ジルテックドライシロップの風邪へ効果!【3つの副作用に注意して!】
<監修薬剤師 サリー>
風邪を引くと発熱、咳、くしゃみ、鼻水などといった様々な症状が現れます。辛いくしゃみや鼻水を止める為のお薬として、「ジルテックドライシロップ」というお薬があります。
今回はこちらのお薬の風邪に対する効果や副作用などについてご紹介します。
気になる所から確認してみよう
ジルテックドライシロップの風邪への効果!
ジルテックドライシロップとはヒスタミンH1受容体拮抗作用という、アレルギー症状を緩和させる作用がある為、
花粉症によるくしゃみや鼻水、アレルギー性鼻炎の緩和、または湿疹、皮膚炎、痒疹、皮膚掻痒症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などの皮膚のかゆみに関する症状を改善する働きがあります。
風邪の症状に対して使われる場合には、風邪による「透明の鼻水が出た時、くしゃみ」などの症状を改善する目的で用いられて、効果が期待できます。
他にも鼻水の出る病気として蓄膿症のお薬として処方される事もあります。
蓄膿症についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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ジルテックドライシロップの3つの副作用に注意して!
アレルギー系の症状を改善してくれるジルテックドライシロップですが、お薬ですので当然副作用はあります。出てくる可能性のある副作用についてお話しします。
重篤な副作用について
稀に重篤な症状の副作用が出る事があります。
その症状としては・・
① 服用後に痙攣(けいれん)が起こる。
② 鼻血、歯茎の出血、皮下出血が起こる。
→服用によって血小板が減少する事により、引き起こされる症状です。
③ 皮膚や白目が黄色くなる。
→服用により黄疸が出ている事になりますので、早めに病院を受診しましょう。
④ 全身の倦怠感、食欲不振
→肝機能障害の可能性があります。
⑤ 呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹
→服用したことによるショック症状、アナフィラキシーを引き起こしています。早く処置をしなければ死に至る可能性があります。
これらの副作用だけでなく、他にも服用して気になる事があれば、お薬を処方してもらった医師に相談するようにしましょう。
ジルテックドライシロップは他のアレルギーの薬よりも比較的強い薬であり、その分副作用も出やすいお薬とも言われています。
また服用の際には事前に「妊娠中の方」「服用する事で逆にアレルギー症状が出たことがある、腎障害、肝障害がある、てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの疾患の既往症がある方」「他にも飲んでいる薬のある方」に関しては、
なるべく診察時、薬局などで必ず申し出るようにしましょう。
高齢者などお薬を普段からたくさん服用している方も他の薬との飲み合わせに注意が必要です。
血小板の減少についてはこちらを見て参考にして下さい。
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ジルテックドライシロップの飲み合わせにも注意して!
ジルテックドライシロップに副作用がある事はお話ししましたが、他の病気の治療の為に薬を服用している場合の注意点とは何でしょうか。
飲み合わせに注意したい薬
✅ リトナビル
→ジルテックドライシロップの成分が腎臓から排泄されるのを阻害する働きがあります。エイズの治療薬に含まれる成分です。
✅ ピルシカイニド塩酸塩水和物
→両方の薬剤の血中濃度が上昇し、ピルシカイニド塩酸塩水和物の副作用が発現する事が報告されています。不整脈の薬の成分です。
✅ テオフィリン
→本剤の曝露量の増加が認められる。喘息の薬などに含まれる成分です。喘息の治療をしていてジルテックドライシロップが出ている場合には、飲み合わせの関係で「メプチン」「ムコダイン」の方のお薬を処方する事が多いです。
✅ アルコール、中枢神経抑制剤
→中枢神経系に影響を与える。
これらはジルテックドライシロップのジェネリック医薬品である、「セチリジン塩酸塩ドライシロップ」も同様に注意したい飲み合わせになります。
テオフィリンについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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