スミルスチック3%の肩こりへの効果!【市販されてないの?】
<監修薬剤師 BlueP>
スミルスチック3%という薬をご存知でしょうか?
肩こりに使うと劇的に痛みが改善すると評判です。効果が高いお薬だけに市販されているのかがきになりますよね?
今回は、スミルスチック3%の効果、入手方法、使用上の注意についてお話ししたいと思います。
スミルスチック3%の効果
スミルスチック3%は、皮膚に直接塗るタイプの痛み止めです。
変形性関節炎、筋・筋膜性腰痛症、肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、親指付け根の関節炎、外傷後区の腫脹・疼痛等の鎮痛・消炎に効果があるとされています。
上記以外にも、関節や筋肉、アキレス腱の腫れ・痛み、肩こり、腰痛、関節炎に幅広く対応しています。
その効果は非常に強力です。慢性的で頑固な腰痛や肩こりを即時に解消してくれます。
お風呂上りに塗るとより効果が高く、関節の痛みは関節の周りも塗るようにしつつ目や粘膜には入らないようにしましょう。
また、褥瘡の初期段階にも用いない方がいいようです。
皮膚より浸透し、痛みの元である、プロスタグランジンの生成を抑制し抗炎症作用を発揮します。
飲み薬の痛み止めは胃腸が荒れる原因となりやすいですが、痛いところに直接塗る薬は他への影響が少ないため利用しやすいといえます。
飲み薬の痛み止めといえば、ロキソニンが有名ですが同じ成分の外用鎮痛剤にロキソプロフェンNaゲル1%というものがあります。
ロキソニンと腰痛の関連についてはこちらを見て参考にして下さい。
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スミルスチック3%は市販されてないの?
強力な痛み止め効果のスミルスチック3%ですが、残念ながら市販されておらず病院で処方してもらうしかありません。
余談になりますが、日本の法律上は病院でしか買えないお薬のことを医療用医薬品といいます。薬局・ドラッグストアでも買えるものは、第1類、第2類、第3類にわけられます。
話を戻しまして、では病院へ行く時間が無い人はあきらめるしかないのでしょうか?そんなことはありません。
まず、同等の成分を配合している、ゼノールエクサムSXは同じ三笠製薬が製造し大鵬薬品が販売しています。
スミルスチック3%も三笠製薬が製造しているので品質的にも同等といえるでしょう。こちらは大正富山医薬品株式会社より販売されています。
次に、久光製薬のフェイタスチックEXもスミルスチック3%と同じ、フェルビナクが100g中3.0gと主成分ともいえる有効成分が同じなので同様の効果が期待できますね。
これらの市販薬は第2類医薬品に分類されます。
第1類は薬局などで薬剤師か登録販売者による情報提供がないと販売できない薬品、第2類はそれらの情報提供をするように努めなければならない薬品、第3類は情報提供の規定がない薬品ということになります。
なお、市販薬と処方箋では同じ物でも支払い額が全然違います。保険適用の分、処方薬の方が安く済みますが、診察などの待ちを考えると時間がかかります。適宜使い分けましょう。
スミルスチック3%の使用上の注意
まず、アスピリン喘息の既往歴がある場合には使えません。気管支喘息としか伝えられていなくても喘息を誘発する恐れがあるので使用を控えた方がいいでしょう。
はっきりしない場合には主治医に相談してください。
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アレルギー体質の方は、使用するとかゆみ、発疹などのアレルギー症状を示したら使用を中止しましょう。
血管浮腫、呼吸困難、アナフィラキシーショック等の可能性もあるので、薬物のアレルギーが強いという方はそもそも使用しない方がいいかもしれません。
使用後に、皮膚炎、発赤、刺激感、接触皮膚炎、水疱、蕁麻疹がある時も使用をいったん中止し、状態によっては受診しましょう。
繰り返しになりますが、目や粘膜、褥瘡などにも使用できません。
なお、妊娠中、授乳中は安全と言い切れないので、使用前に医師に相談してください。
それから痛み止めは、痛みという症状は取れても根本原因は解消されていないということを認識しておいてください。治療法ではなく対症療法だということです。
別の原因があって起こる痛みは、その原因がある限りはまた出てきてしまうのですが、痛みを感じなくなればそのことは忘れがちです。それに、同じ薬品をずっと使い続けることはあまりいいことではないでしょう。
塗り薬や湿布などの概要鎮痛剤は飲み薬と比べて使用している自覚が薄くなりやすい傾向がありますが胃腸への影響が少ない分、強い薬品がもちいられているともいえます。
効き目が強い薬品は、副作用も強いのが一般的です。腰痛肩こりの為に内臓などがダメージを受けては元も子もありませんよね。
胃腸や腎臓・肝臓が原因で腰痛が起こることもありますし、脳や心臓が原因で肩こりがすることもあります。
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痛みは、身体からの危険信号で痛い必要があるから痛いのですから、なぜ痛いのか?を考える必要があるのかもしれません。
根本原因をしっかり治療して、痛みが起こらない状態をつくりたいですね。
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