邪を治すために休んで体力を回復させる事が大事です。
しかしながら、仕事があるのでそうも言ってられない・・といった場合はどうしたら良いのでしょうか。
痛みに対する対策法をご紹介します。
湿布で緩和
貼る湿布で痛む部分に直接貼り、様子を見ます。
ただ湿布は痛みに対する対処療法に過ぎないので、痛みが和らぐことはあっても、風邪が治らない限りは痛みが続く可能性があります。
患部を冷やす
熱が出た際におでこを冷やすような形で、痛みの患部を直接冷やす事も効果的です。
しかしながら、上記でお伝えした湿布と同じ対処療法になるので、風邪を治さなければ根本的治療にはならないかと思います。
アロマオイルで痛みを緩和
アロマオイルのペパーミントやラベンダーには鎮痛・鎮静作用があります。
これらを数滴、お湯の中に垂らしたりして匂いを拡散させることも痛みを和らげる方法の一つです。
痛みがまだ初期段階の時にこの方法を活用するのも有効的です。
解熱鎮痛剤の服用
関節痛、高熱が出たといった場合には「解熱鎮痛剤」の服用が効果的です。
こちらは熱を下げ、痛みを和らげる薬になります。
解熱鎮痛剤は薬局やドラッグストアでも気軽に手に入ります。
最近では病院で処方される成分と同じ鎮痛剤が販売(こちらの薬は薬局に薬剤師が居て、指導を受けられる場合に販売)されていますので、こちらを服用するのもいいでしょう。
解熱鎮痛剤には鎮静作用があるため、眠気を催す成分が入っているものもあります。
痛みが初期段階で服用する場合は、車の運転などには十分注意するようにして下さい。
必ず薬局などで購入する場合は、副作用についての説明を受けるようにする事をお勧めします。
出来れば休息の取れる時間帯にどうしても辛い・・時に服用した方がいいかもしれませんね。
または風邪を治すという事では「風邪薬」の服用もいいでしょう。
風邪薬は総合的な風邪の治療薬なので痛みを抑える成分などが含まれます。
こちらも眠気を催すことが考えられますので注意が必要です。
このように考えられる対処法がいくつかありますが、
一番はよく睡眠を取り、休息する事で風邪を早く治す事が先決です。
特に睡眠を取ることは重要で、人間の身体の中にある「副腎皮質ホルモン」を活性化させることに繋がります。
このホルモンが分泌されることによって、身体の中の弱った部分を修復し、免疫力を高める効果があるのです。
身体の内側から治していくことはとても大事ですね。
まとめ
いかがでしたか?
痛みを取る対処療法としては湿布を貼ったり、患部を冷やしたりという事が挙げられますが、やはり一番は風邪を根本的に治療する事が大事です。
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風邪を早く治す近道はやはり「休養・休息」を取ることです。
そしてインフルエンザ等の場合には周りへの配慮をし、早めに病院を受診するようにしましょう。
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